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音楽や作詞の話

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音楽関係、作詞関係の話をまとめています。
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花散らしの雨に降られて

花散らしの雨に降られて

近頃は空のすっきりしない天気が続き、本日も東京は冷たい雨。本来ならば桜が見頃の季節ですが、毎年3月下旬から4月上旬にかけて、特に土日に雨が降ることが多く、お花見日和に文字通り水を差される形となっています。

春アーティストのプレイリスト紹介も引き続き予定しておりますが、どうか春らしい暖かい陽気に包まれる日が早く来るように、じっと青空を待ちわびるこの頃です。

4月の雨に降られて…と言えば、松田聖子

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ニニニニニおっさんMUSIC VIDEO

ニニニニニおっさんMUSIC VIDEO

本日は2022年2月22日。「2並び」と言えば、音楽好きの私にとっては岡崎体育さんの『ニニニニニ』という曲が真っ先に思い浮かびます。

日付に2という数字が6つも現れたのは実に鎌倉時代の1222年2月22日以来800年振りの出来事とのことですが、その以前より先人たちは「五・七・五・七・七」の三十一文字に情緒を込めて詠う短歌を慈しんできました。

そして岡崎体育さんの『ニニニニニ』の歌詞では、
「五

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あの頃からずっとそばにいた、君は一生の宝物

あの頃からずっとそばにいた、君は一生の宝物

日頃より、音楽ストリーミングサービス「AWA」にて“1 Artist, 1 Playlist”をコンセプトに邦楽プレイリストを作成しています。
その中から今回はバレンタイン特別企画と題して、この季節にピッタリのアーティスト&プレイリストを厳選して紹介致します。

画像リンクより直接AWAプレイリストに繋いでおりますので、宜しければご一聴下さい。

 

西野カナ
「結局は『好きになった人がタイプ』

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色鮮やかな冒険の物語、390円

色鮮やかな冒険の物語、390円

先日よりYOASOBIの各楽曲のEnglish.verが公開され、元の日本語歌詞の語感を残しながら綴られた英語の歌詞が注目されています。

中でも『たぶん』という楽曲のEnglish.ver『Haven't』は、タイトルの発音はもちろん、曲中の歌詞も元の歌の語感が特に忠実に再現されており、鬼のような制約の中で作られたであろう英語詞は、まさにプロフェッショナルの仕事だと思いました。

soon go

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これから生まれる名場面を、探しに行こうよ

これから生まれる名場面を、探しに行こうよ

4年前より音楽ストリーミングサービスAWAにて、放課後のファンタジスタ名義で自作プレイリストを公開しています。前回から少し間が空きましたが、深まる秋に聴きたいプレイリスト特集、新たに5作品を紹介致します。前回までの第1弾~第3弾も記事の最後に紹介致します。

Offical髭男dism
『これから生まれる名場面を、探しに行こうよ』
① 115万キロのフィルム
② Pretender
③ イエスタデ

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いつかひとりで、眠れない夜に思い出して

いつかひとりで、眠れない夜に思い出して

日頃より、音楽ストリーミングサービスAWAにて、放課後のファンタジスタ名義で自作プレイリストを公開しています。今回は秋に聴きたいプレイリスト特集第3弾として、新たに5作品を紹介致します。

第1弾はこちら↓↓↓↓↓

第2弾はこちら↓↓↓↓↓



SEKAI NO OWARI
『ひとりぼっちにさせないから、大丈夫だよ』

① Hey Ho
② 炎と森のカーニバル

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大航海と500年後のファンファーレ

大航海と500年後のファンファーレ

作曲家すぎやまこういち先生の訃報を知り、今年の東京五輪の開会式でも使われたドラゴンクエスト『序曲:ロトのテーマ』を真っ先に思い浮かべた方も多いと思います。その功績については、ぜひ熱い記事を書いているおひたちさんの記事へ↓↓↓

ゲームについてあまり詳しくない私でも、ドラゴンクエスト3のサウンドトラックのCDを買ってもらって、枕元のラジカセで何度も繰り返し聴いていた程ですから、すぎや

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瞳を閉じて、眩しかった愛に包まれて

瞳を閉じて、眩しかった愛に包まれて

高校時代、文化祭が近づく頃になると、放課後は閉門の時刻ギリギリまで、みんなで遅くまで模擬店の準備や合唱の練習という名の遊び時間を満喫していました。

そんなある日、学校の帰りに他校の友達の家にUNICORNのアルバムを持っていく予定を立てていた私は、カバンのサイドポケットにCDを入れて、教室で壁新聞コンクール用の記事を書いていました。すると偶然にも教卓のスピーカーから、UNICORNの「Maybe

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懐かしい顔に向けて、ほんの数行ノスタルジーを

懐かしい顔に向けて、ほんの数行ノスタルジーを

日頃より、音楽ストリーミングサービスAWAにて、放課後のファンタジスタ名義で自作プレイリストを公開しております。

前回の記事はこちら↓↓↓

今回は先週に引き続き、深まる秋に聴きたい自選プレイリスト特集第2弾として、新たに5作品を紹介致します。

 

スキマスイッチ
『懐かしい顔に向けて、ほんの数行ノスタルジーを』

① アカツキの詩
② 未来花
③ さよならエスケープ
④ H

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古びたカセットテープには、大事な歌が入ってた

古びたカセットテープには、大事な歌が入ってた

このnoteではこーたという名前で日頃より皆様にお世話になっておりますが、私のもう一つのライフワークである、音楽ストリーミングサービスAWAにて、放課後のファンタジスタ名義で“1 Artist, 1 Playlist”をコンセプトに、自作のプレイリストを投稿しています。

今回は、いつもの記事とは趣向を変えて、深まる秋に聴きたい自選プレイリストをいくつか紹介したいと思います。

 

C&K
『泣

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一番素敵な季節が終わる前に

一番素敵な季節が終わる前に

8月の終わりと同時に急に涼しくなりました。また暑くなる日はあれど、ひと雨ごとに秋へと変わる9月の始まりです。

先日Warner Music Japanより、山下達郎さんの名曲『さよなら夏の日』のミュージックビデオが公開となりました。実はこの曲は発売当時からずっと公式MVが存在しておらず、本曲が収録されているアルバム『ARTISAN』のリマスター盤発売を記念して、このたび30年の時を経て初めてのM

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フリートークは遠い日の裏話

フリートークは遠い日の裏話

私が子供の頃に住んでいた北海道は夏休み期間が短く、例えば今年は8月18日頃から新学期が始まっています。その分冬休みが長く、夏休みも冬休みも同じ25日間と決まっているのです。

そのため既に学校が始まっているのに、テレビでは朝から「夏休みアニメ劇場」が放送されているという不思議な現象が起こります。学校に行く前の早朝に『パタリロ』や『Gu-Gu ガンモ』などを見ていました。

そういえば昨日から前歯の

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ひまわりの小径と夏のラジオ

ひまわりの小径と夏のラジオ

水曜土曜はすまスパの日!

今回は久しぶりの朗読回、『ピリカ文庫』より「ひまわり」をテーマに、前半はsachiさんの作品をこーた、後半のバジルさんの朗読をピリカさんが務めます。

また、ひまわりにまつわるエピソードや、ピリカさんの大ヒット企画『曲からチャレンジ』の話など盛りだくさんでお送りしております。

音楽の話になるとつい熱が入ってしまい、マシンガントークを繰り

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二つの「弔い」が交差する、消えない想いの懸け橋

二つの「弔い」が交差する、消えない想いの懸け橋

4年前の2017年5月26日。この日は唯一無二のミクスチャーロックバンド Dragon Ashが、デビューから20年の時を経てミュージックステーション初出演という特別な日でした。
また、アイドルグループ 私立恵比寿中学にとっては、同年2月に急逝したメンバー松野莉奈さんの誕生日である「7月16日」の語呂合わせにもなっている新曲『なないろ』にて再出発を宣言した日でもありました。

 

Dragon

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