記事一覧
だって、しょうがないじゃないか。
#褒められコーデ と検索したら一番最初に出てくるタイプの服を着て、#愛されヘア と検索すると画面を埋め尽くすタイプの髪型をした、自称相武紗季似の同僚がいる。36歳、…
木暮荘物語 三浦しをん
古びた木造アパート木暮荘の住人とその周辺の人々の人生、いや人性の物語。
身勝手に消えた元彼が戻ってきて今彼と仲良くなってしまい奇妙な三角関係に悩む女の子、死ぬまでにどうしてもセックスをしたいという思いに取り憑かれている老人、階下に住む女子大生の生活を穴から覗く事に夢中になる無職の男、覗かれているのを承知で暮らす女子大生、誰にも見えない謎のキノコが見えてしまうトリマーとヤクザ…など、どこか『普通』
勝手に元気になってくれるのであれば幸いです。
元気とか勇気ってさー、人から貰ったりあげたりできるものなの?
最近ハマって聴いているポッドキャスト『聴くドキュメント72時間』の中で山田吾郎さんが発していた。一瞬戸惑ったものの、冷静に考えてみると確かに誰かにあげたりもらったりした覚えって無いかもなと思う。
例えば、落ち込んだ時に推しの映像を見たら元気が出てきたとか、おばあちゃんが久々に孫にあったら元気になったとか、友達と話したら鬱々した気持ち
生きる僕ら 原田マハ
わたしは昼休みに読書をする事が多いのだが『やばい、泣くわ』となって何度も途中で読むのをやめ、最後はもう諦めて自宅で読む事にした。
主人公は引きこもりの青年。引きこもりと“梅干し嫌い”のきっかけとなる学校でのいじめのシーンは、読んでいて本当に辛かった。物語の軸となる『お母さん』と『ぼく』の関係性を特徴づける必要なストーリーなんだろうが、もうやめてくれ!誰か助けてあげてくれ!と祈りの様な気持ちになっ
悲しみの区役所待合室。
マイナンバーカードを受け取りに来ている。平日だし、もうほとんどの人が入手している様だし、今更受け取りに来る人なんてさほど居ないだろうと思っていたけれどそうでもなかった。
区役所の待合室はお尻に火がつかないとやらない子で溢れかえっている。あれほど前から作れ作れと言われて、コンビニで色々できるよとかポイントがもらえるよとか、え?まだもってないの的な煽りCMとか…散々お尻を叩かれてきたけれど『なんかめ
サード・キッチン 白尾悠
世界は途方もなく多様だという事を、まざまざと思い知らされる物語だった。
国籍やジェンダーによって差別されない世の中に!みたいな風潮は、判を押したようにそこら中で叫ばれている。差別的発言をした議員は更迭され、企業の採用ページではダイバーシティ経営がアピールされ、女性のものとされていた洗濯洗剤や化粧品のコマーシャルにはこれ見よがしに男性が起用されている。
そんな風潮の中で、日本も僅かながら多様性が
生きるとか死ぬとか父親とか ジェーン・スー
ある日、Spotifyのおすすめに出てきたポッドキャストを何気なく聞いたらどハマりし、毎週欠かさず聞いている『over the sun』。パーソナリティのジェーンスーさんと堀井美香さんの事も、このポッドキャストではじめて知った。
私はお二人よりひと回りほど下の世代で、正直に言って現実世界ではお二人くらいの年齢の女性に対してかなり苦手意識がある。けれども、このポッドキャストを聴いていると、こんな先
さきちゃんたちの夜 吉本ばなな
よかった。とても。
多分私は今、少し疲れていて、こうゆう優しい話に癒されるんだと思う。
人が死んだり、病気になったり、失敗したり、傷付いたり。
生きていると、色々な事がある。
大変だな、面倒くさいな、と思う。
でも、私たちが何を想おうと、必ず夜は来て、朝が来て、また1日がはじまって行く。
私たちはそのサイクルの中を、ただ進んでいくしかないのだ。
なんだかなと思いながらも、世界は勝手に
キッチン 吉本ばなな
有名過ぎて逆に知らない、とゆう事がある。
登山好きの静岡県民が富士山には登った事がないとか。東京にずっと住んでるけど、東京タワーに入った事が無いとか。
吉本ばななさんは、私にとってそんな感じだ。
図書館で、本屋で、次に読む本を選ぶ時、幾度となく最終選考まで残っていたのだが、なぜだかこれまで1度も読んだ事がなかった。
どんな文章を書く人なのか、どんな物語なのか、全く知らないのに、なんだかずっ