さきちゃんたちの夜 吉本ばなな

よかった。とても。

多分私は今、少し疲れていて、こうゆう優しい話に癒されるんだと思う。

人が死んだり、病気になったり、失敗したり、傷付いたり。

生きていると、色々な事がある。

大変だな、面倒くさいな、と思う。

でも、私たちが何を想おうと、必ず夜は来て、朝が来て、また1日がはじまって行く。

私たちはそのサイクルの中を、ただ進んでいくしかないのだ。

なんだかなと思いながらも、世界は勝手に進む。

だから、なるべく美味しいものを食べて、いい匂いのお風呂に入って、清潔な服を着て、小さな幸せを大切に進んでいこうと思った。

***

スポンジ、鬼っ子、癒しの豆スープ、天使、さきちゃんたちの夜、の5つの短編小説なんだけれど、私は豆スープの話が好きだ。作者のお気に入りは鬼っ子らしいので、もう一度読もうと思っている。


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