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(特に精神・知的・発達)障害者の雇用について気になる記事をシェア

ADHD_noteです。


今回は、”(特に精神・知的・発達)障害者雇用” について、気になる記事をシェアしたいと思います。

「社会の本音」と書かれているところが少々衝撃的ですが・・・。

記事の中では主に、”障害者雇用の「外注ビジネス」” について書かれていますが、(特に精神・知的・発達)障害者雇用の実態、本質が書かれています。

私が記事の中で印象に残ったのは次の部分で・・・

(略)
企業の本業と農園作業の関わりは薄い。採用から作業内容に至るまで、企業の積極的な関わりも見られない。人事担当者らが時折、農園を訪ねてくるとはいえ、企業が障害者と向き合う努力を手放したにように思える。
農園の運営会社は、野菜の無料配布などが利用企業の障害者理解につながっていると主張するが、それは農園の仕組みを正当化する後付けの理屈だろう。
「健常者の中に障害者が入れられると、(障害の特性を)理解してもらえないことがある。ハンディキャップを持っている同士だと仲間意識もあり、助け合いながら働ける」とも説明するが、私にはビニールハウス群が「障害者は障害者だけの社会で暮らせばいい」と社会が突き放した光景に見える。
直接交流し、はじめて深まる理解があるはずだ。確かに、障害者とともに働くのは難しい面もある。障害の特性は個人によって大きく違うため、支援は一筋縄ではいかない。雇う企業には戸惑いや負担も当然あるだろう。
しかし、そうした経験も含めて日々接することで、今も社会に根強く残る障害者を見下す意識が少しずつ変わっていくのではないか。

・現代ビジネス 2019.12.17
【障害者と関わるのは面倒? 外注ビジネスで露呈した「社会の本音」
障害者は障害者だけで暮らせばいいのか】記事より一部抜粋。

※記事の中で、一部の障害をお持ちの方、ご家族の方がこのような事業を必要とし、歓迎されていることは私も十分に理解しています。

たとえば、就労継続支援B型事業所などに通所されている場合、”雇用契約”ではないため、法律で定められた最低賃金額によらず、”工賃” が支給されます。その”工賃”が、最低賃金を下回る場合などが考えられます。
(※ 厚生労働省の調査では、2019年度の平均月額工賃は1万6369円)

もう一度書きますが、

就労継続支援B型事業所で1ヶ月働いた
”平均月額工賃”が、「1万6369円」です。

このような事実から、”そのような場所” に通うよりはまだ良い(マシ)という考え方もあることは理解できますし、精神・知的・発達障害の症状の重さ(障害特性や疲れやすさなど)により一般企業で働けない方も一定数居ることはわかります。

しかしながら、”全ての精神・知的・発達障害者” が求めている事業ではなく、それぞれの障害の度合いなどで一人一人異なる。ということを強く言っておきたいと思います。

もう少し踏み込んでいえば、
現在、就労継続支援B型事業所や、特例子会社(水耕栽培農園など)で働いている人たちの中にも、十分に社会(一般企業での障害者雇用)で働ける方が居る可能性もあるということです。


この記事を読むと、
日本ではここ数年、”働き方改革”とか、”多様性”、”ダイバーシティ” 、"持続可能性”、”SDGs”などの言葉が声高に言われていますが、現実問題として、障害者に対する意識改革はまだまだ進んでいない「後進国」だな・・・。ということがあらためてよ~く分かります。


企業や企業の採用担当者にはもちろん、政治家、健常者・・・社会全体で考えていきたいテーマです。

もうすぐ始まる、日テレの24時間テレビでもこの内容を是非取り上げていただきたいなぁ・・・。


ちなみに画像は『 ”水耕栽培” が悪いわけじゃない。』的な画像。

家志 刘によるPixabayからの画像

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