マガジンのカバー画像

エッセイ集

17
ほっこり系エッセイ。お茶のお供に読んでいただければ幸いです:)
運営しているクリエイター

記事一覧

つなぐ。

つなぐ。

ずっとやりたかったことがあります。
日本の伝統工芸「金継ぎ」です。

金継ぎとの出会いは、10年前に遡ります。

お義母さんが、夫婦(めおと)茶碗を買ってくれました。間もなくして私のお茶碗が真っ二つに割れてしまいました。夫との険悪ムードが飛び火したのでしょうか。

この時、人生で初めて金継ぎのお直しをお願いしました。時間がかかることを了承し、お茶碗の修復を待ちました。しかし、待てど暮らせど何の音沙

もっとみる
思いもよらぬ偶然「4」は運命を切り開くキーなのか?

思いもよらぬ偶然「4」は運命を切り開くキーなのか?

私たちは寒川神社へ向かって車を走らせた。
右斜め前に白いベンツが光る。ナンバープレートを見て夫が呟いた。
4か。珍しいな。どうしてわざわざ縁起の悪い数字をつけるのだろう。

4は私の好きな数字だ。
4はさ、死をイメージするかもしれないけれど、幸せの「し」と思っておけばいいの、こじつけだけど(笑)。それに形もかっこいい。付け加えて、妻、しょうこの「し」なんだから大事に扱って!とまでは言わないでおいた

もっとみる
節分までに「今年やりたい10のこと」を心に留めておこう

節分までに「今年やりたい10のこと」を心に留めておこう

今日1月20日(金)は大寒ですね。大寒の期間は15日間あるそうで、今年は1月20日〜2月3日(節分の日)だそうです。節分の日を境に、新しく運気が変わると言われています。それまでに「今年やりたい10のこと」を書きまとめ、心に留めておくことで実現性が増すような気がしませんか?

私事で恐縮ですが、

\ 今年やりたい10のこと /

1家のプチリフォーム
 ∟築40年の昭和な家を整えたい

2リフォー

もっとみる
東京の街は、ターゲットを海外から訪れる人へすっかり方向転換していた

東京の街は、ターゲットを海外から訪れる人へすっかり方向転換していた

妹との待ち合わせで、久しぶりに銀座へ出かけました。日曜日の銀座中央通りはホコ天、そう歩行者天国です。

バリ島から帰国して5年ぶりに歩いた銀座は、客層がかなり海外の人寄りに変わったように感じます。もともと海外からのお客さんは多かったと思いますが、周りから聞こえてくるのは中国語、韓国語それから…。日本語は何処へ行ったのか、日本人の家族連れやカップルが以前よりぐぐぐっと減ったように思います。

本日の

もっとみる
仲直りをしたい時は、餃子の皮を一緒に包む!

仲直りをしたい時は、餃子の皮を一緒に包む!

我が家では餃子の皮を包む時、「ワンドリンク付き!餃子お包み体験を実施中!」と言ってお手伝いを募ります。するとみんなキッチンに集まってきて、包むのを手伝ってくれます。皆で包むとあっという間に完成です。

わいわいみんなでお喋りをしながら具を包んでいると、グルメなアイディアが飛び交います。

チーズを入れたい!
プルダックソースも入れたい!

急きょ、変わり種餃子も爆誕します。

今夜は、紫蘇入り餃子

もっとみる
追い込まれた行く末に荒技で人見知りを卒業できた話

追い込まれた行く末に荒技で人見知りを卒業できた話

バリ島へ母子移住をした時の体験を交えながら、私達親子にとって、人とのコミュニケーションがいかに最重要項目であったか、そして人見知りを卒業するために取った行動についてお伝えします。

実際、母子移住はどうだったかというと、ここでは書ききれない数々のハードな問題と直面しながら、たくさんの愛に救われました。おかげで南国特有の空気感も手伝い、充実した最高の子育て期間を過ごせました。我ながらパチパチパチ(号

もっとみる
5年ぶりに家族3人で迎えたお正月

5年ぶりに家族3人で迎えたお正月

バリ島から本帰国したのが昨年8月。
娘が日本で高校受験をする為に引き上げてきた。

南国生活よ、さようなら。

というわけで、娘と私、夫(年男)と3人で実に5年ぶりの正月を過ごしている。

慌しい年末の時間配分をすっかり間違え、大掃除にたくさんの時間を費やしてしまった。そんなの言い訳だけど、旨煮と黒豆を用意するだけで精一杯だった。意外や意外、黒豆が時間と手間のかかる料理であったことは想定外だった。

もっとみる
ココナッツオイルの健康本を読んでみたら…

ココナッツオイルの健康本を読んでみたら…

※本のタイトルは伏せますね。

最近、ココナッツオイルがいかに健康かという本を読んだ。10年くらい前に発行された本で最新のものではないけれど、健康意識の高い人に喜ばれそうなミラクルな内容がたくさん書かれてあった。普段使いに適したオイルはいったい何なのか?オイルにまつわる話は私も気になっていた。

(以下、ココナッツオイルに関して強めに刺さる言葉が並びますが、ココナッツオイルの効能を拡散する目的では

もっとみる
おこぷんを消火するには美味しいごはん

おこぷんを消火するには美味しいごはん

怒ってむしゃくしゃしてる様子、おこぷん。なんて可愛い響きなのかしら。怒りをマイルドに表現するのに便利な言葉だと思う。

激おこぷんぷん丸な私の一体験を、ちょっと聞いてもらえませんか?この体験から学んだことも付け加えてお伝えしたいな。

とあるカフェでの出来事。

お腹を空かせた娘が、大好きなオムライスを頼んだ。目の前に現れたそれは、申し訳ないけれど、見た目、盛り付けともに魅力的とは言えなかった。卵

もっとみる
料理の心得|ご機嫌良し子でいるために

料理の心得|ご機嫌良し子でいるために

料理をする時にひとつだけ心がけていることがあります。

「心を整え、ご機嫌良し子でいること。」

心が不安定な時は料理が塩っぱくなったり、味がぼんやりしてしまうのは私だけでしょうか?不機嫌な日が続けば塩分過多で家族を殺しかねません(汗)。元気がない日は料理することをスパッと諦め、とっとと外食するか宅配を取って英気を養うことにしています。そんな余裕なんかない!と怒られそうですが、私も自信を持って余裕

もっとみる
手土産はベジタリアン寿司

手土産はベジタリアン寿司

海外に住むようになって、食物アレルギー、宗教、主義、好みなど様々な理由から、食事に制限のある方とよく出会います。そういうこともあり、人の家へ持っていく料理は、誰でも食べれるように、ベジタリアン仕様にすることが多くなりました。

最近、娘は新しい学校へ移りました。できたばかりの少人数制モンテッソーリスクールです。そこで寿司パーティーが開かれることになり、娘を筆頭にみんなで巻き寿司を作ることになりまし

もっとみる
ドーナッツのはじまり、はじまり

ドーナッツのはじまり、はじまり

甘ーいリングの誘惑にはいつも勝てない。君はおやつの王様だ!と、今日も愛して止まないドーナッツを前に、ニンマリするのだ。ところで、君はいつどこで生まれたの?

ドーナッツの誕生ドーナッツの発祥はオランダ。

小麦粉、卵、ラードを使うその菓子は、18世紀初め、オランダからアメリカへ移民によって持ち込まれたそうだ。

ドーナッツと言えば、穴のあいたリング型ドーナッツをまず連想してしまう。でも、どうして穴

もっとみる
野菜とイラストレーション

野菜とイラストレーション

野菜って色彩豊かで見ていて楽しいし、焼き方や組み合わせ方、スパイスの調合で多様に化けるから、我れ実験心に火がつくのだな。

ある日、野菜の絵を描く仕事をいただいた。野菜の肥料パッケージのデザインに使われるものだった。

野菜を描く仕事は初めてだった。こんなに野菜ひとつひとつの表情を見つめることになるなんて。

野菜のモデル選びやポージングなど、下準備にかなりの時間を費やした。

そうこうしているう

もっとみる
偶然できた天才ベジペースト

偶然できた天才ベジペースト

ある日の夜、ベジブロスを作ろうと野菜くずを水でコトコト煮ていた。鍋を火から下ろし、そこまでは良かった。野菜くずを鍋に入れたまま、朝まで放置しちゃったのが運の分かれ道。みごとに野菜くずが出汁をぜんぶ吸っちゃって、せっかくのベジブロスよどこへやら、、

※ベジブロス/vege(野菜)+bros(出汁)

しょうがなく、これをミキサーでガーッとかけたら、良い感じのペースト状に。瓶に詰めておくには少し水分

もっとみる