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アポロが超泣いたお気に入り🍀

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超泣けるやつをここへ入れとこ〜っと♬
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記事一覧

【ピリカ文庫】東京のおじさん

【ピリカ文庫】東京のおじさん

【Osada Akane's Case  ー 長田茜の場合】
こんな人生しか生きられないなら、
もう終わりにしていい。

幼い頃は分からなかった。
いや、疑問すら抱かなかった。
親の言う通りにしていたら、誉めてくれた。
欲しいものは、何でも買ってくれた。

やりなさいと言われたことは、全部やってきた。
少しずつ、本当に少しずつ。
水底に澱が溜まっていくように。
気が付いたら、私の心の中の疑問が大き

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【4白4】桃語りの欠片

【4白4】桃語りの欠片

「これで良かったのだろうか」
「君がそういうこと言うの?」
「俺だからさ」
 桃太郎は鬼……いや、鬼頭幽と並んで海を眺めていた。遠くに見える島。あれはかつて「鬼ヶ島」と呼ばれた場所だ。
「鬼頭一族を救うために、これより良い方法は思いつかなかった」
「俺だってそうさ。でも、お前ひとりを犠牲にして、俺たちが助かったところで……」
「犠牲だなんて、思っていないよ」
「爺さんと婆さんの世話もあるし、嘘をつ

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病弱ちゃん〜オマージュ〜

病弱ちゃん〜オマージュ〜

規則正しい生活や栄養価の高い食事。
しっかり運動すれば病弱から解放されると、誰が言ったのだろう。

デタラメな生活をしている人たちも元気なのに、
私ときたら何をやっても病気になる。
早寝早起きの生活は、クラスのみんなが観ているテレビの話題について行けず心が沈んでしまう。

栄養価の高い食事は胃もたれやお腹を下してしまい、太れない。

「あかりに水泳を習わせよう」
パパが言い、ママも賛成した。

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アポロさん著『アンバーアクセプタンス』を読んで 1127字

アポロさん著『アンバーアクセプタンス』を読んで 1127字

もう何週間前になるだろうか。
noter アポロさんが note で
小説を書くと知ったのは。

今回のタイトルからして、
私は「はてな」だった。
アンバーって?アクセプタンスだって?

あらすじを読ませていただくと、
どうやら近未来の話のようであった。
生まれたのは今年のようであるけれども、
正体はアンドロイドだという。

舞台は2046年。
そう遠い未来でもない。

リアルな現実感も伝わって来

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作品の向こう側に見えるもの。

作品の向こう側に見えるもの。

創作大賞も感想の期間も終わってしまったけど。

昨日ようやく読み終えたので、少し書きます。

毎回寝落ちしちゃって..(*ノ>ᴗ<)テヘ

アポロンとはnote開始時辺りからの繋がりで、アポロンがここにいたりいなかったりしてた中で繋がってきた縁がある、そんな感じです。難しいな..と思いつつ読んでたのに、なんか読み終えたら急になにか書きたくなりました(´∀`*)フフ

ずっと気になってた大きなポイン

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【創作大賞2024】愛と孤独【エッセイ】

【創作大賞2024】愛と孤独【エッセイ】

孤独だというのは
弱さになるのかな

孤独を感じない人は
いるのかな

生きていれば
人間として生まれたのならば
感じない情なんてものは
ないはずなのに

孤独を感じないって
ほんとなのかな

ほんとの愛を知らないから
孤独も感じないのかな

生きていれば
人間として生まれたのならば
感じない情なんてものは
ないはずなのに

◌ ⁺ ˖˚ ◌ ⑅ ˚₊ ◌ ⁺⑅ ˚ ◌◌ ⁺ ˖˚ ◌ ⑅ ˚₊

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「アンバーアクセプタンス」という希望

「アンバーアクセプタンス」という希望

「note 創作大賞 2024」が、大詰めを迎えている。
noteの街の片隅で細々と書いている私の元にさえ、その賑わいは届いていて、日々更新される応募作品の多さに目を見張るほどだ。

そんな中、連載開始前から注目していた作品がある。
「アンバーアクセプタンス」だ。

作者のアポロさんとは最初、俳句を通して知り合った。
以前から絵も描いて、詩も書いて、エッセイも書くマルチな才能の持ち主だったけれど、

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【ももまろ】さんから、驚きと感動をいただきました。そしていろんな事に気が付きました。

【ももまろ】さんから、驚きと感動をいただきました。そしていろんな事に気が付きました。

何から書いていいのかわかりませんが。
驚きと感動をいただいています。
ももまろさんの記事を先に読んでいただかないと、この気持ちが伝わらないと思います。
ももまろさんにこの感謝の思いが伝われば。
そして、いつも感じている作品を読んでいただいてる方々への感謝の気持ちが伝われば。
もし可能なら、この嬉しい気持ちをnoteの仲間たちと共有できたら。
そんなふうに思いながら記事を書かせていただきます。

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わたしの可愛いキンクマくん

わたしの可愛いキンクマくん

推しごと、推している物事。

現在はわたしが設定したショートの主人公、
「キンクマ」を心の中で推している。

キンクマがかわいくて仕方ない。
ネズミの目線、知能を持ったハムスターなら、
何を考え、行動するだろう。

わたしはキンクマへ役割を持たせた。
「俯瞰している」「線対称の線」

実験的にキンクマを当事者にしてみたが、
物語が入り組んでしまい、わたしは消化不良のまま
自動投稿へセットしている。

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【小説】革命の日

【小説】革命の日

 昨夜遅くまで降り続いていた雨は、夜明け前に止んだようだ。塵や埃が洗い流されたみたいな、すっきりとした青空が広がっている。グランドの水はけも、思ったよりは状態が良さそうだ。

 小学校最後の運動会だから、と、担任の石川先生が熱心に誘ってくれて、休みがちだった正樹も参加する気になったようだった。
 正樹がはじめて「学校に行きたくない」と言い出したのは、六年生に進級してすぐのことだった。

「行きたく

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小説: ペトリコールの共鳴 ㊱

小説: ペトリコールの共鳴 ㊱

←前半                <<最初 ①

最終話 ペトリコールの共鳴 ⑤
 都心へ向かう帰りの電車は土曜日で空いていた。
膝に乗せたリュックのポケットはメッシュ素材になっており、キンクマが熟睡する姿が見える。

 ペットショップでひとりぼっちだったキンクマと
妻に依存していた俺は、人生において最悪な状況や事件を一緒に乗り越えた家族だ。

 キンクマはキンクマで、人間との生活は言語とネッ

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00:00 | 00:00

こんばんは、つるです。
6分02秒の歌無しの曲(インスト曲)をお送りします。
自然の風景に思いを馳せた、情景描写のような音楽です。

作曲は、私(つる)です。
著作権は、つるに帰属します。
販売目的に利用なさるのは、お控えください。

ご試聴、ダウンロード共に無料です。
再生の安全性につきましては、
注意を払っていますが、
のちの責任は負いかねますので
ご留意ください。

少しメランコリックでしょ

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「映画の悔しさ、布団から出られなかった件」ヒスイの涙日記

「映画の悔しさ、布団から出られなかった件」ヒスイの涙日記

今日のお話は「死ぬまでに一回でいいから、こういう話を書きたい! と思っていたら、昨日が終わってた」です。

昨日、ヒスイがドはまりしていた映画が、これ。

アメリカ映画です。
ジャズドラマーを目指す、音楽学校の学生と、
彼を指導するクレイジーな教師とのストーリー。

時間はだいたい90分程度で、最近の映画にしては短いんですが、
中身が、濃い。
監督と脚本家が言いたいことが
ぎゅうううっと詰め込まれ

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絵描きは夜に啼く➕絵描きらしく個展のご案内再び

絵描きは夜に啼く➕絵描きらしく個展のご案内再び


鳥は夜に啼くあ・いたい、あ・えない

やらなくちゃいけないことが山積みなのに、部屋に戻った途端に睡魔が襲う
なんで? なんで? と思ってる間に寝落ちする
何度も目が醒める
目が醒めるたびに自分がどこにいるのかがわからなくて、狭い部屋の中をきょろきょろする
なんで? なんで?

そして突然湧き上がる感情

あいたいあいたいあいたいあいたいあいたいあいたいあいたいあいたいあ・いたい

なんで? なん

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