'22.11.7.より、新マガジン「俳句幼稚園~弐~」へ移行いたしました。
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ひろ生
タプロー紹介を含む記事をまとめました。 小さき作品は証明写真サイズから、大きな作品は2mサイズの作品まで、ガチャガチャと入れ込みました。 作品によって素材やタッチが変化していますが、どちらも絵描きの弘生の正直な表現なので、楽しんでいただけたらと思います。 一つだけ貫いているのは、媚びを売った作品は創らないことです🌻ふふふ
noteをはじめてから出逢った俳句や短歌の世界 変な絵描きなりの季節を意識して心を込めて表現した五七五と五七五七七
突然病と闘うことになった大切な友人に送る手紙。 上手く伝えられない気持ちを、文字にして伝えようと思ったのです。
春の猫さま にゃんちゃって六句 ( ΦωΦ ) 春雨や猫目石似の砂利ぬらり 手招きにこたへる小さき猫のこゑ 春うらら背に陽をためる猫のわざ 猫の春ひとの通れぬ散歩道 岩陰の猫のあくびと春の海 ぢりぢりの猫の目躱す紋黄蝶 相変わらずとっさの思いつきで、計画性もなく出してみました ∩(^ΦωΦ^)∩にゃんにゃん おまけ( ΦωΦ )ダサい絵描き二句 無謀にも春猫さまを詠む絵描き 蝶を追う猫を詠むより描け絵描き 猫さまたちがいつも自由に幸せでありますよう
四月一日は母が星になった日なのです 母の顔鏡の中に万愚節 花冷えや祈り届かぬ爪白し 鏡に映るたび、どきっとする 年々母にそっくりになっていく この変化は止められない 毎年嫌でも止まった母の歳に近づいていく 戸惑いは隠せない 逆境の中、生まれてきたわたしの息子を誰よりも祝福してくれた母 息子を抱きしめられたのは、ほんの1年 ついに病に負けて儚くなった母 全くまだ若かった あの日のことは鮮明に憶えている 全ての台詞も表情も服装さえもぜーんぶ憶えている エイプリル・フール!
ずっとホラーが書きたかった。 でも、いつもほんのちょっぴりホラーじみた背景をちらりと入れるくらいで、ホラーとは呼べない。 たとえば……前に書いたストーカー男の話 ↓↓↓ とか。 今回のお話は、noteかアルフォポリスか悩んだけれど、連載であまり日を開けずに出すことに挑戦しようと思って、アルファにしました。 (絵を描かなくてはならないのに、そういう時に限って他の創作をしたくなる悪い癖汗) ストーリーの冒頭を考えついただけで、思い切りの見切り発進(汗) 書きながら考えなが
大切な友へ これから 仏さまの言葉だからね ズボって来たわ 本当に予定通りなんだね 予定通りほぼ跡形もなくね バラバラ散らかって掃除が大変だと涙を堪えてぼやいてたばかりなのに…… こうなっちゃうと涙も出ない そう言う君は涙声だ 治療前の君は忙しくも楽しい日々を過ごす たとえ心の中は悲しみや悔しさや怒りが渦巻いていたとしても、きっと君を取り巻く濃い愛を感じられたよね 君の弾くピアノに合わせて歌う、真っ赤なお鼻のトナカイさん 集う素敵なファミリーと
二月五日 寒い……すごく寒い 窓の外、いきなりの牡丹雪 天気予報通り かなり激しい 思わずベランダに飛び出て写真を撮ったけれど 雪空に雪は上手く写らなかった 絵に描いたような牡丹雪に興奮して 雪で霞んだ向こう側の世界を妄想する が、電車は止まらないかしら? と、すぐに現実に引き戻される やっぱり私もおとななんだ 猫耳帽子ともこもこブーツを装着して 駅までの道のり まだ積もってはいない ひらひら舞い落ちていたはずの牡丹雪は 途中で勢いづく霰に変貌した アスファルトをまん丸
ニセモノ だからシェルピンクにした あたりまえすぎて見過ごしちゃう ほらそこ だから 左腕の包帯 昨夜の深い引っ掻き痕 どの扉よりもホンモノらしい ニセモノに気をつけて ほらそこ 実しやかに現れて 実しやかに幻になっちゃう 七色に憧れる石鹸玉に似てる ほら弾けた シェルピンクにしたら 新しい島に着いた 砂浜の無重力の椅子に願いをこめて 記憶のあるうちに 時を閉じ込めちゃう 不完全な足跡を消して 蛇の抜け殻を焼いて 残酷な赤い花は 凍ってしまえば造花も美しい だからシ
大切な友へ 少しずつ 怒りのエネルギーに感謝だよ 痛いよね 眠れないよね ひとりぼっちの病室の夜は 必要以上に寂しくなるよね 痛いの痛いの飛んでけ〜 ぽいっ! 寂しいの不安なの飛んでけ〜 ぽいぽいっ! 飛んでったわ 同じ病で逝った大親友を思い出して 切なくなった 会いたくなった ふふ 昔の親友が元彼で あなたが現在の彼氏みたい 君にそう言われると照れますな わはははは ご主人に悪いなあ ねえ、きいてよ! 君は夫から送られてきた画像に憤慨している
大切な友へ 今 クリスマスはおうちだよ 「おはよう、行ってくるわ」 パートの面接にでも行くのかと思わせるテンション そこから伺われる、隠された不安と緊張感 それを自らで包んでいるのがわかる オペ前の点滴を受けながらのLINE きみはあとわずかでオペ室に向かう こんな直前まで連絡をしてくれるのがありがたい 「がんばってたっぷり眠っておいで」 文字で見送る 「不思議と今は落ち着いてるわ」 きみの心が水平線になった 長い長い手術時間 あたしは仕事の合間ちらちら時計を見てし
西炎子著 『溝』を語る前に このぼんやり曖昧絵描きには、敬愛すべき女神、勝手に心の師匠と呼んでいる大絵描きがいる。 ひろ生を心身暗黒の渦から救ってくれた、究極の女神である。 炎子女神がいなかったら、今のひろ生は存在しないかもしれない。 その大絵描きが今年の初秋に、新作の小説を出版した。 今回も鳥肌ものの問題作である。 特に絵描きや小説家、いや、創作者には、是非とも読んでいただきたい内容かもしれない。 ここでは、この曖昧絵描きのひろ生が、興奮覚めやらぬアホな頭で、思い切
黄色い白 ねえ、おんぶして その安全な白は あたし軽いのよ 冬の蝶の目を灯す 微かな背中の振動が その熟した白は あなたの言葉を心臓に伝える 月の鱗粉を悦ばせ あなたの首筋とあたしの頬 その滑らかな白は 溶けて境が消滅するの 産み落とす涙を掬い ずっとこのままがいい その無機質な白が ただそれだけ 夢からの覚醒をただ促す ただそれだけの夢 ひろ生の夢日記シリーズだよん みんな、スキスキ♡ありがとうございます
大切な友へ 覚悟 うどん屋でもやりますか きみが2枚の写真を送ってきたんだ 一枚はすっぴん素直な赤いきみ もう一枚はちょっぴりメイクの緑なきみ 2枚とも可愛いよ 何度も言わせないでよね だってこれから風貌も変わるかもしれない だから今この時を残しておきたいのよ だからさ、赤も緑も可愛いよ これからもずっと なんか赤いうどんと緑のお蕎麦みたいよね うどん屋でもやりますか きみががんばるからご褒美に肖像画を描くよ 但し、どんなきみになっても文句は言わせないけ
大切な友へ 更なる髪を切った君も可愛いよ 君から髪を切った画像が送られてきた いつでも緩くカールしたロングの黒髪の君がふんわりボブ 似合うよ 可愛いよ 若返ってるよ 知ってる〜 君の答えも可愛いよ オペの期日が早まった そう、一日でも早い方がいい だから、急いで美容院に駆け込んだ ずっとずっとロングヘアーをキープしてきた君は、少し寂しそうだし哀しそうだ でも美人は何やっても似合うんだよ! 坊主でも? 坊主でも! とっくに覚悟は決めている、君の心の叫び
大切な友へ はじまる 君はすごいよ だめだだめだ! 負けちゃだめだ! がんばれなんて言わないよ。 でも、今は今だけは泣いてもいいからがんばれ! 昼間の君からの驚くべきたった一言のLINEで、あたしはそんなこと思ってた。 夜、君からの電話が来るまでは。 君はすごいよ! 「涙が出ないのは防衛本能ね」 「本当は大声で泣き喚きたいのに」 オペの決まった病院で、二日間の執拗な検査を終えた今、君は御主人と一緒にキッチンに立って皿洗いをしている。 これが生きてるってことなんだ
大切な友へ はじまり ごめんねは無しだよ 「心配させてごめんね こんなこと伝えてごめんね あなた自身も病を抱えてるのにごめんね 自分のことばかり話してごめんね」 ごめんねは無しだよ、無し! 胸に押し込める前に話せばいいの 泣きたい時に泣けばいいの そう だから話してくれてありがとう だから一番に言ってくれてありがとう 本当の深刻な直面に立ったからこそ 口にできなかったんだよね その怖さ その辛さ その儚さ だからあたしは「大丈夫」だなんて 無責任なこと言えない
「幸い」 不機嫌な彼女の創り出す人生に栞を挟んだ。 (完) お調子に乗ってもう一作出しちゃいました。 よろしくお願いします。 「#小牧幸助文学賞」
「鏡よ鏡」 鏡よ鏡、世界で一番彼に愛されてるのは誰? (完) どうぞよろしくお願いします。 「#小牧幸助文学賞」