うみのちえ

機能不全家庭で生まれ育ち、うつ病、適応障害、パニック障害とともに生きてきました。ASD…

うみのちえ

機能不全家庭で生まれ育ち、うつ病、適応障害、パニック障害とともに生きてきました。ASD夫と、成人したASDの子ども二人。俳句、エッセイ、たまに小説。回復の道標として、綴っていきます。

マガジン

  • 俳句幼稚園 ~弐~

    • 2,423本

    ⚜️各自note内で俳句を詠み、俳句幼稚園タグ付け&マガジン格納。⚜️【コメント欄は宝物】互いの句をコメント欄で鑑賞し高め合いましょう。(無理せず、自分のペースで) 投句時『意見(甘口・ふつう・辛口)希望』の書込みは任意。⚜️ 超初心者は、🔰マークを俳句につけて下さると有り難いです。🔰マーク基準 : これまでの投句数0〜30句程度(個人判断)🚫誹謗中傷等の発言や、一方的な意見押しつけ、相手の気持ちを推し量れない方には、マガジン退出、コメント自重をお願いすることがあります。 ⚜️退園時は、ご自身のアカウントで「マガジンから脱退する」ボタンを押下願います。⚜️《運営》白・なごみ・橘鶫・中岡はじめ・よねとも ・卯月紫乃 ⚜️責任者&問い合わせ先:卯月紫乃 ⚜️ヘダー画アポロ ラブ&ピース '23.11.

  • エッセイの箱

    未分類のエッセイを集めました。

  • 小説の箱

    短編小説を集めました。

  • 俳句の箱

    俳句幼稚園で発表した俳句を集めました。

  • それでも、毒になる親

    機能不全家庭出身の私が、どれほど努力してもなお「毒親」と称されることから、逃れられなかったのはなぜか。振り返りの記録です。

最近の記事

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黄昏のあんぱんまん

自分で言うのもアレだけれど、私はとても小賢しい中学生だった。嫌味な、と言い換えても過言ではない。 わかりやすい不良などではなく、授業態度も悪くなかったけれど、どこか教師を軽蔑していて物事を斜めから見ているような生徒だった。 だから夏休みの宿題で、読書感想文を書くにあたって私は、課題図書では飽き足らず変化球として、絵本の『あんぱんまん』を選んだのだった。 『あんぱんまん』とひらがな表記の、ごく初期の絵本には、バイキンマンも、ドキンちゃんも、食パンマンも登場しない。 「あん

    • サウダージ

      昨日、「創作大賞2024」の中間選考結果が発表された。 応募総数はなんと、52750作品だそうだ。 ただし内訳をよく見ると、エッセイ部門(26158作品!)とオールカテゴリ部門(16842作品)が大半を占めており、小説は5部門合わせても、3133作品だったらしい。 その小説5部門の中間選考通過作は合計98作品、エッセイ部門の48作品に比べると倍の数になる。それほどに、魅力的な優秀作が多かったということなのだろう。 とは言え、狭き門である。 私が個人的に応援していた、あの

      • ミエハルカラオケ残暑Ver.「歌詞がグッときた曲」

        わっ! びっくりした~! あちらこちらで響く歌声に「あらまぁ楽しそうだこと💕」なんて思っていたら、来ちゃいました🤣 仲良しのみゆちゃんから、ポーンと投げられたバトン。 ちゃんと次の方へ、つなげられるかな。 ミエハルさん、チェーンナーさん、はじめまして。 誰?と、お思いかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします💦 ということで、歌ってみましょう! 私なりに「歌詞がグッときた曲」5選です🎤 LIAR 中森明菜強い女性。強くあろうとしている女性。 でもLIARなんです

        • 私「子どもの病気はお前のせいだ!と責める声が、私の中にあるんです」 カウンセラー「その、責めるパーツさん、もう引っ込んでもらえない?」 私「理想があって……健康で……」 カ「子どもは、親の理想通りになんて育ちませんよ!💢」 願うだけならいい。 理想は時に、自他への凶器になる。

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        黄昏のあんぱんまん

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        • ミエハルカラオケ残暑Ver.「歌詞がグッときた曲」

        • 私「子どもの病気はお前のせいだ!と責める声が、私の中にあるんです」 カウンセラー「その、責めるパーツさん、もう引っ込んでもらえない?」 私「理想があって……健康で……」 カ「子どもは、親の理想通りになんて育ちませんよ!💢」 願うだけならいい。 理想は時に、自他への凶器になる。

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          11本
        • もう一度、はじめようと思う。
          24本

        記事

          さよーならまたいつか!

          遠い昔、二十代の頃の話である。 私はどうしても「作家」というものになりたかった。 そのためには、新人賞を受賞してデビューすることしか思いつかなくて、いくつもの文芸雑誌に応募していた。 当時の私は、どうすれば最終選考に残れるのか、受賞するにはどんなふうに書けばいいのか、そんなことばかり考えていた。 二次選考や三次選考を通過しただけでは意味がない。最終選考の5~6人に残らなければ講評を書いてもらえることもなく、なぜ選ばれなかったのかのヒントすら得られない。 だから私は、これま

          さよーならまたいつか!

          朝、むし歯治療で被せていた金属が、ポロリと取れた。 なぜかドライヤーのパーツが外れていて、どんなに探しても見つからない。 ママチャリに装着してある日傘の柄が、ポッキリ90度に曲げられていた。 キッチンハイター飛ばして、お気に入りのTシャツがサイケな水玉模様になった。 なんなん?

          朝、むし歯治療で被せていた金属が、ポロリと取れた。 なぜかドライヤーのパーツが外れていて、どんなに探しても見つからない。 ママチャリに装着してある日傘の柄が、ポッキリ90度に曲げられていた。 キッチンハイター飛ばして、お気に入りのTシャツがサイケな水玉模様になった。 なんなん?

          ファイト!

          四十歳を、少し過ぎた頃のことだった。 ある日いつもの道を歩いていて、私は唐突に「……あ、終わったんだ」と気付いた。 それは「終わってしまった……」というような悲しみとは真逆の、実に晴れ晴れとした歓喜の感情だった。 例えるならば、じめじめとした梅雨空が晴れていくような、しつこい片頭痛がとれたような、あるいは濁って淀んだ視界がクリアに磨かれて、目の前がパーッと開けたような、そんな感じ。 大したことではない。 向こうから歩いてきた男性が、私に対して何の注意も払わず、かけらも視界

          地球儀の丸し八月十五日 皆様、こんばんは。 79回目の終戦記念日を迎えました。 今一度、「no more war」と記したいと思います。 殺戮のない夢みたいな世界を、しっかりと目を開けたまま夢見つつ、祈りを込めて。

          地球儀の丸し八月十五日 皆様、こんばんは。 79回目の終戦記念日を迎えました。 今一度、「no more war」と記したいと思います。 殺戮のない夢みたいな世界を、しっかりと目を開けたまま夢見つつ、祈りを込めて。

          「ネットショッピング詐欺」に引っ掛かりそうになったけど、恐れていた二次被害は今のところ特にナシ。 ホッ……と思っていたら、毎日じゃんじゃんメールが届く。 「今だけ90%オフ!」「超絶お買得の三日間!」「特別のご案内!」 自動配信なんだろうけど、ご苦労様なことで。 なんだかなぁ。

          「ネットショッピング詐欺」に引っ掛かりそうになったけど、恐れていた二次被害は今のところ特にナシ。 ホッ……と思っていたら、毎日じゃんじゃんメールが届く。 「今だけ90%オフ!」「超絶お買得の三日間!」「特別のご案内!」 自動配信なんだろうけど、ご苦労様なことで。 なんだかなぁ。

          【小説】Blue

          「……でね、よーいドンと同時に、ゆっくり歩き出したの……」 「えっ? スタートで転んだとかじゃなくて?」 「違うの。わざと」 「えっー。何それ。徒競走でしょ?」 「そう。しかも六年生。ちっちゃい子なら、ともかくねぇ……」  パートさんたちの会話に、つい聞き耳を立ててしまった。  店長と違って私は、多少の私語に目くじらを立てたりはしない。むしろ「推し」の話なんかだと、できるだけ積極的に会話に加わろうとする。  良好な人間関係を作って、円滑な職場環境を整えることも、部門チーフの

          【小説】Blue

          黙祷の空の広さや原爆忌 皆様、こんにちは。 79年目の8月6日を迎えました。 世界はまるで、100年前かと見紛うほどの憎悪と喧騒に満ちています。 が、それでも諦めず、平和を願い、静かに祈りたいと思います。

          黙祷の空の広さや原爆忌 皆様、こんにちは。 79年目の8月6日を迎えました。 世界はまるで、100年前かと見紛うほどの憎悪と喧騒に満ちています。 が、それでも諦めず、平和を願い、静かに祈りたいと思います。

          鉄骨をガバリガバリと剥ぐ炎暑

          隣接するビルの解体工事がはじまって、三か月が過ぎた。 私の部屋のカーテンを開けると丁度、組み上げられた足場を歩く作業員と同じ目の高さになる。だから私は仕方なくカーテンを閉ざして、昼間も照明を点けて生活している。 鉄筋コンクリートのビルを解体するのだから当然、一日中、ものすごい騒音である。防音パネルを立てていても、耳障りな轟音は容赦ない。ガガガ、バリバリバリ、ゴゴゴ、ギュインギュイン、ガバリガバリ、キーンと、うるさいこと、この上ない。 カーテンは開けられないし、粉塵が舞い込

          鉄骨をガバリガバリと剥ぐ炎暑

          Step by step

          藤原華|編集者さんの、こちらの企画に参加したいと思います。 よろしくお願いいたします。 「なぜ、私は書くのか」  その答えは、ただ一つ。 「生きるため」である。  生きることは本来、それほど難しくはないはずだ。それなのに、時にどうしようもなく難しく思えることがある。どうやっても朝が迎えられそうにない夜は、誰にだって覚えがあるだろう。  そんな夜をいくつも経て、私は、痛みが激しい時に鎮痛剤を飲むように、咳が止まらない時に咳止めシロップを飲むように、心が軋んで苦しさのあまりに

          ライフイズビューティフル

          路上ですれ違った三歳くらいの男の子が、か弱い声で泣いていた。 右手にウサギのぬいぐるみを抱き抱え、左手はママの手に預けている。俯き加減で泣きながら、それでも立ち止まらず、駄々をこねたりもせずに、一歩一歩足を運んでいた。 ほんの一瞬すれ違っただけで、私はもう胸が詰まって苦しくなって、今にも自分が泣き出しそうになる。 全然、面識のない母子なのに。 背景もわからないし、泣いている理由も知らないのに。 きちんとカットされた髪と、よく似合うサイズの合った服。そして、大事そうに抱き抱

          ライフイズビューティフル

          「ネットショッピング詐欺だったんだ!」と気付いた。 代引配送だったので、運送業者に受取拒否の電話をして依頼人に返送してもらう。 入力してしまった個人情報のうち、変更できるのはパスワードだけ。 同じパスワードは、できるだけ変更した。 金銭被害はなかったけど、なんだかなぁ……

          「ネットショッピング詐欺だったんだ!」と気付いた。 代引配送だったので、運送業者に受取拒否の電話をして依頼人に返送してもらう。 入力してしまった個人情報のうち、変更できるのはパスワードだけ。 同じパスワードは、できるだけ変更した。 金銭被害はなかったけど、なんだかなぁ……

          「アンバーアクセプタンス」という希望

          「note 創作大賞 2024」が、大詰めを迎えている。 noteの街の片隅で細々と書いている私の元にさえ、その賑わいは届いていて、日々更新される応募作品の多さに目を見張るほどだ。 そんな中、連載開始前から注目していた作品がある。 「アンバーアクセプタンス」だ。 作者のアポロさんとは最初、俳句を通して知り合った。 以前から絵も描いて、詩も書いて、エッセイも書くマルチな才能の持ち主だったけれど、近頃は主に、小説を書くことに注力されているらしい。 「アンバーアクセプタンス」

          「アンバーアクセプタンス」という希望