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シブヤフォントにおける関係人口とご当地フォントによる全国規模でのソーシャルインパクト
「関係人口」とは、総務省が進める地方創生における評価指標のひとつである。そしてそれは、そのまま福祉にも当てはまる。
社会に残る見えない壁
シブヤフォントに参加する施設から「福祉作業所行きのバス停に設置について近隣住民から反対運動が起こった。」と伺ったことがある。
フクフクプラスグループでも、障がい者支援事業所の設立のため物件を探したところ、なかなか不動産のオーナーとコミュニケーションがとれな
全解説「渋谷発・全国初 ご当地フォント展」*記載中
2022年12月1日〜5日開催のイベント「渋谷発・全国初 ご当地フォント展」の全解説版noteです。36名の登壇者のプロフィール、講演内容、アーカイブ、関連情報をまとめて紹介、順次内容も加筆・修正していきます。
本イベントを起点に障がいのある人のアートの活用・展開がますます広がりますよう、ぜひ関心のある方にシェアをお願いします。そして、お互いの違いを認め合い、誰もが⾃分の可能性を発揮できる社会に向
シブヤフォントの現場からダイバーシティ経営を考える。
1、ライラの視点
今まで外にあまり出ることのなかったシブヤフォントの制作の現場をライラ・カセム(一般社団法人シブヤフォント アートディレクター)が伝えている(上リンク)
つねにメンバーさん(磯村補足:福祉作業所を利用する障がいのある人)の目と手先を見ながら寄り添う職員のフット、いやハンドワークでメンバーのできることや感じることが変わる。この人はこのサイズでしか描かない、とかルーティーンがあると
障がい者”というカテゴライズは必要か? 〜障害あるなしもひっくるめてのチームビルディング〜
『障がい者アートを使っているから、多様性理解でしょう。』
ニューヨーク近代美術館で生まれた対話型アート鑑賞は、自己肯定感、多様性理解、傾聴力、論理的思考力、さらにはストレスホルモンの軽減など多様な効果があるとされている。
当社においても対話型アート鑑賞研修をさまざまな企業に導入する中、多様な効果が期待できるが故に、その実"お客様にどうお薦めしたら良いのか"は悩みの種だった。
やはり“障がい者
《チームメンバーの可能性を発掘する対話型アート鑑賞研修》 障がい者アートによるチームのチカラの引き出し方とは?
当社の理念は「障がいのあるなしに関わらず、お互いの違いを認め合い、誰もが自分の可能性を発揮できる社会の実現」である。
それを実現する一つの事業として「障がいのある人のアートをチームで鑑賞、対話し、チームメンバーや自分自身の新たな可能性を発見し、チームのチカラを見出す対話型アート鑑賞研修」を行なっている。
もちろん、この事業を通じて障がいのある人の収入支援と社会とのつながりづくりを目指しているの
株式会社フクフクプラスについて
Q:フクフクプラスは何をしている会社ですか?障がいのある人のアートのマネジメントをしています。障がい者アート管理運営団体と連携し、およそ17,000点(2021.5時点)のアートを活用したアートレンタル、アート商品の販売、研修、また受託事業としては、アート制作、アートセミナー、ライセンス契約なども運営しています。売り上げの一部は障がいのある人に還元しています。公式サイトはこちらをご覧ください。
全解説『SDGs×アート×ビジネスの結節点』 山口周、上田壮一、福島治、アフラック、大和ハウス工業他|フクフクプラスオンラインイベント
2021年4月29日開催のオンラインイベント「SDGs×アート×ビジネスの結節点」の全解説版noteです。10名の登壇者、3名のフクフクプラス共同代表のプロフィール、講演内容、アーカイブ、関連情報をまとめて紹介、順次内容も加筆・修正していきます。
本イベントを起点に障がいのある人のアートの活用・展開がますます広がりますよう、ぜひ関心のある方にシェアをお願いします。そして、お互いの違いを認め合
『アートがビジネスに役立つって、ホント?』 アートが苦手な人でも、上司に説明できる超初心者向け指南書 Vol.1
「なにやらアートをビジネスに応用しようなんて動きがあるんだ」なーんて、確かに関連書籍も増えていて、少しは気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか? でも大方は「ウチには関係ないでしょ」だと思いますが、アート好きの僕としては、ちょっともったいないなぁと思うので、超初心者向けに綴ってみたいと思います。大学生〜社会人1、2年目の人たちに向けて。
そもそも私が何者かというと、20年間の企業内デザイナ
障がいのある人が描く文字や絵柄をフォント・パターン化した パブリックデータ 「シブヤフォント」
2020年度のシブヤフォントは「ソーシャルプロダクツ・アワード2021」最高位の大賞のほか「IAUD国際デザイン賞」金賞、「東急グループ環境・社会貢献賞」受賞など各方面で高い評価いただいた。昨年度以前のも含めると「グッドデザイン賞」など累計6つのアワードを受賞したことになる。
このシブヤフォントの活動を振り返る記事を「国際ユニヴァーサルデザイン協議会」に依頼されたのだが、ここに同誌では書ききれな
福祉施設・企業・自治体みんなで学生を育てる「シブヤフォント」はもう”ファミリー”なんじゃないかな
2020年12月6日、4時間にわたるシブヤフォントの新データ(フォント・パターン)の発表会が終了した。
シブヤフォントとは、渋谷区内の障がいのある人の絵や文字を、デザインを学ぶ学生がフォントやパターン化し、それを渋谷区公認パブリックデータとして公開する事業である。毎年、学生が新フォント・新パターンをプレゼンテーションする機会を設けている。
学生の発表後に連携した福祉施設職員にコメントをもら
筆ペンから生まれたオーダースーツ
株式会社ワールド、株式会社フクフクプラス、専門学校桑沢デザイン研究所、渋谷区、そして渋谷区内の障がい者支援施設と共に取り組んだカスタムセットアップのスーツが誕生した。「シブヤフォント」という障がいのある人の絵や文字を、デザインを学ぶ学生がフォントやパターンにするパブリックデータを使ったスーツだ。
顧客が裏地を自由に選べるというものだが、シブヤフォントのパターンから7種類が選ばれた。
先日の
福祉現場のたった一本の線が、上場企業との商品化につながる 〜シブヤフォントの本質〜
最後となる「超福祉展」で開催したオンラインイベント「シブヤフォント 妄想ビジョン会議」では、渋谷区障がい者福祉課長、ワークセンターひかわ 清水さん、ライラカセム、そして私の4名でこれからのシブヤフォントについて対話をもった。
テーマは渋谷土産だった。元々は渋谷区長の「渋谷土産を作ろう」という呼びかけの元、同区の障がい者支援事業所と桑沢デザイン研究所の学生による連携で生まれたアイデアが「障がい者の
高校生からの質問 「障がい者アート」という区別
ある高校生から「フクフクプラスの取り組みについて質問に答えて欲しい」との問い合わせを受けた。社会課題を探究する授業の一環だということだが、その質問には、自分たちなりの解釈と違和感を基に、シンプルながら深遠な視座も感じられた。
以前より、これからの問いに対するフクフクプラスの視座は、どこかで整理し、しっかりと伝えていかないといけないとも感じていた。
よき機会をいただいたと考え、掲載の確認をいただ
世界一幸せの国 「デンマーク」 に、幸せはない。
10年前、私がデンマークに留学したのは、まさしく幸せの答えを探しかったのだと思う。
前職でユニバーサルデザインを担当し、退職前の2〜3年はユーザビリティデザイングループを率い、多様なユーザーに対する操作性の向上に尽力した。一方で、操作性向上だけがユーザー価値向上につながるとも思えず、少し道を見失っていたようにも思う。
デンマークに暮らしはじめて数ヶ月、デンマーク人は定時には帰宅し、夕食を家
女性活躍推進が進まない理由
企業における女性登用率30%達成を10年先送りするという政府方針がでた。現在は15%で、今までの取り組みの成果が上がっていないということだが、現場レベルでは、未だ“女性を取り立てて登用することが咀嚼できない”こともあるそうだ。
当然ながら、明らかな差別があってはならない。加えて育児期間における勤務形態への配慮など、女性特有の問題に対する配慮は必要だろうが、今や育児は女性だけの問題ではない。また管