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電力ネットワーク

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文系女子でも、もっと電力のことを知りたい・話したいという気持ちがうまく届けられないので、拙いながら発信していく機会を増やすことにしました。
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【6分で理解】中学生に響く送配電事業とは

【6分で理解】中学生に響く送配電事業とは

電力の安定供給と地球環境を考える展示(=「電設資材アクセ」の個展)を北品川のKAIDOさんで開催させていただいたことをきっかけに、様々な方とお会いすることができました。

受けたご恩に報いるべく、電力安定供給の根幹である電力ネットワーク事業(送配電事業)について、より多くの方に興味を持ってもらうためにどのようなことができるか考えました。

中学生に響く送配電事業とは?

主体的に将来のことを考え始

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【電力資材アクセ】金融と電力供給事業

【電力資材アクセ】金融と電力供給事業

私自身は金融会社の人間として電力システム改革に参画したいと願っていますが、そのような電力供給事業への新しい参加者は、安定供給や供給責任を理解して、一緒にあたらしい電力供給の仕組みや事業をつくる気持ちで取り組む必要があると考えます。

公共的な事業のあり方自体が変革を迫られて誰もが新たな仕組みや事業の創出を目指している中、作られた事業に出資してリターンを待つだけでは金融会社は成り立ちません。業界のス

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【電設資材アクセ】電力供給事業のプレーヤーの多様化

【電設資材アクセ】電力供給事業のプレーヤーの多様化

金融では、少ないリスクでより短い時間により高いリターンを得ることが重要です。失敗や損も発生しますが、確率の問題なのでそれらは切れば良いという考え方ができます。電力業界出身の方、特に送配電に関わる方は、医療従事者も同様かとも思いますが、人の生き死にに関わることを仕事とされている方です。電線が切れたら、停電したら、夜中でも飛んでいくことを責務と考える方々です。

電力システム改革で様々な業種(小売、商

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電設資材アクセとESG投資の関係

電設資材アクセとESG投資の関係

暑いですね!来年はもっと暑くなります。産業革命以前と比較して、現時点でも世界平均気温は1℃上昇していると考えられています。単純に暑くなったこと以外にも、異常気象により自然災害が発生したり、生態系が変化するといった影響が出ています。

WWFが発表したインフォグラムからは、このまま何の効果的な対策も打たれることがなく2040年に世界平均気温が産業革命以前より2℃上昇した世界の状況がわかります。

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【6分で理解】さくっと、電気のしくみと価値

【6分で理解】さくっと、電気のしくみと価値

電力供給について理解したことを、以下の通りまとめました。

電気はどこからどうやってくるの?基本的には、発電された電気が系統網(送電線、配電線)を通って需要家(電気を必要とする人)に届けられます。

電力供給事業では、目に見えない電気(特徴①作ってすぐ消費しなければいけない、特徴②大きな事故も起こしうる、特徴③安定供給が大前提でそのための各ファクターの総合的な調整が必要)を、必要とするところに安全

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【6分で理解】さくっと、電力供給の事業とスピリットと歴史

【6分で理解】さくっと、電力供給の事業とスピリットと歴史

電力供給について理解したことを、以下の通りまとめます。

なにが起きているの?ここ5、6年の間に、電気をはじめとしたエネルギーに関する話題を耳にする機会が多くなりました。電力料金を下げるために電力会社を切り替えるとか、タダで太陽光パネルと蓄電池を設置したなどというものから、太陽光の発電コストが原子力のそれよりも低くなったとか、化石燃料を使った発電プラントには開発資金が集まらなくなったなど様々です。

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【10秒リーディング】電力・エネルギー産業を変革する50の技術

【10秒リーディング】電力・エネルギー産業を変革する50の技術

図書館の返却期限に追われて、見開き1ページを10秒で把握したものを書き留めるシリーズ。今回は、大好き電力変革系。

取り上げた書籍書名: 電力・エネルギー産業を変革する50の技術
著者: (監修)電力50編集委員会、(編集)オーム社
発刊: 2021年02月18日

気になったワード・グリッドフォーミングインバーター
回転型同期発電機に近い特性を持ち、電圧源として電力系統に同期連携が可能。独立電源

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なぜ電線でイヤリングを作ろうと思ったか

なぜ電線でイヤリングを作ろうと思ったか

2019年8月より廃電線でイヤリングを作っています。
「電設資材アクセ」製作の経緯について記載します。

電線は売っている電線(絶縁電線、ケーブル)やリングスリーブ、差込型コネクタ等は、一般的に総称して電設資材と呼ばれます。配電のために電気を通したり逆に絶縁させるための資材をイメージしています。JISハンドブックでは、「電気安全」「電気設備Ⅰ」「電気設備Ⅱ」に掲載されています。

最初に知った電設

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地域マイクログリッド構築

地域マイクログリッド構築

送電網がほぼ完璧に張り巡らされているユニークな日本においては、オフグリッドではなくマイクログリッドの方が実現可能性が高く効率的と考える。ニーズはあるのか、どのようにすれば実現するのか、具体的に進んでいるプロジェクトはあるか、整理しておきたい。文面は整理中。

ほんとうに必要か防災対策、環境負荷低減がマイクログリッド構築の理由とされる。プエルトリコでは大停電を経て、緊急時にも必須なコミュニティ(病院

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再エネ電力を行き渡らせる動き_3月

再エネ電力を行き渡らせる動き_3月

2021年3月時点で着目した「第三者所有」「自己託送」「カーボンオフセット」のプレスリリースを整理します。

サービス(RESP事業者)第三者保有用のNAS電池とPVパッケージ
∟日本ガイシ、ネクストエナジー・アンド・リソース

(蓄電池メーカー)蓄電池制御システム
∟エナジーゲートウェイ、インフォメティス

(法人需要家)法人向け第三者所有モデルの自己託送支援サービス
∟エコスタイル、SBエナジ

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脱炭素化に効くのは送電インフラ整備_米国でも

脱炭素化に効くのは送電インフラ整備_米国でも

凄まじい分断を経験して、米国ではバイデン政権が発足することが確定しました。前政権との違いの一つが、再生可能エネルギー投資へのインセンティブ拡充に見られるエネルギー分野への注力です。今回は、米国のエネルギー関連記事を読み解いて、日米それぞれで加速するエネルギー領域での投融資の拡大について確認します。

脱炭素に向けて効率的なのは分散型電源より送電インフラ整備?米国 GreentechMediaの記事

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