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#小説

本を閉じたら聖地に行きたくなるような、、読書記録 成瀬は天下を取りに行く〜

本を閉じたら聖地に行きたくなるような、、読書記録 成瀬は天下を取りに行く〜

読書記録
「成瀬は天下を取りに行く」

新潮社

私は本屋さんはよく行くのですが、

しかし、あまり流行りものが好きではなく、私の好みは流行りとは違うところにありそうな気がしていました。

が、ここ数年やっぱり気になります。

『本屋大賞』

今回、買い物ついでに通っている本屋さんの、ランキングで、ちらっと見て、

このタイトルに引き寄せられたかのように、まず1冊、購入してしまいました。

作者の

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思い惑う、それもいきてるから。読書記録 つぼみ

思い惑う、それもいきてるから。読書記録 つぼみ

読書記録 つぼみ
宮下奈都先生
光文社 2017年

仕事と家庭の両立に悩み、適応障害の治療のため通ったメンタルクリニックで、

好きなことをしてみましょう

と、いわれ10代の頃のように図書館で本を借りることをしています。

さて、前回に続き宮下奈都先生です。宮下奈都さんの文章を読んでいると、「そうそう」と共感できる表現に出会うことがあり、何だか自分の心が軽くなるような気がするのです。

今回の

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静かにもえる炎もあるかもしれない    読書記録 終わらない歌

静かにもえる炎もあるかもしれない    読書記録 終わらない歌

読書記録 終わらない歌
宮下奈都先生、
実業之日本社
2012年

先日、お散歩がてら図書館に行って小説のコーナーを見ていて、 

「そういえば最近、宮下奈都さん読んでないなあ」

と、思い宮下さんのところに行って選んだ本がこの
「終わらない歌」
でした。

宮下奈都さんと、音楽といえば、
「羊と鋼の森」
を思い出しました。これは、ピアノの調律師として成長していく青年の物語でした。

さて、今回の

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読書記録 早春賦

読書記録 早春賦

山口恵以子先生著  2015年  幻冬舎

以前何冊か山口恵以子さんの著書を読み、記録もしていました。

人生の酸いも甘いもまるごと抱えた食堂のおばちゃんのお話が記憶に残っています。「婚活食堂」

今回も図書館の本棚からレトロな雰囲気の美少女の表紙が気に入って読んでみることにしました。

◎あらすじ

明治28年、主人公の大堂菊乃(だいどう きくの)の婚姻の話がまとまろうとしていた。

大堂家は維

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気がつけば、私は、、、。読書記録 ウツボカヅラの夢

気がつけば、私は、、、。読書記録 ウツボカヅラの夢

読書記録 ウツボカヅラの夢
乃南アサ 先生著
双葉社
2008年

今回は図書館で見つけた、乃南アサさんの
「ウツボカヅラの夢」です。

乃南アサさんは、「水曜日の凱歌」以来の2冊目の作家さんです。

◎あらすじ
主人公は斎藤未芙由(みふゆ)。高校を卒業したばかり。

でも、つい最近母を病気で亡くした。父は若い女性と再婚するといい、小学生の弟はなんとなく上手くやっていけそうだが、未芙由は家に居場所

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あの子の未来はどうなるの?読書記録 ホテルローヤル

あの子の未来はどうなるの?読書記録 ホテルローヤル

読書記録

ホテルローヤル
桜木紫乃先生著
2018年 集英社

まだ桜木紫乃さんの本は3冊くらいしか読んでいないけれど、読み始めると、止まらず大抵は一気に読んでしまう。でも、感想をまとめようとすると、先に進まない。立ち止まってしまうのだ。

◎あらすじ
舞台は郊外の高台にある古いラブホテル。そこを通り過ぎていく人々、働く人たちの表や裏の日常がオムニバス形式で描かれている。

その中でも心に残って

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小川洋子先生、おめでとうございます。

小川洋子先生、おめでとうございます。

小川洋子さん、
紫綬褒章、受章おめでとうございます。

新聞をよんでいたら、秋の褒章が発表になっていて、私の好きな作家さんの一人、小川洋子さんが、受章されていました。

以下、朝日新聞11月2日版の上原佳久記者の記事より抜粋、

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1988年、「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受け、作家デビュー。
「若い頃は自分が書いているものを分かってほしく

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本との出会い

本との出会い

今は家にいる時間が多くなり、本を読むこと、活字を追うことは生活の一部になっている。

今日は、その本とどんなふうに出会ってきたんだろうと、振り返ってみました。

学生時代は本屋さんへ行って好きな小説家さんの文庫本とか、買っていたような。

でもお金もなかったから、当時は、まだまだたくさんあった古本屋さんめぐりが好きでした。色々な年代の専門書や文庫本はもちろん、雑誌もファッション、手芸や料理、インテ

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読書記録 サラバ

読書記録 サラバ

読書記録 サラバ
西加奈子さん著 小学館 2014年

西加奈子さんの本を読むのは、「ふる」以来です。

図書館でこのインパクトのある装丁を見て、心が少し刺激を受けそうな予感がしました。

そして上下巻がある単行本、久しぶりの長編にちょっと心躍らせながらページをめくりました。

◎あらすじ
主人公は圷(あくつ)歩。父の海外赴任先のイランで生まれる。家族は父母と4歳上の姉。そしてメイドと運転手。

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