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余白を作るため日記

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感情を外付けドライブに移します。
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自販機のお釣り150円を失い、自分のアイデンティが混乱した話

自販機のお釣り150円を失い、自分のアイデンティが混乱した話

最近とっても「うわあああ」と感じた小さな事件をお話しても良いですか?

先日インドネシアのバリ島の隣にある、ロンボク島の空港を利用したんですね。チェックインもセキュリティチェックも全て終わって、さぁ搭乗ゲートへ向かうぞなタイミングで、目の前に自販機が現れたのです。一緒にいた3歳の娘は絶賛自販機ブーム真っ只中。お金をするすると飲み込み、ピカピカ光って、さらにはボタンを押すとドスッとジュースが落ちてく

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私の大好きな島、インドネシアのロンボク島

私の大好きな島、インドネシアのロンボク島

振り返ってみると、2023年は8週間インドネシアのロンボク島で過ごした。ロンボク島はバリの東隣にある島で、最初にやってきたのは3月。サーフ&ヨガリトリートに参加するためだった。聞いたことがない島だったけど、インスタ広告で美しい島の風景と、サーフィンを楽しむリトリートの様子が流れてきて、絶対に行きたい! と思い即参加を決めた。出産後初めて一人旅をして、この地のおだやかさと自然の豊かさに一瞬で恋に落ち

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旅の後、日常生活を虚しく感じないようにできること

旅の後、日常生活を虚しく感じないようにできること

美しい空、透き通るような青い海、豊かな緑に囲まれて、プールで泳いで疲れたら昼寝をして、お腹が空いたら食べて、空いた時間に本を読む。都市部での慌ただしい毎日から離れた夏休み休暇を今年はたっぷりととった。

これまでの人生で休暇と呼べる期間はたくさんあった。日頃の生活から抜け出すため、旅に出ることもたくさんあった。でも今年の夏休みは今までのそれとは全く違った。それは意識的に「休暇時間」と「日常」を地続

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やりたくない理由が恐れなら、やる。ただやってみる

やりたくない理由が恐れなら、やる。ただやってみる

これまで定期的に悩みや疑問に乗ってもらうメンター的な人がいなかったわたし。友達でも家族でもなく、わたしの状況を客観的に見てアドバイスや気づいたことを伝えてくれる存在がいたらいいのにとは思っていた。しかし友達でも家族でもない人に、自分の思いをシェアする機会はなかなかない。自分でそのような場をセッティングするしかそのチャンスをやってこないのだ。

だが今年の夏、わたしは思いもがけずメンターに出会えた。

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幸せなことに、罪悪感を感じるんでない

幸せなことに、罪悪感を感じるんでない

テレビをつけても、スマホを見ても、うーんと心が重くなるニュースで溢れている。人と人が血を流し合って闘う姿を見ると、きゅーっと心が張り裂けそうになる。

自分が今いる場所とは違う遠いところ。そこで苦しんでいる人の気持ちを想像しかけて、あわててやめる。思いを馳せるだけでも、不謹慎に感じられたからだ。

私は今朝もいつも通り7時くらいに起き、Youtubeを見ながら体をストレッチしたあと、サラダとオレン

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辛いときこそ、もしも話が楽しくて

辛いときこそ、もしも話が楽しくて

私が今いるハノイの街はソフトロックダウン中である。外出は自由にできるのだけれど、大人数での集まりは禁止され、サービス飲食業は営業をストップさせられている。働く人の多くは、在宅勤務をしていて街はしゅんと活気を失っている。

40度近い猛暑日が続く。気分転換に外を歩こうと思うのだけれでお、なんせ道程のオアシスであるカフェでの一服がないので、どこにも出かける気がしない。夕方なんとか気合を入れて散歩に出か

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この30分が、23時間30分の思い出しニヤニヤを作るのだ

この30分が、23時間30分の思い出しニヤニヤを作るのだ

あらこの人素敵だなぁと思える人に出会うと、この素敵な人を作り上げている「暮らし」はいったいどんな様子なんだろうと思う。

昔なら、本屋に行ってその素敵人さんが書いたエッセイを読んだりしていたのだけれど。今はもっとかんたんで、Instagramで検索すれば写真つきでリアルタイムな素敵人さんの「暮らし」を知ることができる。

少し古めの住宅をDIYでリノベーション。その明るい部屋にはくねくねの名前も知

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朝からaikoを聞いて全力で泣いた

朝からaikoを聞いて全力で泣いた

朝、目が冷めてベッドから出ると、スマートスピーカーにその日の気分の音楽をリクエストする。例えば、目が覚める音楽とかイギリスで流行ってる曲流してとか。

今朝は、そう言えばaikoの楽曲がサブスク解禁されたと、少し前にSNSで賑わっていたことを思い出し「アレクサ、aikoを流して」とリクエストした。

シャワーを浴びながらも、聞こえてくるaikoの音楽。最初はこれはシャワーヘッドから出てくる水だとか

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海の外に行きたい人には、2種類あって

海の外に行きたい人には、2種類あって

私はどちらかという、ご縁が重なりうっかり海外に住んでいる人である。でも偶然によりはじまった海外生活も今年ではや5年を過ぎた。

普段からSNSなどで海外生活について発信をしていると、私の周りには(オンライン上は特に)実際に海外で生活をしている人、そしてそれを願う人が増えた。そしていろんなご相談を受けるようになった。

海外生活に期待を持っている人、不安を持っている人、いただく質問は多種多様。でも海

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客がいないなら、座って休めばいいのにな

客がいないなら、座って休めばいいのにな

平日のお昼間、私はベトナム企業のデスクをお借りして仕事をしている。直接的にベトナム人と働いているわけではないので(私は日本からの仕事をフリーランスとしてこなしているから)、言い切ることはできない。けれど彼らの働き方を見て、とてもおもしろいと日々思う。

日本なら就業時間中、みんなは一生懸命集中して仕事をするものとされている。働いている人もそう思っているし、お客さんもみなそう考えている。

でもベト

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私は今日も美しい。

私は今日も美しい。

太陽から守るために、このジャケットを着て。

真夏のハノイでバイクタクシーを呼んだ。運転手の後席に座ろうとしたとき、彼は私に自らが着ていたジャケットを渡そうとしてきた。ベトナム語ができない私は「???」と、ジャケットを渡そうとする彼の手を押し戻す。彼はスマホを取り出し、翻訳アプリでベトナム語から翻訳された英文を見せてきた。

「肌が焼けてしまいます。太陽から守るために、このジャケットを着て」

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レコメンドは好きを拡張するけど、私の世界を育てない

レコメンドは好きを拡張するけど、私の世界を育てない

Youtubeを開いても、インスタを開いても、ここnoteを開いても。自分が欲しかった情報を得たあとに、「これもきっと好きなはず」と推薦をもらう。

これらプラットフォームを作っている人たちは、とても頭がいい。世界の中でも、キレ者たちが必死に私達をつなぎとめようと、好きそうなものを紹介してくる。

うむ。どれどれ?

ほぼほぼ勧めてもらう音楽や動画や文章は、私の好みにあっていて。そのまま見続けてし

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言語化と感情の間でぷかぷか漂う

私は時折、自分の考えや感じたことを言葉にして、それを文章という形に消化させ、お金をいただくことがある。

ここnoteに書いた思いつきや、SNSで発した独り言を見て、様々なメディアの編集者の方から「その考えが面白い」と言ってもらい、それをもう少し長い読み物として、再生産してもらえないか? と依頼される。

ある時は、友人や知人から東洋子は感じたことを言語化するのがうまいな〜。その秘訣はなんだい?

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バイクの修理屋さんは、男女の仲まで修復しちゃうのだ

バイクの修理屋さんは、男女の仲まで修復しちゃうのだ

バイクが壊れると、男と女の関係も壊れちゃうんだ。
トランさんは私に笑いながらそう言った。

私が今住んでいるベトナムでは、公共の交通インフラが整っていないので、人々の足はバイクだ。どこにでも駐車できるし、車が渋滞したって脇をスルスルと抜けていける。

みないい年になるとバイクを買う。一番人気はHONDAのバイクだ。

街を見回してみると、すごい数のバイクがそれぞれの目的地に向けて、疾走している。大

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