マガジンのカバー画像

日記・エッセイ

18
思ったことをなるべくそのまま残しとこうと思います。推敲などしていないので論理性は皆無です。ぼやきが多くなるかもしれません。
運営しているクリエイター

記事一覧

世界を切り取りはじめたウーレイ

4月からウーレイが保育園に入り、GW明けから妻が仕事に復帰した。フリーライターとして独立してからはじめて、自宅での業務に集中できる環境が整ったわけだが、GW直前に受けた尿管結石の手術の経過が芳しくなく、5月前半はほぼ死に体で過ごした。

ともあれ、腫れ上がっていた腎臓も落ち着いたらしく、1年ぶりに健康不安のない日常が戻ってきた感じがする。尿管結石との戦いの記録はまた別の機会に書くつもりだが、なんに

もっとみる

ウーレイはトーマスを酷使する

息子のウーレイは電車が好きである。毎日「カッカー(カンカン、踏切のこと)」と叫んではリモコンをこちらに差し出し、電車のYouTubeを見せるようにせがんでくる。

数ヶ月前、私の母、すなわちウーレイの祖母からプラレール一式とトーマスをプレゼントされ、それなりにお気に入りである。ただし、線路の方は組み立てるそばから破壊されてしまうので、トーマスはもっぱら道なき道を走っている。たまにソファーの下まで潜

もっとみる

ウーレイと飛び去った鳩

息子のウーレイを公園に連れて行った。外を歩かせたのである。地面に下ろすと、数秒躊躇した後、よたよたと歩きはじめた。案外受け入れるのが早かった。

それはいいのだが、とにかく歩みを止めない。ずっと地面の感触を確かめながら、無言でぐるぐるうろうろしている。何かを確かめようと必死なのである。

10分以上歩き続けているので、休憩させようと持ち上げるが、潔癖な猫のように体をよじらせ腕から脱出しようとしてく

もっとみる

かりんとうと虚無

かりんとうが好きだ。黒糖のも、白砂糖のも好きだ。コストに対するカロリーも高い。100円で600kcal前後である。コンビニで手に入る食品の中ではトップクラスのカロリー・コスト・レシオを誇っている。

カロリー・コスト・レシオは1円あたりのカロリー量であり、私はお菓子や菓子パンを購入する際、これが「5」以下の食品は決して買わないようにしている。これはなかなか厳しい基準であり、一般にハイカロリーと見な

もっとみる

埼玉県民が「右折待ちで右に寄らない」のは“心がきれい”だから

東京都民から埼玉県民へとクラスチェンジしたときに、驚いたことが三つある。夜道の暗さ、舗装の悪さ、右折待ちの車の右に寄らなさ、である。前の二つはしばしば言われることだし、まぁ街の規模やら自治体パワーやらで納得できる。最後の現象が謎なのである。埼玉県民は、いや、ぼくが住んでいる飯能に限った話かもしれないが、右折待ちのときに右に寄らないのだ。

もちろん、どこの地方でも右折待ちで右に寄らないドライバーは

もっとみる

ウーレイと開かない紙袋について

一歳の息子(ウーレイ)がやたらと癇癪を起こすようになった。場面はさまざまだが、ここ数日はデパートの紙袋と格闘した末、何かが納得いかないのかいきなり奇声をあげて紙袋を放り出す。

観察していると、いくつかスイッチがあるようなのだが、すべては把握しきれていない。紙袋は20センチ四方くらいだろうか、取っ手の部分も合わせると、70センチほどのウーレイが手にぶら下げるには少々大きい。そのため彼は取っ手を持つ

もっとみる

「若者の車離れ」などどこ吹く風!新型シビックが提示する運転の楽しさとは

ホンダ・シビックの売れ行きが好調らしい。しかも、購入層は20代の割合がトップであり、MTの比率も35%だというから驚きである。

SUV全盛のなか、背の低いセダン(正確にはハッチバックだが)タイプのMTを若者が選択しているというのは、業界にとって明るいニュースのように思われる。「走り」をウリにし、利便性の高くない350万円~400万円の車を、20代が積極的に選んでいる。「若者の車離れ」もどこ吹く風

もっとみる

「エモい」についての覚書

ぼくは「エモい」という言葉が好きな方の人間である。これはよくないことだと思っている。なぜかはよくわからない。「エモい」に対しては、割と態度がはっきり分かれるように思えるが、ぼくは「エモい否定派」の方がなんとなく正しいのだと思っている。

「エモい」という単語が一体何であるのかは、いずれ本腰を入れて書かなければならないと思っているが、とりあえずここでは今のところ抱いている雑感を記録しておくことにした

もっとみる

望んでいたものが突然目の前に現れると躊躇してしまうという話

スイフトスポーツに試乗してきた。妻からMTの購入許可がおりたのである。しかし、肝心の俺のほうが日和ってしまっている。

いまうちには3列シートの車がある。車の完成度は高く、満足している。運転していて楽しい感じではないが、でかい車体の割には素直なハンドリングで、エンジンのトルクもモリモリなのでゆったり運転できる。ディーゼルで燃費もいい。俺には過ぎた車である。

俺はこの車に加えて、アルトワークスあた

もっとみる

尿管結石とドライビング・ポジション

半年にわたる尿管結石との戦いに、ついに光明が見えた。結石を刺激しないドライビング・ポジションを見出したのである。

根本的な解決には至っていないじゃないか、と言われるかもしれないが、そうそう期待してはいけない。私たちはあまりに、みずからの負の感情の行き場を求めすぎる。世界はもともと非情なのだ。塵のごとき扱いを受けるなかで、どうにか生き延びる手段を見つけなければならない。

それがドライビング・ポジ

もっとみる

ともあれ何かを書かねばならない

ライターを名乗るからには、ともかく何かを書かなければいけない。もちろん、毎日何しらの文章は書いているのだけれども、このところクライアントから原稿料をもらって書くことしかしていない。自己を表明する文章、というと素朴すぎるが、ともあれ自分の思考回路と直結した何かを残しておく必要があるわけだ。

これは別に精神衛生上の話をしているわけではなくて、フリーライターのキャリアアップ(!)を考えてみたときに、原

もっとみる

息子と名前を取り替えつつあるぼく

ぼくは息子を「ウーレイ」と呼んでいる。新生児の時の泣き声がそのように聞こえたからだ。この話は以前にも書いた。

生後8ヶ月が経ち、彼が「ウーレイ」という泣き声を発することはなくなっているのだけれども、ぼくは相変わらず彼を「ウーレイ」と呼び続けている。

しかし、これはどうもよくないことらしい。8ヶ月にもなれば赤ん坊は単語というものを認識しているそうだ。ちなみに、今井むつみ・針生悦子の『言葉をおぼえ

もっとみる

フリーランスには休みがない?

「休みを休みとして確保できる人でないと、(フリーでやっていくのは)難しい」

フリーを続けていくうえで、もっとも重要になるスキルは「タスク管理」まわりの能力である。複数案件の〆切を整理しつつ、進行スケジュールを見通し、先の案件についても交渉を進める。

……というのが理想なのだが、私はフリーとして独立してからこういうことをうまくできた試しがない。先の予定についてはなんとなく、テンションが乗ったとき

もっとみる

自己分析はカラダから☆

自分を見つめ直してみようと思い立ったときに、自分自身の身体的特性について考えてみることで意外な発見があったりする。私は自分の精神の不安傾向は、その相当部分が自身の胃腸の弱さに由来しているのではないかと考えている。根拠はない。

ともあれ精神の在処みたいな、そういう得体の知れないものについて思念を巡らすよりも、フィジカルな部分を検証してみる方が建設的だ、というのは一定の説得力を持ちそうである。そうい

もっとみる