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「親切」はなぜ親を切ると書く? 改めて「親切」の意味について考える

「良い機会なので親には親切にしなきゃ」

お盆休みの季節。家族、親族と会話をする機会が増える時期ですね。

里帰りしたい所ではありますが、今年はコロナの事もあり例年通り移動できない人も多いのではないでしょうか。

距離は離れていても、ちょっと電話をかけるなど、気に掛けている事を伝えるだけで気持ちは伝わるものです。

そこで、気になったのは「親切」という言葉。なぜ「親を切る」と書くのでしょうか。真逆の意味では?

そこで、この言葉の意味について考えます。

親切の意味

この言葉、辞書で調べるとこう説明されています。

【親切/深切】
•相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。また、そのさま。
•(深切)心の底からすること。また、そのさま。

思いやりを持って人に尽くす。イメージ通りですね。とても「親を切る」事は連想できません。

ちなみに「深切」という言葉もあるんですね。「思い入れが深くて切実である」という意味合いのようで、古くはこちらの「深切」という漢字が使われていたそうです。

「親切」の語源

「親を切る」とも見えるこの言葉。ちょっとホラーを連想してしまいますが、実際の意味はまるで違います。

実は親切の「切」は、切るという意味ではなく「心から」「ひたすら強く思う」といった意味合いの言葉。「切に望む」といった言い方をしますね。この「切に」は、どうしてもと強く思う様子を表現しています。

親切の「切」もそれと同じような意味です。つまり、親切とは「親しみ、思いやりを心からひたすら強く思う」という事を表わしているという事ですね。

「親切」以外にも「◯切」という言葉は他にあります。これらも意味としては「非常に~である」となります。「~」の部分には、動詞や形容詞が入ります。親切だと「親」ではなく「親しむ」の方ですね。

同じ様な造りの言葉としては「痛切」「適切」「懇切」などがあります。

【痛切】
身にしみて強く感じること。また、そのさま。
【適切】
状況・目的などにぴったり当てはまること。
その場や物事にふさわしいこと。また、そのさま。
【懇切】
細かいところまで心が行き届いて親切なこと。また、そのさま。
強く願い求めること。また、そのさま。

いずれも強さを感じさせる意味合いの言葉ですね。

「切ない」はネガティブか

「切ない」という言葉もあります。この「切」は「心が切れるほど」という意味を表します。「切に願う」などもここから生まれた言葉だと言われています。

「切ない」の意味は「寂しさや苦しさなどで、胸が締め付けられる思いで辛いこと」です。

重圧を受けて苦しいこと、辛くて思いをすっきりさせることができないことを表していて、「自分ではどうすることもできない」というニュアンスが含まれます。

「切ない」という言葉には寂しさや悲しみなど、ネガティブなイメージがありますが、もともとは「大切に思う」というポジティブな意味がベースにある感情とも言えます。

そもそも「切ない」という感情は恋人など、大切にしたい対象に対して感じる感情ですね。そう考えると、ポジティブな言葉と捉える事もできるのかもしれません。

まとめ

言葉の意味や成り立ちを知れば、その言葉の持つ世界観を深く知れ、刺激を得ることができます。

日本語の漢字は英語のアルファベットの音の識別だけではない、意味を解釈する深みがある所が素晴らしいです。

「親切」とは「親しみ、思いやりを心からひたすら強く思う」という意味。

今一度、自分にとって大切な人を思い浮かべて、「自分なりの親切」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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