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夢を叶える科学的方法? 脳の仕組みを活用して夢を引き寄せる方法とは

「なるほど、RASの活用で欲しい情報が自然と集まるということか」

先日、noteEXPOという企画に参加し、自分が実現したい夢ややりたいことについて2つの記事を書きました。たくさんの方にお読みいただき、本当にありがとうございました。とても良い刺激となり、企画に参加できて良かったです。

さて、「夢の実現」というとなかなか難しいテーマのように思います。夢自体は描くのは自由ですが、いざそれをリアルに叶えるには、大きな労力を伴いますし、そもそも「夢は叶わないもの」というイメージをお持ちの方もいます。

そこで、今回は夢を実現させるための脳の使い方について考えます。

ブレイン・プログラミングという手法

今回参考にしたのが「ブレイン・プログラミング」という本。作者は『話を聞かない男、地図が読めない女』という本がベストセラーになったアラン・ピーズ、バーバラ・ピーズという夫妻です。超ヒットメーカーの2人ですね。よく聞く「引き寄せの法則」を脳科学的に解明し、その仕組みによって成功をつかみましょうという内容。はっきり言って、めちゃくちゃ面白い一冊です。

この本は世界累計発行部数2,700万部も売れているそうで、驚異的な数字ですよね。『話を聞かない男、地図が読めない女』を世界的にヒットさせて、さらに今作でもヒット。夢の掴み方を著者本人が実践しているところがすごいです。

この本で紹介されているのが、脳にある「RAS」という仕組み。この仕組みが運などを引き寄せることに大きく影響を与えているとのこと。このRASをうまく利用すれば、夢や達成したい目標を実現するのに必要な情報や縁が勝手に集まってくるといいます。

本書ではいくつかのステップが紹介されていますが、その第一歩が「自分の目標をはっきりと決めること」です。これが何よりが重要です。これが決まれば、それが成功することだけを考えてRASという脳の仕組みを活用していくというのが基本の流れです。

鍵を握る脳の「RAS」とは?

脳には無意識の領域である「潜在意識」と、「こうしよう」という意識が働いている「顕在意識」という2つがあります。この2つの比率、どれくらいだと思いますか?

本書によると、自分で意識する「顕在意識」は実にたったの1割程度。なんと「潜在意識」が全体の9割を占めているそうです。環境やこれまで家庭環境で受けてきた躾(しつけ)、過去の体験など、今までの人生で経験してきたことが脳に刻み込まれています。こうした経験が「潜在意識」となって脳に定着するのです。

よく「どうせできないだろう…」「これは無理だ…」「うまくいくはずない…」など否定的な評価をする時は過去の経験になぞらえて考えた結果であり、潜在意識がブレーキをかけているとも言えます。

では、過去にネガティブな感情を持ったり失敗ばかりしている人はブレーキばかりかかってしまうということか、と思うかもしれませんが、著者は「大丈夫だ」と語りかけてきます。

その理由は「潜在意識は書き換えることが可能」だから。脳は実は否定形を認識できません。望まないものでなく、望んでいるものを積極的に考えるようにすると、脳はその情報を積極的に探すようになります。この脳の仕組みをRASといいます。この仕組を利用すれば、脳はどんどん目標に近づくための情報を勝手に拾っていきます。

今まで引き寄せの法則には科学的な根拠はないと思われていました。私も「ちょっと胡散臭いなぁ」と思っていましたが、脳のメカニズム上そうなると説明されると非常に腹落ちします。この本は運や引き寄せの法則をスピリチュアルな世界で留めずにサイエンスで解き明かしているところが非常に面白いです。

意識レベルのRASとアファメーション

脳の仕組みであるRASをもう少し深く理解していきましょう。RASの働きは、大きく2つあります。重要なのは下記の2番目の方。

1:行動レベルの働き。人間が生きるために必要な体の機能(呼吸、心臓など)を動かすこと。

2:意識レベルの働き。自分に必要な情報を取捨選択すること。

2つ目の意識レベルの働きは、わかりやすいケースでは「人混みの中でも自分の名前が呼ばれたら聞き分けられる」というもの。誰しも経験したことありますよね。

脳に入ってくる情報の中から、自分にとって重要なものを選び出し反応できるようにするというものです。「自分の名前」はその個人の最重要情報として脳に刻まれています。つまりRASがすぐに働くタグ付けされた情報です。

RASは膨大な情報の中から、必要な情報にショートカットしてアクセスする仕組みとも言えます。この仕組みを利用して自分の夢や目標に必要な情報に対して、RASがコンシェルジュのように最短距離を案内してくれたらすごいと思いませんか?

夢や目標に関連したキーワードを優先すべき情報として認識し、脳に自動的に有益な情報が集約され、知らず知らずのうちに引き寄せていく。これが本書のRASを使った夢を実現させる手法です。

そのためにも、「この情報は優先順位が高い」と自己認識することが大切です。つまり、自分の夢、目標ややりたいことをしっかりと自分に言い聞かせる必要があるのです。これ「アファーメーション」といいます。

アファメーション
ポジティブな言葉で自分自身を幸せへと導く方法のこと。 潜在意識に働きかけることで、人生を自分の望む方向へ変えていくことができる。

英語のaffirmationには、肯定、確定、断定といった意味があります。アファメーションは「自分自身に対する肯定的な宣言」という意味あいで使われることが多いです。自分に「私は幸せです」「私はお金持ちです」というような肯定的な宣言をすることで、潜在意識に働きかけるということができます。

スポーツ選手やトップアスリートもこのアファメーションを取り入れている人が多いといいます。自分が成功するセルフイメージを強く意識し、そのとおりの結果が出るように自分を導いていきます。

引き寄せの法則のカラクリは正にこれです。自分のありたい姿をアファーメーションによって自分の脳にインプットし、刷り込ませれば、あとはRASが自分にとって必要な情報だけを取捨選択して取り寄せてくれる。

自分のやりたいこと、ありたい姿を日々自分に言いきかせることが、目標達成に近づく近道と言えそうです。

まとめ

今回は夢の実現に向けて、自分の脳をどう活用していくべきかについて考えました。我々は日々無数の情報に触れています。その中で、目に留まる情報はごく一部です。その選別には無意識下で情報の選別が行われており、その仕組がRASです。

よく、「人は見たいものを見て、聞きたいことを聞く」という話を聞きます。これもRASで説明できますね。その人にとって重要だと思っている情報だけがふるいにかけられて脳に入ってくる。

このRASの仕組みをうまく使えば、夢に描く自分に必要な情報が選別されて脳が拾っていくことになります。引き寄せの法則はこうしたメカニズムで成り立っていたということですね。

そのために一番重要なのは自分の夢を強く自己認識させること。自分の脳に最優先情報としてタグ付けさせることが大切です。その手法は「目標を期限とともに紙に書き出す」ことです。それを毎日目にすることで、自分にそのタグを刷り込んでいくことです。
 
今回の記事を書いて、改めて「人間には夢を実現する能力が備わっている」と感じます。とても優れたこの脳の仕組み(クセ)を最大限に活用すれば、その夢は確実に実現に近づいていきます。

私の好きな言葉「口に十と書いて『叶う』と読む」も、RASにタグ付けするアクションだったと説明がつきます。

アファメーションを生活に取り入れ、ブレイン・プログラミングすることで、自分の思い描く未来の自分に最短距離で進んでいけると良いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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