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運動とマスク、どう考えるべきか? コロナ&炎天下での運動の仕方を考える

「こんな暑いとマスクなんかしてられない…」

各地で猛暑日となった17日、浜松市で41.1度を記録し、過去に記録した熊谷市の国内最高気温に並んだそうです。厳しい暑さは少なくとも今週いっぱいは続く見通しだそうで、熱中症が心配ですね。

一方で、今年の3月からはじまったWithコロナの生活により、我々はこの夏初めて「炎天下でマスクをする」という体験を強いられています。そんな中でも、ランニングやウォーキングなど軽い運動で外出したい人は多いです。その時に問題になるのがやはり「マスク」です。

ここの所、この猛暑に関する記事を綴ってきました。一昨日は「汗」、昨日は「日差し」、そして今日は猛暑における「マスク」について考えます。

マスクと熱中症

コロナウィルスが依然として不安視される中で、外出時のマスクはもはや当たり前のマナーになりつつあります。そんな中で、この猛暑における心配はマスク着用による熱中症リスクです。特に高齢者や乳幼児、糖尿病などの基礎疾患をもつ人は、熱中症のリスクが上昇する恐れがあるそうで、注意が必要ですね。

人間は気温が高くなり体内に熱がこもると自然と汗をかき、呼吸が荒くなります。汗による体温調整機能と、呼吸による冷えた空気を体内に取り込むことで熱を発散し、体温の調節を行っています。

しかしマスクをしていると口の周りには自分の呼吸によって温められた空気が漂うことになります。つまり温かい空気が入って来ることになり、呼吸で身体を冷やす機能がうまく働きません。また、そもそもマスクで顔の半分ほどを覆うことになるので、顔周りの熱はこもりがちです。

さらに熱中症リスクを上げるのはのどの渇きを見誤ることです。マスクによる加湿で口の周りには湿度が保たれ、渇きを感じにくくなります。それにより水分不足に気付かずに熱中症に気づくのが遅れてしまいます。

加えて不安視されるのがマスクをしながらの運動です。マスク着用下で運動をすると、十分な呼吸ができず、呼吸障害が引き起こされ熱中症を起こしてしまうおそれがあるそうです。マスクの有無で運動した人を比較した研究結果では、マスク着用下での運動は、心拍数、呼吸数、二酸化炭素が増加。顔面の温度が2℃近く上昇したという報告があります。ただでさえ暑いのにその中で「+2℃」はかなりキツイですね。

一部では、めまいや頭痛、血圧の上昇など、高地トレーニングに似たような症状も報告されています。酸素が取り込みにくいので、これは容易に想像できますね。意図して高地トレーニングをする人は別として、日ごろ何気ない生活をしている中で、無意識に高地トレーニングと同じ環境に置かれているとなると、からだに相当な負担をかけていることになります。

この猛暑の時期にはマスク着用での運動は強い負荷を避けた方が良さそうです。さらに、日常生活の中での外出であっても、人が居ない場所で定期的にマスクを外してフレッシュな空気を体に入れ、心拍を整えるなどの工夫が必要ですね。

通気性のよいマスクという選択


スポーツ用品メーカーなどが、通気性の良いマスクを相次いで発売しており、接触冷感のマスクの開発も進んでいます。そうしたマスクで熱中症をどれだけ防げるか、確かなことはまだ分かっていませんが、少なからず効果があるのではないかと期待します。

そこで私も早速購入してみました。「BREATH SPORTS マスク」。

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コレ実際に使ってみると、とても良いです。呼吸が思った以上に快適です。「BREATH」という名前の通りですね。こもる感じが全くないです。メッシュ素材になっていて非常に薄いです。ウィルスをどこまで防げるのかは少し怪しいですが、自分の飛沫を抑えるのには少なからず役立つと思われます。マナーとしては役割を果たせます。薄いのですが口元が透けて見えるわけではありません。絶妙な薄さですね。

さらにスポーツマスクというだけあって、ずれにくいです。紐にストッパーが付いていて顔と耳のサイズピタッとフィットします。鼻の部分にはノーズワイヤーも付いていますよ。さらに顎部分は顎にかかる構造の縫製が施されています。顎のラインがスッキリするので小顔になるという副次的メリットもあります。

このマスク、抗菌効果のある銀成分が含まれており、99.9%の抗菌効果があるとのこと。さらにUVを遮断するため、肌へ浸透する紫外線もカットできます。

装着時にやや冷感を感じるのと、直ぐに乾くので、正に炎天下でのスポーツや軽い運動時におすすめマスクと言えます。こうしたスポーツ専用のマスクを上手に選んで快適な呼吸を確保しながら運動を楽しみましょう。

時にはマスクを外すことも

日本救急医学会や日本感染症学会など4学会は、「適宜マスクをはずして休憩することも大切」と注意を呼びかけています。もちろん外す際はソーシャルディスタンスを配慮して行うことがマナーです。

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さらに、環境省、厚生労働省によると、ウイルスへの感染を防ぐため室内を換気する際は気温が上がらないようカーテンなどで直射日光を避け、エアコンをこまめに使ってほしいとのこと。室内の温度を上げずに換気する。なかなか難しい注文ですが、工夫しながら取り組む必要がありますね。

まとめ

今、日本はコロナウイルスと強烈な日差しという2つのインパクトを同時に受けています。その中で感染を広げないためにマスク着用を強いられるという辛い環境です。

炎天下でのマスクは熱中症のリスクを高める危険があり、本当に注意が必要です。マスク着用時に重要なのは呼吸の確保と体温調整です。通気性の良いマスクなどをうまく活用しながら、熱中症リスクを抑えましょう。

また、こまめな水分補給、適度なマスクを外した呼吸、定期的な換気など、意識しないと忘れがちですが、放っておくと体調を崩す可能性が大きいため、十分に注意していきましょう。

この猛暑はしばらく続きそうです。工夫をしながらこの酷暑を乗り切りましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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