安井ファーム(@yasuifarm)

有限会社安井ファーム公式X(旧Twitter)の運用担当者のnote。著書「日本一バズ…

安井ファーム(@yasuifarm)

有限会社安井ファーム公式X(旧Twitter)の運用担当者のnote。著書「日本一バズる農家の健康ブロッコリーレシピ」。毎日農業記録賞 奨励賞(2017)優良賞(2019)優秀賞(2022)受賞。

マガジン

  • お届け物です

    中の人宛てに送られてきた素敵な荷物を、魅力とともに紐解きます。

  • エッセイ

    中の人による体験談や挑戦エピソードなどをまとめてみました。

  • レシピ

    過去に作ったブロッコリーレシピと、これから作るブロッコリーレシピについて綴ってまいります。

  • 雑記

    安井ファームに関わるアレコレな記事たちです

  • 故きを温ねて新しきブロッコリーを知る

    ブロッコリーが国内に普及する以前に出版された料理に関する古文書を読み解き、これを現代のブロッコリー料理に応用することで「故(ふる)きを温(たず)ねて、新しきを知る」新感覚ブロッコリーグルメ企画です。

記事一覧

タングルティーザーさんのコンパクトスタイラー

以前、交流会でご挨拶させていただいたご縁でタングルティーザーさんからコンパクトスタイラー(ヘアケアブラシ)をいただきました! 何が衝撃だったかと申しますと、側面…

昨日の雑草(てき)は今日の食材(とも)

ある日、雑草にハマった。 『環境に慣れてくると見える範囲でしか物事を考えられなくなり、イノベーションが生まれにくくなってしまうのではないか』 などと小難しいこと…

夏の思い出とブロッコリー

ある暑い夏の日。小学5年生だった私は西の果てを目指そうと、友人たちと自転車を走らせた。 見知らぬ土地に心を躍らせながら、自転車を走らせること約2時間。 水もお金も…

冷やしカレーの思い出

かつて26日の戦いと呼ばれるものがあった。 地元石川の温泉旅館率いる『風呂の日』派、そして安井ファーム率いる『ブロッコリーの日』派が、毎月26日に自分たちのプライド…

アイラップの思い出

小学生の頃、学校行事で催されていたパターゴルフでホールインワンを決めたことがあった。 景品コーナーには玩具や日用品など様々なアイテムが並んでおり『どれでも好きな…

スイカごはん

きっかけはお中元にスイカをいただいたことだった。 お昼休憩にスイカを切って出す、と言ってしまえばそれだけのことなのだが、現在安井ファームはベトナムから3名、カンボ…

ブロッコリーの柑橘ソースサラダ

いつもお世話になっております。 安井ファームの広報担当です。 越冬作ブロッコリーの出荷も落ち着いてきたところで、会社の冷蔵庫を整理する時間をいただきました。 と…

認証アカウントからTwitter Blueアカウントになりました

いつも大変お世話になっております。 有限会社安井ファームの広報担当です。 昨今、Twitterは激動の時代を迎えておりますね。 以前から従来の認証アカウントにおける認証…

ブロッコリーの麺つゆ漬け揚げ

Twitterでも大反響!「ブロッコリーがニガテでも食べられた」「1株が一瞬で消えた」と噂のブロッコリーレシピです! 材料 ブロッコリー(小房):1/2株分(100g) めんつ…

たぬきブロッコリー

ブロッコリーと揚げ玉をだしで煮込むという手軽さにも関わらず、忘れられない夜食のひと時を演出できるほどに美味しい一品です。 材料 ブロッコリー(小房):1/2株分(1…

レシピ投稿にあたって

いつも大変お世話になっております。 有限会社安井ファームの広報担当です。 好きなものはブロッコリーと八朔!ニガテなものはグリンピース!レシピを投稿するにあたり、…

第1回「茄子の刺身」

全ての道はブロッコリーに通ず。 「故(ふる)きを温(たず)ねて、新しきを知る」と昔の人は云いました。 ブロッコリーが国内で普及したのは第二次世界大戦後のこと。 し…

柴海農園さんのブロッコリーピクルス

柴海農園さんから連絡をいただいたのは、実に3年ぶりのこと。 安井ファームのSNSは近頃Twitterに重きをおきがちですが、Twitterアカウント開設以前はfacebookで活動してお…

前代未聞のレシピ本ができるまで

特に大きなトラブルもなく、書籍の制作は順調に進んでいた。 通常業務と、その合間を縫って広報業務に勤しみ、さらに調理をしてからの執筆活動。 毎日これを続けるのは大変…

注意書きのウラに隠された血と汗の結晶

いよいよ戦いが始まる。 2度目となる今回の買い出しで全ての食材を揃えるつもりだ。 先日は粒マスで出鼻をくじかれてしまったが、それを乗り越えた今はなんと「ローリエが…

粒マス事件

プロのスタッフの皆さんのご協力により、書籍のメインコンテンツたるレシピ部分の草稿が固まりつつあった。 料理に不慣れな私が本格的に料理に取り組む上でまずやらなけれ…

タングルティーザーさんのコンパクトスタイラー

タングルティーザーさんのコンパクトスタイラー

以前、交流会でご挨拶させていただいたご縁でタングルティーザーさんからコンパクトスタイラー(ヘアケアブラシ)をいただきました!

何が衝撃だったかと申しますと、側面に印字された「オッケーブロッコリー」ですね。

これに不意を突かれて、事務所でしばらくひとりで笑い転げておりました。

実際にお会いしたことある方はスデにご存知の通り、私は「髪型もブロッコリーを意識されてるんですか?」と聞かれるくらいには

もっとみる
昨日の雑草(てき)は今日の食材(とも)

昨日の雑草(てき)は今日の食材(とも)

ある日、雑草にハマった。

『環境に慣れてくると見える範囲でしか物事を考えられなくなり、イノベーションが生まれにくくなってしまうのではないか』

などと小難しいことを考えているうちに

『身近なものにこそ目を向けるべきではないか』

という発想に至り、その辺りに生えている雑草の名前が気になり始めたという次第である。

さすがに一度に全部は覚えきれないので、一日ひとつ、コレと決めたものを覚えるという

もっとみる
夏の思い出とブロッコリー

夏の思い出とブロッコリー

ある暑い夏の日。小学5年生だった私は西の果てを目指そうと、友人たちと自転車を走らせた。

見知らぬ土地に心を躍らせながら、自転車を走らせること約2時間。

水もお金も持たずに旅立ってしまった私たちは『渇き』によって絶体絶命のピンチを迎えていた。

今思えば、本当に無謀な旅だった。



遠くまで来て引き返すこともできず、喉の渇きに加えて体力的にも限界が見え始め、焦りが募る状況下。

少し先を行く

もっとみる
冷やしカレーの思い出

冷やしカレーの思い出

かつて26日の戦いと呼ばれるものがあった。
地元石川の温泉旅館率いる『風呂の日』派、そして安井ファーム率いる『ブロッコリーの日』派が、毎月26日に自分たちのプライドを賭けてTwitter上でやんわりと小突き合う恒例イベントがあったのだ。

温泉旅館の中の人はTwitter上で偶然再会を果たした小中学校の同級生。

その些細なやり取りから小競り合いが始まり、やがて多くの人々を巻き込みながら毎月恒例の

もっとみる
アイラップの思い出

アイラップの思い出

小学生の頃、学校行事で催されていたパターゴルフでホールインワンを決めたことがあった。

景品コーナーには玩具や日用品など様々なアイテムが並んでおり『どれでも好きなものを選んでいいよ』と言われたものの、選びきれずに私は悩んでいた。

そんな中、ふと景品に見覚えのある箱を見つけた。
うちの台所のいつものところにある、オレンジ色のやつ。

特段意識したことはなかったが、なんとなくそれを覚えていた。

もっとみる
スイカごはん

スイカごはん

きっかけはお中元にスイカをいただいたことだった。
お昼休憩にスイカを切って出す、と言ってしまえばそれだけのことなのだが、現在安井ファームはベトナムから3名、カンボジアから9名の技能実習生を採用している都合上、万が一にも文化的な摩擦が生じないよう、こういう時はそれぞれの国の食文化を調べるようにしている。

そこで久々にカルチャーショックを受けたのが「スイカごはん」だった。

どうやらカンボジアでは白

もっとみる
ブロッコリーの柑橘ソースサラダ

ブロッコリーの柑橘ソースサラダ

いつもお世話になっております。
安井ファームの広報担当です。

越冬作ブロッコリーの出荷も落ち着いてきたところで、会社の冷蔵庫を整理する時間をいただきました。

といいますのも、冷蔵庫の中に入っている調味料アレコレ、そのほとんどが広報課のものでして、例えば今年2月までお世話になった連載企画や、雑誌撮影で余った調味料、番組収録後にキッチンスタジオから持ち帰った食材などが蓄積して庫内を圧迫していたので

もっとみる
認証アカウントからTwitter Blueアカウントになりました

認証アカウントからTwitter Blueアカウントになりました

いつも大変お世話になっております。
有限会社安井ファームの広報担当です。

昨今、Twitterは激動の時代を迎えておりますね。
以前から従来の認証アカウントにおける認証削除がアナウンスされておりましたが、弊社の公式アカウントも本日をもって、認証基準の変更により認証を失いました。

――あれっ、でも青いバッジがついたままでは???

と思った方は本当によくご覧いただいている方ですね。ありがとうござ

もっとみる
ブロッコリーの麺つゆ漬け揚げ

ブロッコリーの麺つゆ漬け揚げ

Twitterでも大反響!「ブロッコリーがニガテでも食べられた」「1株が一瞬で消えた」と噂のブロッコリーレシピです!

材料

ブロッコリー(小房):1/2株分(100g)
めんつゆ(ストレート):適量
片栗粉:1/2カップ
揚げ油:適量

作り方

ブロッコリーは小房にわけ、加熱する。

ブロッコリーが浸るまで容器にめんつゆを入れ、ひと晩漬ける。

汁気をよくきってからブロッコリーをポリ袋に入れ

もっとみる
たぬきブロッコリー

たぬきブロッコリー

ブロッコリーと揚げ玉をだしで煮込むという手軽さにも関わらず、忘れられない夜食のひと時を演出できるほどに美味しい一品です。

材料

ブロッコリー(小房):1/2株分(100g)
水:300ml
白だし醤油:大さじ4
みりん:大さじ1
揚げ玉:30g

作り方

ブロッコリーを小房にカットする

鍋に水、白だし醤油、みりんを加えて火にかける

沸騰したらブロッコリーと揚げ玉を入れ、ブロッコリーが好み

もっとみる
レシピ投稿にあたって

レシピ投稿にあたって

いつも大変お世話になっております。
有限会社安井ファームの広報担当です。

好きなものはブロッコリーと八朔!ニガテなものはグリンピース!レシピを投稿するにあたり、改めて自己紹介から始めてみようと思います。



有限会社安井ファームは石川県白山市にある、ブロッコリーを主力とする農業法人です。

この記事を書いている人は普段、安井ファームで野菜の選別・出荷業務に携わりながら「ブロッコリーの消費拡大

もっとみる
第1回「茄子の刺身」

第1回「茄子の刺身」

全ての道はブロッコリーに通ず。
「故(ふる)きを温(たず)ねて、新しきを知る」と昔の人は云いました。

ブロッコリーが国内で普及したのは第二次世界大戦後のこと。
しかし、日本の食文化がそれ以前から存在していたことは言うまでもありません。

そこで本企画はブロッコリーが日本に普及する以前に出版された料理に関する古文書を読み解き、これを現代のブロッコリー料理に応用できないかを考え、実践することで「新し

もっとみる
柴海農園さんのブロッコリーピクルス

柴海農園さんのブロッコリーピクルス

柴海農園さんから連絡をいただいたのは、実に3年ぶりのこと。
安井ファームのSNSは近頃Twitterに重きをおきがちですが、Twitterアカウント開設以前はfacebookで活動しており、柴海農園さんとはそこで繋がっていたのです。

届いた試作品がこちら。
これまではブロッコリー独特の香りがピクルスに合わないのではないかと挑戦を避けてきたとのことですが、この度の独自配合のテイストにより美味しく仕

もっとみる
前代未聞のレシピ本ができるまで

前代未聞のレシピ本ができるまで

特に大きなトラブルもなく、書籍の制作は順調に進んでいた。
通常業務と、その合間を縫って広報業務に勤しみ、さらに調理をしてからの執筆活動。
毎日これを続けるのは大変だったが、やりがいのある忙しさだった。

最大の難関は料理に対するコメントだ。
1つの料理に対して求められる文字数は主菜(ごちそうブロッコリー)で約200字+見出し約20字、副菜(おつまみブロッコリー)で約120字。

美味い!などの直感

もっとみる
注意書きのウラに隠された血と汗の結晶

注意書きのウラに隠された血と汗の結晶

いよいよ戦いが始まる。
2度目となる今回の買い出しで全ての食材を揃えるつもりだ。

先日は粒マスで出鼻をくじかれてしまったが、それを乗り越えた今はなんと「ローリエが香辛料のコーナーに置いてあると数秒で理解できるほど」にまで買い出しのレベルが上がっていた。

「ローリエ:268円」
「ローレル:198円」

......!?

しかしいざ売り場を訪ねてみると、ちょっとしたアクシデントが発生した。

もっとみる
粒マス事件

粒マス事件

プロのスタッフの皆さんのご協力により、書籍のメインコンテンツたるレシピ部分の草稿が固まりつつあった。

料理に不慣れな私が本格的に料理に取り組む上でまずやらなければならないことは「材料を揃えること」だった。

草稿から必要な食材をリストアップをしていると、あるところで手が止まった。

「粒マス」

……

粒マスとは……?

いや、少し考えればわかる。

マスというのは、おそらく魚のこと。鱒。

もっとみる