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濱口竜介監督「悪は存在しない」(★★★★)
監督 濱口竜介 出演 山の風景
映画の冒頭、カメラが冬の木立をとらえる。下から、梢を見上げる形で。その木立の緑が、セザンヌの緑に見える。灰色に、とてもよく似合う。森を下からとらえた映画では、黒沢明の「羅生門」を思い出すが、あのぎらぎらした空ではなく、この映画では深く沈んだ緑、灰色と黒に侵食されながら、それでも保たれている緑が、さらに深く沈んで行く。見ているうちに、見上げているのではなく、見下ろ
大谷の問題(素朴な疑問)
私が不思議でしようがないのが、あれだけの金を稼ぐ人間が、あれだけの金額を「自己管理」していたかのように報道されていること。
簡単に言いなおすと、私が大谷なら、まず「金を管理する人間」を雇う。
球団からどんな形で金が支払われるか知らないが、日本のサラリーマンの給料のように、毎月銀行振込というわけではないだろう。
その巨額の金を、どうやってつかう。
これだって、年金生活者にはおもいつかないが、日々つか
「ノルマ」ということば(その2)
ノルマについて書いた途端、読売新聞のオンラインに、「自民の元派閥幹部「パーティー券100枚、200万円分がノルマ」…届かなければ自腹も」という記事が書かれた。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20231214-OYT1T50255/
そこには、こう書いてある。
自民党のある派閥幹部経験者が読売新聞の取材に応じ、派閥のパーティー券販売の実態などについ
「ノルマ」ということば
安倍派の「裏金問題」が話題になっている。誰が主導したか、があれこれいわれているが、私が不思議に思ってしようがないのが、これがどうしていままで表沙汰にならなかったかということである。
2023年12月16日の読売新聞(西部版・14版)に、こういう表現がある。
関係者によると、安倍派ではパーティー券販売のノルマ超過分を議員側に還流し、派閥側、議員側双方の収支報告書に収支を記載せず裏金化していた疑