記事一覧
事実より小説の方が奇なり
豆腐を見たときに
「色を塗ってみたい」
と思ったりする。
物事を多角的に見る癖がある。
いや。多角的に見るように心がけている。
どこでアウトプットするでもないが、
面白いものを見たときに "おもしろい!" 以外の
答えを出すようにしている。
その方がいいんだろうな、という自己満足だ。
そんな一人遊びが功を成したのか。
昔から
あなたはエッセイや小説を書いたほうがいい。
とたまに言われる
ストレンジテトラ ♭13 (最終話)
♭.13 月が昇るし 日は沈む
とんびは鷹を産まない。
例外なく子は親に似てしまうものなんだと思う。
これはもう遺伝学の話だ。
わたしには難しいから、諦めてる。
我が家の人間は
▶EASY NORMAL HARD
の選択肢があれば、絶対に"EASY"を選ぶ人間の集まりだ。
ゴールが決まっていて得られるものが同じならば、苦労は少ないほうがいい。そもそも難易度にレンジを設ける
ストレンジテトラ ♭12
♭.12 エンドロール
(1)
嫌いなものに目を向けて生きてると
人生はうまくいかなくなる。
"好きこそものの上手なれ"
という言葉があるから逆説的に合ってるハズだ。
身を持って知っている。
24年という人生をなんとか生きてきたけど
"変わってる人"というラベルが付いた人間が
自分の他にも世の中にはたくさんいた。
いつも全身ピンク色の服を着ている人。
用を足した後、お尻を前から拭く人。
タバコはほんとに農業だった
「ロングとショート、どちらですか?」
コンビニの店員から、ネプリーグの最後のトロッコ並みの難問を突きつけられた。
なんでおんなじ値段なんだよ。馬鹿。
タバコなんて大嫌いだ。
※※※※
23歳くらいのとき。
仕事の休憩時間、「そこのタンセブでタバコ買うてきて。」と先輩にパシられた。
「タンセブってなんですか?」と聞くと
「いや、田んぼの真ん中にあるセブイレやん笑」
と笑われた。
「
"風間くん"という5才児の研究
テレビに鈴木福くんが出ていたので
「あ、鈴木さんだ。」
と呟いた。
隣りにいた妻から
「"福くん"でいいだろ!」
とツッコまれる。
この何気ない日常の"ボケ"と"ツッコミ"のやり取りに、何だか既視感を感じた。
あぁ。そうだ。風間くんだ。
妻のツッコミは、風間くんに似ているんだ。
風間トオル 5才。
テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』に出てくるしんのすけの友達。
春日部防衛隊の隊員であり、自
ストレンジテトラ ♭.11 (1)
♭.11 丸い水槽*
(1)
「なんですか。編集長。」
早朝1番、出社するなり編集長に呼ばれた。
声色と表情からどうも不機嫌そうなご様子だ。
胃がキリキリする。
「なんですか、じゃねぇよ。なんでお前今日もパーカーなんだよ。」
いつになく苛立ってる真舟編集長。
何?パーカー?
昨日と同じくしてパーカーを着てきた何が悪いんだろう。
「弊社、パーカー禁止令でも出たんですか?」
眉間に少しの