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私の画像を使って下さった方の記事をまとめています。 うれしいばかりです😌 本当にありがとうございます☺️
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#創作

あなたが目覚めるとき

あなたが目覚めるとき

あなたが目覚めるとき
隣でそれを見守りたいと思う
戸惑いと微睡みがふわふわ体をつつみ
そして消えてしまうまで

あなたが目覚めたあと
ほほえんで抱きしめたいと思う
いたずらな眼差しでくるりとこちらを向く
そうしてほしくて起きたんだよ と言うように

あなたが目覚めるまえには
いい人間になりたいと思う
心でとぐろを巻く 焔 滓
森の奥で湧く泉のようにすべて知らないふうで

あなたのまつ毛と指先が

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風変わりな主婦

風変わりな主婦

スーパーで品出しをしている女性。

「佐藤さん。
 仕事はどうですか?」
「店長。
 まだ手際が悪くて、
 みなさんのようにはいかないです…」

「みんな最初はそうです。
 でもそうやって人と比較して、
 どこが違うのかを学ぼうとする
 姿勢があれば、
 今よりも必ず成長しますから」
「私もみなさんみたいに、なれますか?」

「向上心があるなら必ず。

 少しずつ前に進みましょう。
 あま

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短歌 ぼくの仕事

短歌 ぼくの仕事

これは秋それはまだ夏きみだけにぼくの仕事を教えてあげる

晴れわたる空から夏が逃げていく私はここで動けずにいる

もう上を向くことのない向日葵の影を踏んだらそこからが秋

体調が上向かないので、思い切って休みを取ることにしました。といっても、明日一日なんですが……。でも、平日休めるのは嬉しい。仕事用メールの通知はオフにして、がっつり休んでやろうと思います。

日が暮れると、一気に秋めいてきましたね

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落下傘(上)

落下傘(上)

 夜中の2時過ぎに目を覚ましたとき、激しすぎる雨音に起こされたのかと勘違いをした。枕元の黄色に点滅する液晶画面が目に入ってはじめて、私は携帯の通知に叩き起こされたのだということを知った。赤色は急を要する出動司令で、黄色はそうでないもの。つまり、血眼でこの土砂降りの中を犯人探しに走り回る必要はない。事実はただひとつ、人が死んだということだ。

 夏に雨が降るのは珍しい。リヨンの街は夕方までからりと晴

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短編小説:どしゃ降りとシュークリーム(上)

短編小説:どしゃ降りとシュークリーム(上)

 最悪だ。どしゃ降りだ。

 今朝、天気予報で「午後から大雨」というのはチェックした。わざわざ玄関の目立つところに傘を置いておいた。
 それなのに、家を出るときは晴れていたし、電車に遅れそうであわてて家を出たものだから、忘れてしまった。

 いつもこうだ。僕はいつも、何かをミスする。

 職場に着くまでは雨も降らず、今日は外回りの仕事もなかったから大丈夫だった。
 夕方から少しずつ降り始めた雨が弱

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ハチガツノナミダ

ハチガツノナミダ

梅雨が明けたにもかかわらず、天気は連日雨ばかり予報している。八月はカラカラになった天候が相応しいのに、なぜこうもうまくいかないのだろうか。

夜、眠れなかったときに連絡をする都合のいい相手がいる。彼は私が好きだけれど、私に好きの感情はない。自分が都合のいい関係だと理解しているのに、いつでも連絡に応じる姿勢には愛を感じる。そんな彼に申し訳なさを微塵も感じずに、いつも私は彼を急に呼び出す。

適当に居

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衝撃波【#2021年1日1文Memoより】

衝撃波【#2021年1日1文Memoより】

#2021年1日1文Memoのみをつかって 、文章を書いてみました。お久しぶりですが……。
今回は「青春」編。
1文は切り貼りしてます。

 恋の唄でも、ありがちな応援歌でもなく、ただバカみたいに、うたをうたいたいだけなんだよ。バカみたいに明るい、彼のまなざし。若者はオトナに救いを求めず、うたに力を宿した。
 音質が悪いのか、音量がデカいのか、いやどっちも合わさると地獄。感情が鳴り止まない、完成され

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【曲から一句】夏歌から短歌 その1~男性ボーカル編

【曲から一句】夏歌から短歌 その1~男性ボーカル編

みゆです。

また、楽しい企画が始まりましたね。
曲から一句、ということで夏歌から短歌を詠んでみます。
まずは、第1弾で男性ボーカルの夏歌です。…ということは続きがあるんでしょうかねっ⁉️ ありますとも( ̄▽ ̄)

では、行ってみましょう〜⭐️

🌈 A面で恋をして   NIAGARA TRIANGLE

連れてって君にさらわれどこまでも
ふたり奏でるA面の恋

やっぱり、真っ先にこれが出ました

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傘の意味ないよね

傘の意味ないよね

藤田くんは雨の日だけバスで学校に来る。

いつも自転車通学の藤田くんとは登校時間が重なることはない。
部活の朝練がある日は彼は登校しても教室に寄らないから、朝のホームルームまで学校に来ているかも分からない。
朝練がない日は遅刻ギリギリに来るからやっぱりホームルームまで顔を見ることはない。

でも雨の日だけ、彼はバスで登校する。
私と同じ時間のバスで。

雨の日だけ彼がバス通学だと知ったのは梅雨の頃

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