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詩 コラム 徒然

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“父は鮎で 生かされています”

“父は鮎で 生かされています”

昨年までは
“父は 鮎で生きてます”だったのに...

朝目覚めれて 
なんやら 喉の奥に激痛が...
異常発汗で フラフラ

身体を冷やしに川へ

調子が乗らない時
初めて使う投網が流され
鮎タモも 流れに持って行かれ
深追いすると....
三途の川が見えるので
諦め...

鮎獲る事は やめて
身体を冷やす

身体冷やしに来たんだから

天然ジャグジーは 丁度心地よい

程よく冷えた頃 家に戻

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梅干しを考える 夏の日 三年寝太郎の呟き

梅干しを考える 夏の日 三年寝太郎の呟き

長雨あがり 一斉に夏の使者が
鳴き出した暑い朝

気付け薬に 大きな梅干しを
一個摘む

日が高くなる前に 家の周りの草を引く
終わった頃には フラフラだ

ここ数日 梅干しの事をずっと考えている。

ギランバレーに恋をして
五ヶ月間 面会謝絶で 病院食のみを
食べていた。

唾液腺の神経が ギランバレーで
遮断されたのか
サラサラな唾液が 
出なくなってしまったから

朝 昼 晩 
梅干しを 食

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大当たり🎯は突然に…

大当たり🎯は突然に…

カランカランと 鳴り響く鐘🔔の音

“大当たり🎯 大当たり🎯が 
出ました〜”
朝目覚めれて 雨の日....
庭の雑草を 抜きたくる

御用で買い物へ
いつもはガラガラの店に 人がいっぱい
まるで 正月🎍神社の参道並みに混んでいる

一秒でも 早く此処を去りたい....

レジのおばちゃんは呟く
“ガラガラ抽選会 一回出来ますから”と

レジの隣
ガラガラのおねーさんにチケットを渡す

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ZERO零から 1へ  鮎漁師の呟き

ZERO零から 1へ  鮎漁師の呟き

1
匹御用が終わり 夕餉の肴を獲りに漁場へ

前回は 零ZEROだった

打てども 打てども 鮎は居ない

他の魚の気配すら無い

深場に 鮎達が隠れる
土用隠れには まだ早い

昨日の雨で なのか
水は冷たい

足掬われると 流される
荒瀬に立ち 打ってみるが...

白鷺も 途方に暮れている

先日の高水で 流れついた 
一本の長い長い丸木

跨って 途方に暮れて
太古の記憶に浸っていた

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道を曲がると 極楽浄土だった

道を曲がると 極楽浄土だった

360度 見渡す限り 極楽浄土
とうとう たどり着いたか?

色々な 蓮が咲いている

あちらにも こちらにも

近寄ったり 離れたり

大きな 大きな 花である

それにしても

一面 蓮の花だらけ

ぐるぐる 走り回っても この景色

渋滞を避け
一本手前で 曲がったら....

極楽浄土って....
そんな処にあるのかも

浮世雲拝

天然遡上鮎が 蛸に化けた夕暮れ

天然遡上鮎が 蛸に化けた夕暮れ

朝目覚めれて...
何が起こるかわからない
鮎が 蛸に化けるとは....

夕餉の肴を獲りに漁場へ
一通り 漁場を歩き 最後に鮎溜まりを
良い天然鮎達が獲れた

なんやら ニコニコと近づいて来る
女史がいる
昨日 漁場で 見かけた鮎漁師女史である

“昨日はどうも...”

漁場をお譲りしたが 高水だからと
打たれ無かった。

あれこれ話す....

“今 蛸釣って来たんですが
蛸と 天然鮎 交換

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暑い暑いと言ったかて…. 猫の気持ち

暑い暑いと言ったかて…. 猫の気持ち

猫師匠 何やってるんですか?

見てわからんなら
聞いて分かるか?

肉球 御立派ですね

“ほれ 肉球”

だから 何やってるんですか?

あのー

呼んだか?

避暑よ 避暑

なんなら 川行きますか
お嫌いな 鮎居ますし

“暑い 暑いと 言ったかて
毛皮脱げない 我を見習え”猫師匠 無理です

そんな やり取りから始まる日常

浮世雲拝

“鮎が居るよ” 川遊びの皆さんへ

“鮎が居るよ” 川遊びの皆さんへ

いつもの漁場へ
まだまだ 高水だけど
子供達の姿に ホッとして眺めていた

“川遊びには ライフジャケットを”ずっとずっと 呟いている

フル装備のライフジャケット姿で
ジャグジーに飛び込む子供達

でもね この漁場には
危険がいっぱい

危ない場所に 近づいて行く
子供達には 声をかけるけど....

大丈夫 大丈夫って....,

鮎漁師でも 
そんな事は 言いませんよ

どうぞ どうぞ

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暑い暑い日の日常

暑い暑い日の日常

危険と言われる暑い暑い日
森のテラスのリハビリ
回復期リハビリテーション室の一角に
田園界を眺めれる特等席が準備されていた。

帰り道 飛び込んだ中華屋で
呟く
“激辛の麻婆豆腐”と....,

汗ダラダラ
スパルタリハビリへ 川へ
作業療法 理学療法スペシャルである

笹濁りは 清流へ

濁流を 生き抜いた 若鮎達が 
動くはず

足裏で 清流の中に立つ

鮎溜まりに 天然遡上鮎達は居る

程よ

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“今を 生きてますか?”

“今を 生きてますか?”

って 問われたら......

大雨上がり高水
少し水が引いたので 川見がてら
漁場に出かけた
迷ったけど ウエットに 重たい玉鉛の
投網も 持って

大水である 天然ジャグジーどころか
目が覚めたら 三途の川に居るだろう

勿論 誰も居ない

こんな高水の日だからこそ 
若鮎の溜まる場所がある

重たい網を 打っていく
こんな高水の瀬の中にいる
若鮎は 血が激って 勢いが良い

“今を 生きてま

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梅雨の晴れ間に 鮎漁師の呟き

梅雨の晴れ間に 鮎漁師の呟き

朝目覚めれて
川の水位と天気予報を眺める

“今日だな”明日から 大雨になるらしい...
投網を 数種選び漁場へ

相変わらず ワクワクする
誰も居ない漁場

先人が 打った後か わからない

荒瀬の溜まりに 打ってみる

“鱒だー”投網の中 黒黒と背を魅せて 泳いでいる

咄嗟に 網を 被せる間も無く 荒瀬に
消えて行く

“鱒だー” 大声も 荒瀬に消えて行く

今日は 当たらなかった

荒瀬の

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午前四時 “最高”  旅の徒然

午前四時 “最高” 旅の徒然

昨夜の宴の最中
作られた “雲海メーリングリスト”
そこに 初めてのメッセージが入る

“最高”先発隊として 出かけられた隊長の奥さんからだった。

午前四時
厚い雲を眺めながら 朝風呂に入っていた。

慌てて 風呂を飛び出し
車のエンジンをかけ

数分のドライブ
ワクワクである。

昨日は 奇跡のような 光景を目の当たりにした

たった数分 峠を越えると....

“最高”の景色が広がる雲海も 

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霧の名所が晴れる一瞬  旅の徒然

霧の名所が晴れる一瞬  旅の徒然

大雨なのに 何故に晴れ?
(前回まで ↓)

摩訶不思議から始まった旅の徒然

皆が駐車場を出る頃には大雨になっていた。
一行が向かうのは 霧の名所
大雨の中向かう

目の前の車が 濃霧に吸い込まれて行く

“美しい”と 見惚れながら

霧の名所とは 言え なんにも見えない

晴れると 目の前に
こんな景色が広がる場所である

日本グライダー史発祥の地とも言われている

視程30mの濃霧
何にも見

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