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香港で23年広告の仕事をしてきた僕の独り言

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海外で仕事をするというのは①思ったほど大変じゃない😃②思ったとおり大変😂③いや、思ったより大変😰の連続ですよ。香港で23年間、広告やマーケティングの仕事をしてきました。その経験か…
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Always go too far 圧倒的に遠くまで行ってしまうのがいいんだ

Always go too far 圧倒的に遠くまで行ってしまうのがいいんだ

先々週はソリューションを見つけるために枠にとらわれない考え方をしろ(Think outside box)という考え方に対して、問題はむしろ自分達の世界の中にある(とは言えそれは閉ざされた世界ではあなく)、つまり”Closed world”の中にこそソリューションを見つけることができるという考えについて書いてみました。(記事はこちらから)

ほんの少し、付け加えてみます。

クリエイティビティについ

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香港・中華料理店の丸テーブルに見る利点

香港・中華料理店の丸テーブルに見る利点

閑話休題。と言いますか、マーケティング的な話題というより中華カルチャーの話題です。これはコロナ前ではありましたが、オフィスの近くのレストラン街で見た光景です。ご覧ください。(著者撮影w)

かなーりカジュアルですよね(笑)。この後使うのでしょうけど、縁を綺麗に拭くとは思えません。テーブルクロスが上からかぶさることですし。見えないところも綺麗にするとか、あらゆるものには魂が宿るなんていう考えは日本だ

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枠にとらわれずに考える or むしろ決められら条件の中で考える (Outside of the box vs Closed world)

枠にとらわれずに考える or むしろ決められら条件の中で考える (Outside of the box vs Closed world)

デザインでもビジネスでも何かソリューションを求められる時に"Think outside of the box"というフレーズをよく使います。

これはもちろん硬直したモノの見方からはいいアイディアは出てこないよということに根ざしているのですよね。枠にとらわれるな、という意味です。

一方で、全く制約のない問題というものは無いので、全てを取り払ってどんなことでも答えにしていいとも言えません。むしろ、

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【香港ではどれだけ日本料理が浸透しているのか】

【香港ではどれだけ日本料理が浸透しているのか】

この間、ある食品メーカーさんの市場調査をさせていただきました。簡単に言えば、香港市場にどのくらい日本料理というものが浸透してるのか、今後もっと広がっていく可能性があるのかということで純和風な料理の作り方を紹介した場合、どのくらい現地で材料が手に入るのかという興味深いものでした。純な日本料理となると、例えばxxを作るのに三つ葉が手に入らないなら作るな、みたいなこともあると思うのですが、もちろんある程

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頑張れ、ノンデザイナー

頑張れ、ノンデザイナー

デザイン会社を経営している訳ですが、自分自身はデザイナーではありません。いわゆるノンデザイナーです。これまでにデザインや美術の勉強を体系だって行った訳ではありません。(大学では国際関係論を専攻していました。)

ノンデザイナーであってもデザインに関してノータッチで良いわけではありません。自社のデザイナーが提案しているものが、お客様からお預かりした課題を解決するものになっているのかどうかを勘案できな

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【パートナーの制作会社さんが隠れ家レストランを始めた】

【パートナーの制作会社さんが隠れ家レストランを始めた】

ここは素敵な香港の友人が開いた隠れ家レストラン。場所はどこなのかなどを詳細を語るのは控えないといけません。でも、インテリア、食材、料理、雰囲気、オーナー、どの点から見ても満足すること間違い無しのお店です。以前から招待されていたですがようやく行けてよかったー。オーナーとメインスタッフにご一緒いただきました。オープンおめでとうございます。

彼らが隠れ家キッチンをオープンしたのは最近のこと。もともと料

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香港のTVCM制作現場はこんな感じ

香港のTVCM制作現場はこんな感じ

ところは葵芳という九龍半島を北に少し上がった場所、この辺りは古くから倉庫と事務所を兼ね備えた”産業ビルディング”が数多く立ち並んでいます。どのビルも一階には(こちらで言えばイギリス風にG/F=Ground Floorだ)運搬用のトラックが頻繁に出たり入ったりしています。

時には蛇腹のドアがついたエレベーターに乗って上の階まで上がっていくことに。映像や写真撮影のスタジオはこうした産業ビルの中に居を

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香港2022。去っていく者もいるが、空白が生じれば、別の者がそれを埋める←イマココ

香港2022。去っていく者もいるが、空白が生じれば、別の者がそれを埋める←イマココ

1997年に約650万人だった香港の人口は2021年には740万人を越えた。アジア最大の自由貿易都市は人々を魅了し続けてきた。

ところが2022年は打って変わって人口が減少に転じてしまった。恐らく最終的には対前年で12~14万人が減少し、729万人になるだろうと言われている。香港も少子化傾向にあるがこの減少はそうした自然減によるものではなくて、この数年の環境の変化によって人が出ていってしまったこ

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【ATM行かなくていいの便利!!でも。。。

【ATM行かなくていいの便利!!でも。。。

香港でもデビッドカードもモバイルペイメントもかなり普及しましたね。

オクトパスカードは日本のSUICAみたいなもの。これまでは、コンビニや駅で現金でチャージしていたけど、アプリを入れて銀行やカードのアカウントと繋げればいつでもどこでもチャージできる。ちょっとしたお金のやり取りは双方がPaymeを持っていれば瞬殺で行うことができるし、モバイルでの支払いはApple, Google, Samsung

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マネジメントと現場でマーケティングの問題が共有できていない場合

マネジメントと現場でマーケティングの問題が共有できていない場合

今度の案件。長くマーケットでリーダーの位置を獲得しているが、変化が必要だというところから話が始まる。

なるほど、ここまで上手く行っていたからこその悩みなのだとわかる。

”それなりの成功を納めてはいるけれど、年々、せっかくの競争優位性の伝え方が曖昧になってしまっているのではないか。結果として、伸ばせるはずの売り上げも既存顧客の満足度も頭打ちになっていると思う。一度、この辺りを再構築できないかと考

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【香港マーケティング事情:テイクアウトとケータリングが更に伸びるか?】

香港では2021年12月9日から、全てのレストランで政府が発行したLeaveHomeSafeというアプリを使って各店舗に置いてあるQRコードを読み込んでから入店しなければならなくなりました。LeaveHomeSafeは、香港の新型コロナウイルス接触確認アプリで、レストランを始め商業施設などあらゆるところに設置されたQRコードを読み込むことでユーザーが訪問した場所を記録するものです。同じ場所に陽性者

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外国で四面楚歌になるときついぞ、という話(前編)

外国で四面楚歌になるときついぞ、という話(前編)

二人の上司が相次いで去り、彼(A君)はその仲間だとして、現地のスタッフからだけではなく、日本本社からも疑われた。まるで四面楚歌の状態。
ある国で働いていた友人(A君)に、実際に起こった話だ。

【プロローグ】
彼はある日本法人に勤めていたが、知人の紹介でアジアに展開するB会社の海外事務所に入社した。初めての海外勤務となった。

海外での仕事にも慣れて大きな仕事もいくつか決め、一年半ほど経った。よう

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クリス君が辞めてしまった。さて、我が社はいくら損したんだろ?

クリス君が辞めてしまった。さて、我が社はいくら損したんだろ?

「大変だ。会社がいくら損したのかを計算しよう!」
ブラックなボスである私、nobuさんはすぐにそう考える。

「従業員を大切にしない会社はだめですよ」と言う声があちこちから聞こえる。そのとおり、認めます。でも、計算くらいさせてくださいな。

「クリス君は我が社のプランニングを担うホープだ」と鳴り物入りで(僕の頭の中では)入社してきた。でも入社して、3カ月と1日で辞めた。昨日一緒にランチしたのに・・

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外国で四面楚歌になるときついぞ、という話(後編)

外国で四面楚歌になるときついぞ、という話(後編)

B会社の事務所で働いていたA君は、異国の地で楽しく仕事をしてた。
しかし、ボスが急に帰国して不安を抱えていたが、代わりに来たボスMさんが優秀で、仕事が順調に進んでいた。

【再逆転】
新しいボスMさんも、日に日にA君を信頼するようになった。それも彼にとってうれしいことだった。

半年も経った頃に突然、日本から海外担当部長のTさんと経理部長のRさんが出張してきた。その晩の会食はMさん、TさんとRさん

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