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【香港ではどれだけ日本料理が浸透しているのか】

この間、ある食品メーカーさんの市場調査をさせていただきました。簡単に言えば、香港市場にどのくらい日本料理というものが浸透してるのか、今後もっと広がっていく可能性があるのかということで純和風な料理の作り方を紹介した場合、どのくらい現地で材料が手に入るのかという興味深いものでした。純な日本料理となると、例えばxxを作るのに三つ葉が手に入らないなら作るな、みたいなこともあると思うのですが、もちろんある程度のオルタナティブを許容するとすれば、対象となった20ほどのレシピのかなりのものがこちらでも再現できそう、食材が入手できそう、ということでした。

(* オルタナティブというのは、例えば、日本で手に入るものとはかなり性質が違うけど、きゅうりもナスも手に入るよなぁという意味です。)

昔は一時帰国の度に買い出していた

輸入(消費)する側の香港にとっても、輸出する側の日本にとっても飛行機で4時間で行き来できるということがアドバンテージなんですね。例えば、こちらで活躍されていて半年先まで予約の詰まっているお寿司の職人さんがおっしゃるには、香港は日本の市場で朝手に入れたものをその日ひの内にお届けできるギリギリの距離ということでした。それならば、日本食に目がない香港の方々にガンガンいいお値段で買っていただきましょう😎😎😎

著作権フリーだからなぁ

とは言え、僕らなどは日常の食事用に日本の食材を手頃な値段で手に入れることができれば、めちゃくちゃハッピーです。そう考えてみるとわずか15年ほど前まで、日本米が手に入らないから、帰国時に重たいお米を持って帰って来られた人が多かったなんていう頃とは覚醒の感がありますね。
お米、卵、納豆なんていうものは普通にあります。そして、お値段は安くないけれど果物、乾物、調味料、加工食品などはかなり選択肢が増えました。


賞味期限が短い割に頑張っています


思えば20年も昔、上海時代にかなり割り増しでしたが、ハウスのジャワカレーを売っているの見つけて、むちゃくちゃ嬉しく何をさておいても買った(大げさ)のを覚えています。家の近くの市場でどす黒いお肉を買って、外国人向けの割高なデリでじゃがいもや玉ねぎ、人参を手に入れて毎週のように作って食べるのが贅沢でした😋😋😋押し付けで、上海の友人にも食べさせたいと当時、彼らが住んでいた租界時代の住宅の共同台所で具を切ったり、ごとごと煮込んだり、中華鍋を洗ったのを思い出します。

隔世の感あり。

匂いだけで嫌われていたのですが


矛盾しますが、個人としては日本の食材が手頃に入手できるようになってほしい一方で、商いとしてはぜひ、生産者さんたちが市場を広げるだけでなく高価値の日本の食材でたくさん利益をあげていただきたいものです。

**註:このスーパーはローカルとは言え、もともとは西武系で日本のものを積極的に売っている方ではあります。ウェルカムやパークンショップといった思い切りローカルの大手スーパーチェーンはここまで行きません。と言いながらローカルのスーパーにも既にジャワカレーは売っていたり、お米、卵、納豆、お肉、安めの日本酒などは置いてあって、やはり全体として日本食材が広がりを見せていることは間違いありません。

豆腐もめちゃくちゃ種類が増えました


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