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僕は「僕は」の話をしたい
暑くなり始めた初夏のある日の夕方、息子を義母に預けて電車に乗り込んだ。
友人たちと飲みに行くためだ。彼らとはインスタグラムの読書アカウントを通じて出会った。日記を読み返すと、ちょうど一年前のゴールデンウィークに初めて対面で会ったらしい。それから年間を通して数回会っており、今日もその繋がりの延長のようなものである。
その日も18時くらいから23時くらいまで、ぶっ通しで話し続けた。面白い。彼らとは
171回芥川賞をガチで予想する
しばらくずーっとハマっている趣味「芥川賞受賞作を予想する」。
今回も全作読めたので予想してみようかと思います!!
今回も5作品すべて面白くって、幸せでした🤤
まずは各書の講評!最後に受賞予想を載せています!
*読了した順です。他意はありません。
① バリ山行 / 松永K三蔵
〈講評〉
バリ山行=バリエーション山行。バリエーション山行とは、正規ルートでなく、道なき道を開拓する登山のことを言
三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』|読書とはノイズである
映画『花束みたいな恋をした』を下敷きに、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を論考していく一冊。サブカル好きが高じて付き合うようになった麦(菅田将暉)と絹(有村架純)。しかし、社会人となって働くようになってから、麦はサブカルから離れていってしまう。そこから着想を得て書かれたのが本作らしい。
日本の読書史を振り返っていく構成がすごい。印刷技術の発展によって本が市民のもとに明け渡されてから、現在
日記、ときどき本|0913-0919
0913|日記と夜の相性
日記は夜に書く。夜に書くのがいいと思っている節がある。それも寝る前に書く。寝る前に書くのがいいと思っている節がある。夜寝る前の、少しボケた頭が日記を真面目にも不真面目にもしてくれるような気がする。自分の理性をギリギリ乗り越えた言葉たちが、スマホの画面に映し出されていくのだ。普段なら恥ずかしくてかけないようなこと、気持ち。そんなのを書いてしまえるのが夜。だから日記は夜に書
169回芥川賞受賞作をガチで予想する
〈追記〉
7/19(水)夕方に169回芥川賞が発表されました。
芥川賞は市川沙央さんの『ハンチバック』!!
おめでとうございます!!🎉🎉
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168回から始めた趣味「芥川賞受賞作を予想する」。
今回は候補作5作品全て読めたので、noteに講評をまとめて、ガチで予想してみようと思います!!
まずは各書の講評!その後、予想を載せています。
*読了した順です。他意はありません。
① ハン
大切なものを胸に抱く
もうすぐ2歳になる息子と2人の朝は、なぜかマクドナルドに行くことが多い。私は朝マックを買い、息子にはプチパンケーキを買ってあげる。彼はプチパンケーキが好きで、目の前に出してあげると、口元を両手で隠してニシシシと喜ぶ。「そんな笑い方する人、ほんとにいるんだ」と私は毎回思う。でも、その顔を見るのが好きで、マクドナルドに連れて行っているような気もする。
朝食のあと、図書館へ行き、いったん帰宅するも、息