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シン映画日記『仕掛人・藤枝梅安2』

これまた少し前だが
MOVIX三郷にて豊川悦司主演映画『仕掛人・藤枝梅安2』を見てきた。

本作は2月に公開された『仕掛人・藤枝梅安』の続編。

若干被るが一応。
原作者である池波正太郎生誕100周年と時代劇専門チャンネルの開局25周年を併せ、「鬼平犯科帳」、「剣客商売」と並ぶ池波正太郎三大シリーズの1つ『仕掛人・藤枝梅安』の令和版リメイク作品で本作はその第2弾。

「藤枝梅安」はこれまでにも田宮二郎、萬屋錦之介、緒形拳、小林桂樹、渡辺謙、岸谷五朗など数多くの名優で映像化となり、今回は藤枝梅安役を豊川悦司、彦次郎役を片岡愛之助という布陣。

本作は前作のエンドロール後の映像にあった
梅安&彦次郎が京の都に向かう途中で謎の侍とすれ違い、それが彦次郎の敵になる相手かもしれない、ということでこの謎の男を追う所から始まる。

ストーリーは
京の都で梅安が蔦から得た仕事をメインに各キャラが回る。
その仕事を受けそびれた佐藤浩市が演じる侍二人組、
京の都で暴れる浪人&暴漢の悪漢衆、
そしてその周りで蠢く謎の侍。
今回の梅安の仕事の依頼元が椎名桔平が演じる謎の侍で、
その相手がこれまた椎名桔平が演じる浪人&暴漢の悪漢衆。
この謎の侍と浪人にはちょっとした繋がりがあり、
さらに彦次郎もやはりこれに絡む。
さらにこの仕事をもらいそびれた佐藤浩市が演じる侍と梅安にも因縁がある。

前作は藤枝梅安の家族に纏わるエピソードで見せたが、
本作は彦次郎の過去の物語と
梅安の過去の仕事に纏わる因縁なども加わり、
前作よりもパワーアップしている。
ダブルキャストの椎名桔平も上手く使い、というか演じ分けがお見事。

前作は標的となった相手が女性、それも身内とあってセンチメンタルな要素が多かったが、
本作ははっきりとした悪漢と
因縁・因果を絡ませた戦いなのでハラハラドキドキもあり、
そこがパワーアップした要素になる。

高畑淳子が演じるせきによる鱧鍋や戦う前の卵かけご飯など本作でもやはり食のこだわりを見せ、
また高畑淳子やでんでん、さらには本作の蔦役になる石橋蓮司など脇役も充実。

どうやら次回作もありそうなので、
とりあえずは楽しみにしていいかと。

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