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尾久の話

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アゴラを乗せたタンポポの種はどこへ

アゴラを乗せたタンポポの種はどこへ

こまばアゴラ劇場が明日で閉館される。

演劇に縁がなかった自分。偶然、近所の縁で知り合った演劇ご夫妻のお陰で、アゴラ劇場にも数回行くことがあった。

都内なら自転車で行きたいところだが駒場は行きにくく、山手線の駅から歩いて行った。

近所には商店街が残っていて、「キッチン南海」もあり、食べに行くと店主が「平田オリザさんとか、良く食べに来るよ〜」と言っていたのが忘れられない。

最初に行ったのが、タ

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キャッシュレス・レスのレッスン

キャッシュレス・レスのレッスン

私の家業、持ち帰り専門の天ぷら屋では未だに現金のみ。

現金のみだと分かると、去っていく人も増えてきている。

私は、消費者としては結構キャッシュレスだ。

GWの旅では初めてスマホでのSuica決済をやってみたが、滅茶苦茶早くて楽だった。

(福島県いわき市では、クレジットカードはokでもSuicaは使えない店もそれなりにあったが)

人手不足の最近は、きっと現金支払いでモタモタされるのも、店

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あなたがいるから、世界は面白い

あなたがいるから、世界は面白い

ゴールデンウィーク前半の初日の夜。

誰も家にいない。

腰や膝の調子は良くなってきた。

3ヶ月ぶりに行くか。

行きつけだった、歩いて一分の「灯明」さんに行った。

相変わらず美味しかった。

特に旨い日本酒のお燗は久しぶり。こんなにお米の酒とは美味かったのか。

大人しく飲もうと、気をつけながら飲む。

時々、若いオーナーの富樫くんと話していると、間接的に、隣の若いご夫婦とも話をし出すように

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サイゼリヤ訪問記

サイゼリヤ訪問記

わたしはサイゼリヤが好きだ。

自転車で都内を走ることも好きで、いろんなサイゼリヤに入る。

店舗によって、その街の雰囲気がとても現れる。

秋葉原、上野、四谷、神保町、日暮里、池袋、王子、町屋、そして熊野前。

旅先でも、利用させてもらっている。

外国人観光客が多い店、アキバ系のマニアックな人が多い店、住んでいる外国ルーツの人が多い店、店員さんがイライラしている店、一人客は奥のスペースに押しや

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かつての尾久三業地・小台に復活した「割烹熱海」の「いなり寿司」

かつての尾久三業地・小台に復活した「割烹熱海」の「いなり寿司」

かつて尾久三業地なる繁華街がというか色街があった。その名残りが荒川区小台にある。小台交差点には「熱海」「喜楽」の老舗割烹が並んでいた。「熱海」は103年の老舗で、町屋斎場の法事のメッカ。王子流通センター勤務時代は忘年会も催した。「喜楽」は太っとい饂飩での饂飩すきが絶品のお店だった。しかし先ずは「喜楽」が閉店、続いて「熱海」もコロナ禍で閉店。小台の火が消えたようで寂しかった。

 しかし「割烹熱海」

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耕す、は英語で言うとCultivate。町を耕すとCultureになる。

耕す、は英語で言うとCultivate。町を耕すとCultureになる。

今日は、いろんな終わりがあった。

①シン地主さんとの交渉が終わった
今まで長年お世話になっていた地主さんが土地を手放され、去年末に新しい地主に引き継がれた。
新しい地代や更新料の交渉が今日、終わった。
最初は絶望的な値段だったが、まあ、これならしょうがないだろう、という値段まで下がり、落ち着いた。
私の父と私の借地はそのまま更新だが、この際にと土地を買った人、この際にと土地を地主に売って出ていく

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一人芝居での一人観客。商店街での演劇。舞台は観客の身体⁈

一人芝居での一人観客。商店街での演劇。舞台は観客の身体⁈

歩いて30秒の所にあるコミュニティー食堂のおぐセンター二階で、辻村優子さんの「ほぐしばい~よみほぐし実践編~」を観劇してきました。

前代未聞の演劇。

俳優辻村優子さんと観客の、一対一の演劇。

ひとり芝居、ひとり観客。

舞台は、というと、おぐセンターの二階の空間とも言えますが、ある意味、観客の身体が舞台なんです。

辻村優子さんは俳優でありセラピスト。

身体をマッサージしてほぐしてください

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地主さんとラクダ肉の1日

地主さんとラクダ肉の1日

「明日、不動産屋が来るから、お前時間を開けとけよ」

突然父に言われた。

当日の今日、嫁さんは娘と用事でいないので、一時的にシャッターを閉めて、裏の父の家に行かなければならなくなった。

私の店と父の家は敷地がつながっていて、どちらも借地である。

去年の冬のはじめに、地主が変わったと、新旧両方の不動産屋さんから連絡が来た。

地代が上がり、更新料も上がることが予想される。

師走に一度新しい不

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尾久イベント情報〜 絵本原画展・しだれ桜・不条理演劇etc

尾久イベント情報〜 絵本原画展・しだれ桜・不条理演劇etc

今週末の荒川区の尾久エリア、たくさんのイベントが目白押し。

こんなにあるのは珍しいので書きます。
天気も回復方向で過ごしやすそうですね。

・しだれ桜まつり30日土曜日
尾久と言っても限りなく町屋に近いところに「尾久の原公園」という、野球場より更に大きな公園があります。地元や姉妹都市の出店もあり、かなり大掛かりな祭りです。都電や舎人ライナーがオススメです。

・円盤に乗る派 料理昇降機

うちの

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よそものわかものばかもの

よそものわかものばかもの

「よそ者、わか者、ばか者」って言葉、聞いたことがありますか?

ずい分前に長野県知事になった田中康夫さんが言ったのを初めて聞いて、へえ〜面白い、と思いました。

geminiというAIに聞いてみると、

逆に言うと、地元の、年寄りで、表面的な正論を言う人ばかりが集まると、町が死んじゃう、と言うことでしょうか。

うちの街は、コロナの直前に東京R不動産のプロジェクトが入って、次第に少しずつ、よそから

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安藤玉恵さん主演の広告が受賞されました。

1分半ですが、起承転結あり、何度見ても温かい気持ちになります。

そっか、タクシーも天然ガスか。

アカウント名を変えました

アカウント名を変えました

気がつくと自分の生まれた町、荒川区西尾久で55年も住んでいる。

途中、山小屋や外国人宿で働いたりして、家にいなかった時期が3年ほどあったが、ちょくちょく帰ってきていたので、ずっと、と言っても良いだろう。

継がないと言っていた店を継いで、もうすぐ三十年。

町は5年もするとどんどんと変わる。

私が子供の頃は、商店街の活動だけが唯一で、商店はそこに加盟して、商店街全体の売出しなどをやっていた。

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明日 一人芝居 そして正月

明日 一人芝居 そして正月

明日から3日間、店を連休にする。

1年で一番忙しい大晦日を終えて、休む暇もなく営業を再開したので、ようやく正月休みの感がある。

明日は楽しみにしていた横浜芸術劇場へ。

安藤玉恵さんの一人芝居を見に行く。

十年以上前、私は近所のとんかつ屋さんの若旦那と仲良くなった。

街のことを一緒にやりながら雑談していたところ、妹さんが俳優をやっているという。

「まだまだ、ちょい役でさ。深夜食堂ってドラ

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西尾久出身の安藤玉恵さんが紹介するあらかわ遊園地と、ゆいの森あらかわ図書館、そして…(3:20頃から)

荒川区のケーブルテレビの新年特番で、荒川区西尾久出身の俳優安藤玉恵さんが、出演。

新しくなったあらかわ遊園と、荒川区最大で居心地の良い図書館「ゆいの森あらかわ」の紹介がされます。

俳優の仕事について、今年の舞台の紹介、そして子供たちへのメッセージなどなど、見どころが沢山です。

なにか一つでも興味がありましたら是非!