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読書記録をまとめています.
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#辻村深月

2023年7月の読書記録

2023年7月の読書記録

先月から心機一転。今月は、最近〜数ヶ月前に積んだ本から数年積み続けた本までの積読消化や再読に努めた1ヶ月でした。

それもこれも楽天カード特典の楽天ポイントが消えたから…と言いたいところですが、クレカ初利用分の特典として8/31までの期間限定5000ポイントがまた入ってきたので…また本に消えそうです。

今月の収穫は辻村さんの記事を書けたことです。
うまく言葉にできた自信はないので、また勢いに乗っ

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辻村ワールドは人生の教科書

辻村ワールドは人生の教科書

あの世界の中で、彼らと一緒に過ごし、学んだこと、
貴方の言葉を浴びてこれからの人生を生きていけること。
それを想う時、前が向けます。

辻村作品は、私の名刺代わりの22冊になりました。

はじめまして、辻村深月さん。
大ファンの、翠 swi. です。



私はリアルタイムで追いきれない巻数のシリーズものやリンクものにはあまり手を出さないという傾向があった。(たとえば、東野圭吾さんの加賀恭一郎シ

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2023年6月の読書記録

2023年6月の読書記録

先月の読書記録を読んだら↑こんなことが書いてあったけど、あまりに大嘘すぎる6月を過ごしたことに気づいて爆笑した。

12000ポイントあったはずの楽天ポイントはこの1ヶ月で全て本に消え、現在残り約1200ポイントです。アホすぎやろ、自分。あとアマギフをゲットしたのをいいことに、Amazonでも本をポチった。調子乗りすぎた。

今月は1冊を除き、読了本のすべてが購入本であるのに加え、積読がさらに増え

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2023年5月の読書記録

2023年5月の読書記録

今月、いい加減パリ行きに向けて節約しなければ、となったときに、真っ先に辞めたのが ”本屋に寄り道すること” だった(行かないわけではない)。最寄駅前にジュンク堂があるので外出したときには(それがたとえ ただバイトに行っただけであっても)本屋に寄ってしまって、帰る頃にはいつの間にか新しい本を手に持っていて、交際費と同じかそれ以上に本にお金を使う生活をしていた。

新しい本を買わなくなったことは少し寂

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2023年4月の読書記録

2023年4月の読書記録

"その本"を選ぶきっかけって様々。そのときの気分に合うストーリーだから選ぶ本もあれば、好きな作者だから選ぶ本もあり、数ある人気作の中でも気になったからと選ぶ本もある。

そんな私の、4月の読書記録。

※タイトルを押すとAmazonに飛ぶようになってます

一穂ミチ 『うたかたモザイク』

カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る

本作は "一穂ミチさんだから" 、情報を知った日から楽しみにし

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辻村深月『噛み合わない会話と、ある過去について』
人間関係に関する過去の傷を描くもはやホラーな小説。『パッとしない子』と『早穂とゆかり』は佑とゆかりに共感の嵐で、美穂や早穂に苛立ちしかなかった。傷つけた側ってほんとおぼえてないよね。解説も心理士の方なだけあってわかりみしかない。

辻村深月『凍りのくじら』
記念すべき2023年1冊目。ドラえもんがキーとなることもあって、現実的なような、非現実的なような不思議な感覚。散りばめられるミステリ感に惹きこまれた。作品全体に広がる夜空、ラストには満点の星空となるような美しい物語だった。

宝物のような本たちとの出会いに祝福を #2022ベスト本

宝物のような本たちとの出会いに祝福を #2022ベスト本

うまくいえないけれど、「この本は自分の人生にとって財産になりうる」という本のなかには、景色を忘れられない本と、言葉を忘れられず思考を促される本とがある。

そんな本を、私自身の言葉で抱きしめたい。

2022年最後のnoteは、今年読んだ72作品の中でも特別な8冊について。

ひとこと読書記録のバックナンバーはこちら↓

*ネタバレはありません

①「アートを巡る旅に出よう。きっと何か、変わるから

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善良さ を貫くための 傲慢さ をもって。

善良さ を貫くための 傲慢さ をもって。

人は、自分の世界の中でしか生きられない。

人は他人になることはできないのだから仕方がない。

自分が持つ、ものの見方、考え方、そこから生まれる視点、それによってできたフィルター。そこからしか世界を見ることはできない。

それが初期値のままだと、家庭環境や社会的に望ましいとされてきたもので構成された、"自分"が反映されていないフィルターのまま世界を見ることになる。だから”勉強”して、新しい視点を得

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辻村深月『傲慢と善良』
恋愛・婚活小説というよりも、人間を炙り出す描写のリアルさにミステリー味を感じた作品。感情移入した先にそこから見えない傲慢さの恐ろしさがあって、どの人物にも自分が経験した部分があるようで、目が離せなかった。きっと近々長文の読書感想文を書きます。