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5分で読めるシリーズ

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5分以内に読めるショートエッセイ📚 コーヒーのお供にどうぞ☕ 夫婦/子育て/仕事/人間関係/趣味/生活 ちょっと重い内容もあります。
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2021年11月の記事一覧

名前の呼び方

名前の呼び方

新卒で入社した職場で『名前かぶり』をしてしまった。
同姓同名というわけではないが、

私の名前が「山田花子」だとすると
「山田智子」さんと「鈴木花子」さんという先輩がいて、既に
「山田さん」「花子さん」と呼ばれていた。

そこに新人の山田花子がやって来てしまって呼び名がかぶってしまったのだ。

お局様が新人につけた呼び名は『小さい方の花子』背の低い新人だ。
誰もが一目で判別できるだろうがフルネーム

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アメーバになるところだった

アメーバになるところだった

昔からかなりの ものぐさで
職場では頑張れるが、家に帰った途端に
スイッチOFFの干物女だった。

自分の事となると食事を作るどころか、
食べるのすらめんどくさい。

休日はお腹が減っても限界まで食べない。
すると、低血糖で動けなくなってくる。
さすがにヤバイなと思いお菓子を食べる。

低血糖でダルいなぁとゴロゴロしていたら
気づいた頃には夕方を迎えて、休日は終了していた。

そんな私が奇跡的に

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楽しむのが上手い人

楽しむのが上手い人

私には特技がない。
熱中して一心不乱に取り組めるものもない。なにかを極めるだけの熱量が足りない。

それでも、仕事やプライベートへの向上心は持っていたい。

苦手意識を持たないようにとか
極力楽しんで好奇心を持って取り組むとか
そんなレベル。

『大好き』がないって致命的なのかもしれない。

ひとからは「いつも楽しそう」と言われたり
「楽しむためのアイデア」を誉められる事は多いけど、ひとつの事に全

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行き過ぎたポジティブは新興宗教【ショートショート】

行き過ぎたポジティブは新興宗教【ショートショート】

昔、社員研修で他のベンチャー企業と合同の怪しい自己啓発系セミナーを受けた。
うちの社もベンチャー企業として徐々に従業員を増やしていた頃だった。

講演会というより、ワークショップがメインだった。

ワークショップは4~5人グループで行い
今まで就いた職業、経歴等を掘り下げて人生を年表化していく。

それをグループ内で一人ずつ順番に発表していき、そのつどポジティブな言葉で誉め称え拍手をおくる。

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存在意義を探したけど何もなかった話。

存在意義を探したけど何もなかった話。

中学生の頃の話。
得意もない、特徴もない。
勉強も出来ない、運動もダメ
美人じゃないし、陽キャでもない。
なんなら中1の1年間、クラスの女子から無視をされ、いじめられていた。

全て平均点以下の私に存在意義はあるのだろうか?

延々と考えてみたけれど、
出た答えは『何もない』だった。そもそも存在意義ってなんだろう。
私に価値はあるのか。
私ができる事なら大概の人は出来る。
私は双子で、私よりも妹の

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他人と比較する理由

他人と比較する理由


「人が他人と自分を比較するのは本能である」 人は自分を周囲の人と比較することで、社会における自分の立ち位置を確かめようとする傾向があるそうだ。

自分より上の他人と比較することで
向上心を刺激し
自分より下の他人と比較することで
自尊心を高める。

他人と比較することで、不確かな自分の存在に、社会的立ち位置のランク付けを行い、同等レベルのグループに所属し、同程度のライバルと競う事で向上心や自尊心

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客観は結局のところ主観である という話。

客観は結局のところ主観である という話。

ものごとを偏りなくとらえるために、
多くの人は主観とは独立して、別の角度から別の立場に立って俯瞰して見る事で、判断している筈だ。

しかし、客観的に見ているつもりでも
別の立場に立って考えるのは自分の脳ミソで、感じるのは自分の感情だ。

"別の立場に立った自分"の
『主観』でしかない。結局のところ
自分の考えや感情、価値観で判断するか
一般論に乗っかるかの二択しかない。

相手の立場に立って気持ち

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