他人と比較する理由
「人が他人と自分を比較するのは本能である」
人は自分を周囲の人と比較することで、社会における自分の立ち位置を確かめようとする傾向があるそうだ。
自分より上の他人と比較することで
向上心を刺激し
自分より下の他人と比較することで
自尊心を高める。
他人と比較することで、不確かな自分の存在に、社会的立ち位置のランク付けを行い、同等レベルのグループに所属し、同程度のライバルと競う事で向上心や自尊心を保っている。
今から64年前に提唱された
心理学者レオン・フェスティンガー氏の『社会的比較理論』だ
だけど、わざわざ自分で比較しなくても
親しくもない人達が、頼んでもいないのに
周囲と比較して好き勝手に評価してくれる。
ランク付けしてポジションを決めてくれる。
そういう評価もひっくるめて、私の社会的評価だと思っている。
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自分を客観的に見る事は必要で、それは自分と他人を比較する事で自分の置かれた立ち位置や順位を知り、自分なりの第三者目線で判断していく事につながる。
ものごとの判断基準を他者の評価だけに依存すれば、自分で選択出来ないだけでなく、周りの人々の言動に振り回される。
周りの意見を聞き人に寄り添う、人の意見を尊重する、というのは、社会性があって素晴らしいと思うのですが、意見が割れた場合、多数決ないし、力関係の強い方に傾くような生き方は、他人の責任に依存しているだけに思えてならない。
だから、自分の立ち位置だけはしっかりと把握して、責任を持って自分で判断をして行くことが、人生の後悔を減らしていけるのだと思う。
だけど、小さなコミュニティ內での個々の社会的評価はノータッチでいいやと思う。
それは、他人の順位付けまでする必要を感じられないから。
他人がランク付けした社会的評価よりも、親しい身近なひと達からの評価が自分の存在を確実なものにする。
自分の立ち位置を把握出来たなら
それ以上の比較は
お喋り好きな誰かさん達に任せて
しっかりと地に足着けて
自分の出来ることを楽しみながら
『好き』を探求していく。
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