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存在意義を探したけど何もなかった話。


中学生の頃の話。
得意もない、特徴もない。
勉強も出来ない、運動もダメ
美人じゃないし、陽キャでもない。
なんなら中1の1年間、クラスの女子から無視をされ、いじめられていた。

全て平均点以下の私に存在意義はあるのだろうか?

延々と考えてみたけれど、
出た答えは『何もない』だった。

そもそも存在意義ってなんだろう。
私に価値はあるのか。
私ができる事なら大概の人は出来る。
私は双子で、私よりも妹の方が何をしても上だった。
別に私じゃなくても良いのでは?
私がいなくても困らないでしょう。

小学5年生の道徳の授業で受けた人間の価値は、成分を金額換算すると3000円から5000円ってのを思い出す。

シンプルな脳ミソがたどり着いた答えは
生きるために存在意義はいらない。
『我思う、故に我在り』  だった。

ウダウダ悩んだり考えている本人の意識こそが、確かな存在証明であり、天才だろうと凡才だろうと生きている事実は変わらないという結論に至った。

自分の承認欲求や、人から好かれたい、必要とされたいなどの願望が人生を生き辛くしているのだと気が付いた。

特別なものや、何かの1番にならなくても良かったのだ。
「出来る事をして平凡に生きていこう」
それが私の結論だった。

花の色は移りにけりな
今日も私は平凡に生きている。

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