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ウソも100回ついたらホントになる 〜 授業中の雑談 これがホントの教養だ!15 〜

 さて、昨日、みなさんに、「息を吸って、吐け」、いえ、「寝られないなら起きとけ、走れ」と根源的な?コツを紹介したところ、ある生徒さんから
「要するに、今一番大切なことって何ですか?」
という質問がありました。

 そこでそういう迷える羊のみなさんのために一番大切なことを紹介します。ところで、最近「迷羊(ストレイ・シープ)」という言葉が巷間に流布し、市民権を得たようですが、夏目漱石の『三四郎』では、女性の特性としての「無意識の偽善(アンコンシャス・ヒポクリット)」とともに、この言葉がテーマ直結の重要な、または象徴的なキィワードのひとつとして出てきています。
 思うに、「迷羊(ストレイ・シープ)」という言葉が近代日本で一般化したのは『三四郎』がきっかけではないかと思います。
 みなさん、ぜひ『三四郎』を読んで、その上であらためてカリスマクリエイターのアルバムを聴き直してみてください。
 あと、小説をもとに歌を創る方々がとても話題になっているようですね。高校生クリエイターのみなさん、ビジネスチャンスです。二番煎じ商法のタイミングです。ただマネをしても誰も振り向いてくれないので、ここはひとつひとひねりしましょう。例えばですよ、例えば、先ほど『三四郎』の話を書きましたが、夏目漱石の作品を片っ端からモチーフにしてオマージュナンバーを次々に創作してまとめて『漱石全集 歌版』とか適当なタイトルつけてようつべにアップするとかね、そのあとは太宰治の作品を片っ端から歌に変換して『漱石全集 歌版』とかでアップするとかね。大人がやっても話題になりませんが、高校生がやると何でも話題にしてくれるのが、特に昨今の世情ですね。
 もちろんクリエイター名は、「アサシカ」とか「アサベン」とか「アサガク」とかで。

 さて、「今一番大切なことって何ですか?」というご質問ですが、それはふりかえると見えてきます。先週土曜日からちょうど1週間経ちます。その間みなさんに

#10「キリの悪いところでキル」
#11「朝学習ノススメ」
#12「時が満ちたら奪え。いいところで奪え」
#13「睡眠は究極の美容液、いや、早く寝て持続可能な朝学習を!」 
#14「寝られないなら起きとけ、そして走れ」

ということを書かせてもらいました。朝学習そのものについて書かせていただいた①は置いておいて、②〜⑤の共通項は何だかおわかりでしょうか?

それは

《タイムマネジメント》

です。人間、感情をコントロールできたら大体倖せになれるのと同じように、時間をコントロールできたら大概の夢は実現できます。
 しかも、高校生であるみなさんは、「寝る」と「起きる」の時間を前倒しして、それをルーティン化すると、それだけでだいぶ夢に近づきます。
 でも、タイムマネジメントとか言われても困ると思いますので、1つだけ「こうしよう!」という話を書きます。

 それは、

《1日の行動を、時系列にそってその都度サッとメモする》


ことです。何年か前に「書くだけダイエット」「レコーディングダイエット」っていうのがありましたが、それと同じです。手帳のバーチカル欄に書きこんでいくといいですよ~。

 これを続けるだけでいいです。これに加えてああしてこうしてとは言いません。時間管理ができなくて困っている人はぜひ試してみてください。早い人は1週間程度で自然と変化が出ます。
 変化は、意識の変化よりも先に行動の変化が出ると思います。意識は後からついてきます。ある時、自分の行動が変わっていたことに気づく感じです。ですから、変化に気づくのはさらに1週間から2週間程度先になると思います。

「形から入る」

 日本的ですね。侮れません。
 クラスや部活でいろいろあってけっこうやられて凹んでいるときや、悲しいことがあって泣いているとき、鏡に向かって形だけ笑顔を作るとなんだかおかしくなってきて本当に笑ってしまったこと、ありませんか? はたから見ているとただの情緒不安定ですが、泣いているときや凹んでいるときにむりやり笑うと、何だかばかばかしくなって、ほんとに笑ってしまうときがあります。もうそのときは気分も変わっています。

 または、3年生のみなさんの中には今まさに体感している人がいると思いますが、総合型選抜の準備のために、本当は経営学なんて全く興味関心がないのにエントリーシートでウソを書きまくり、課題文ではあたかもマーケティングに興味があるようなウソを書きまくり、挙げ句の果ては面接の練習で担任の先生の前で、大学のアドミッションポリシーに対して思ってもみなかったようなウソを並べ立ててウソでウソを固めながら、どこにも本当がない嘘八百の共感と意欲を示しているうちに、なんだか本当に経営学の、特にマーケティングに興味がわいてきて、しかもコロナ禍における観光業についてちょっと真剣に考え始め、そのことについて学ぶならここ大学のそれ学部あれ学科に本気で行きたいと思っている自分に気づく、って、少なくとも総合型選抜受験のみなさんは大体なっていきますよね。そこが総合型選抜の一番いいところだと思っていますが、

「ウソも本当になる」

 大切なことです。そうなったら合格可能性が出てきます。逆に、エントリーシートや課題文、面接練習に取り組みながらも、気分が出ないまま、本気になれないまま、ウソのままのみなさんは、大体残念な結果になります。そういうことは試験官に伝わりますからね。
 あるいはそれで合格できたラッキーボーイ&フォーチューンガールがいたとしても、入学後はほんっっっっっっとに退屈でつまらない虚ろな毎日になります。 

 というわけで、タイムマネジメントもまずは形から、「自分の行動を書くだけ」から始めて見てください。そして、

「ウソも100回言葉にしたら本当になる」

ことも頭の片隅に置いておいてください。

以上、はい、じゃあ、号令!
あざしたあっ!

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