不倫離婚後の熊田Ｙ子も安心。フリーランスの働きやすさ。by転職定着マイスター川野智己
フリーランスで働く環境が整いつつある。
これは、働き手のライフワーク実現の為に、国がフリーランス制度の普及を推進していることが、その背景となっている。
企業の雇用に頼らない、そんな自由な働き方を実践する人物がいる。
シングルマザーとして奮闘するタレントの熊田ヨウ子さんその人だ。
彼女の奮闘ぶりを追って、フリーランスの実態をみてみよう。
皆さん、こんばんは。
可愛らしいグラドルで売っていたこの私も、５月で４０歳を迎えました。
タレントの熊田ヨウ子です。
今日も格闘技イベント「ｒｉｚｉｎ」でラウンドガールとして出たの。
アラフォーで3人の子供のお母さんでもありながら、抜群のスタイルを保っているママドル、として紹介されたのよ。
さいたまスーパーアリーナの殿方を魅了してきたの。
でも、自慢のくびれを見せるためにへそを出したら冷えちゃった。
ボディに効いて、ＴＫＯ寸前だった。もう少しで漏らすところだった。
ＴとはTOILETのことよ。
ちなみに、今日の選手は、ゲーリー・オブライトだったわ。
きついけど、シングルマザーとして、子供たちの為にも働かなくちゃ。
だって、離婚がらみの騒動で、事務所を退所させられて、今はフリーランスとして、必死に仕事を請け負ってるからなのよ。
３人の子育てのために頑張らなくちゃ。
芸能界で生き抜く。そのためにも、自分のキャラ付けは大切なのよ
私の場合は「子供を産んでも変わらぬ美魔女」「主婦の気持ちがわかるママドル」のキャラを目指しているの。
今までの男性をターゲットにしてのセクシー・お色気路線から、同性にも支持される路線に、キャラの脱皮をしなきゃね。
でも、ついつい、これまでのお色気キャラが出てしまうから、気をつけなきゃいけないわ。
ところで、フリーランスとは、仕事の案件ごとに契約される働き方なの。
高い報酬をもらえる可能性もある反面、収入が保証されているわけでもないし、不安定な身分なのよね。弱い立場なの。
でもね、昨年、中小企業庁が「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」を発表したの。知ってる？
そこには、発注者側が、フリーランスに対して、不利な取り扱いをすることを禁じる指針を発表してくれたんだ。
だから、私たちも安心して働けるようになったわ。
よくそんな難しいこと知ってるな、ですって？
実は、最近、離婚訴訟があって、自分の弁護士から聞いたのよ。内容を知りたいなら、以下のとおりよ。これらのことを発注者が行うことが禁止されてるんだって。
＜参考資料＞
独占禁⽌法や下請法で制限されている発注者側の問題行動
（１）報酬の支払い遅延
（２）報酬の減額
（３）著しく低い報酬の⼀⽅的な決定
（４）やり直しの要請
（５）⼀⽅的な発注取消し
（６）役務の成果物に係る権利の一方的な取り扱い
（７）役務の成果物の受領拒拒否
（８）役務の成果物の返品
（９）不要な商品⼜は役務の購⼊・利⽤強制
（10）不当な経済上の利益の提供要請
（11）合理的に必要な範囲を超えた秘密保持義務等の⼀⽅的な設定
私の不倫が原因で夫との離婚係争で揉めてるって言ったわよね。
でもね、そんな悪いイメージの中で、私の名前が付けられた番組、通称、冠（かんむり）番組のお話をいただいたのよ。しかも、国営放送よ。
本当にありがたい。
番組名は「ブラ・クマダ」。
これまでは、「ブラタモリ」といっていた人気番組なの。
日本全国の地形や地層をもとに、その土地の忘れられた歴史を紐解くという知的な好奇心がくすぐられる番組よ。
これまでのＭＣのタモリさんが、長期間休業されるというので、その後継者としてお声がかかったの。
セクシー・お色気路線から抜け出す転機になるわね。
明日の撮影は頑張るぞ。
＜ロケ地にて＞
咥子真帆（くわこまほ）アナウンサーとディレクターの会話。
咥子「大丈夫なんですか。セクシーグラドルの方に、タモリさんの後任が務まるとは思えません。」
ディレ「そう言うなよ、園子恩監督の紹介なんだから。もう断れないよ。それに、国の施策のフリーランス保護として、一方的な発注の取消は出来なくなったんだよ。」
＜撮影開始＞
熊田「今日は、甲府盆地から、ブラ・クマダ。」
咥子「今日は、山梨県に来ています。」
熊田「咥子アナウンサー、よろしくお願いします。放送局がＮＨＱなので、セクシー・お色気路線返上で、真面目に頑張ります！」
咥子「こちらこそ、よろしくお願いします。今日は、山に囲まれた地形なので、多くの谷間を観ていきます。お楽しみに。」
熊田独り言（なあに、それ。谷間を見せても良いわけ？ＮＨＱもソフト路線になったのかしら。）
熊田「いつもはブラを外していますが、今回の番組名にはブラがついているので窮屈に感じています。ところで、前任のタモリさんは、カツラの位置の調整で長期間お休みということですね。」
咥子「は、はあ。」
熊田「私の場合は、大丈夫です。胸のシリコンの位置の調整は先週終えまてますから。」
咥子「そ、そうですか。ところで、ＮＨＱは国営放送だとご存じですか。」
熊田「ＮＨＱさんのことは前もって教えてもらいました。Ｎ国党の党首で立鼻さんという方からレクチャーを受けました。キャッチフレーズも一緒に練習しました。せーの・・・」
咥子「それ以上は結構です。地層や地形の勉強もされたとお聞きしました。期待しております。」
熊田「地層？ああ、永年のものが積み重なったあれですね。私も、夫に対する不満が積もり積もっていました。二人の間には大きな断層が出来ています。」
咥子「ちょ、ちょっと、カメラ止めていただいていいですか。ディレクター！」
ディレ「なんだよ、クワちゃん。いちいち、カメラを止めるなよ。」
咥子「大丈夫ですか、あの様子じゃ放送事故になりかねないですよ。」
ディレ「しかたないだろう。お題を出すから、先に進めろ。」
咥子「さ、いつものタモ手箱ならぬ、クマ手箱の登場です。今回のお題はなんでしょう。」
熊田「きゃあ、怖ぁい。蓋を開けたら、何か飛び出さないですよね。もくもく煙とか。いやぁん。もういや。。。。だっちゅうの！」
咥子「（小声で）さっさと開けろ。」
熊田「何か、仰（おっしゃ）いましたか。」
咥子「いいえ。さ、なんて書いてあるのでしょうか。読み上げますね。『ヒトは何故、扇状地を目指すのか』と書いてあります。」
熊田「いやぁん。私にピッタリ。『ヒトは何故、デルタ地帯を目指すのか。』だなんて。決まってるじゃないの♡。うふ。」
千里「こんにちは。」
熊田「ああ、驚いた。おたくはどなたですか。」
ナレーション『千里智津子（ちりちづこ）先生は、甲府の高校で地理を指導されながら、郷土歴史も研究されている地元の専門家です。』
千里「熊田さん、扇状地とデルタ地帯は、似ていますが違いますよ。いずれも河川の流れで運ばれた土砂が堆積してできた扇形の地形ではありますが、扇状地は、山間部から平野にかけて、デルタ地帯は河口付近にできるなど、場所が違うのです。」
熊田「勉強になります。ところで、ここは、見晴らしがよくて気持ちいいですね。」
千里「いいところに気づかれましたね。手前の扇状地は、実は変わった出来方をしています。その後ろにそびえる山の形で気づいたことはありませんか。」
熊田「山の形がいびつです。私の二つの山と比べて形が崩れています。歳をとっても、あのようにはなりたくないです。」
千里「そうです。いびつです。あの山は、山体崩壊といって、火山や地震で山全体が崩れてしまったのです。下に広がる扇状地は、その崩壊で大量に流れた土砂が堆積してできた土地なのです。」
熊田「そんな悲しい出来事があったのですか。実は、我が家も崩壊しており、他人事とは思えません。それでは、ＮＨＱさんも、港区の愛宕山が崩壊して、今の渋谷まで社屋が流れ着いたのですか。」
咥山「違います。そんなこと言っていると、チコちゃんに叱られますよ。」
熊田「大丈夫です。司会の岡村隆史さんとは昔から友達以上の関係ですので。」
千里「では、あの扇状地まで実際に行ってみましょう。」
熊田「それにしても、不思議な石がありますね。」
千里「そうですね。これは石灰岩です。太古の時代のサンゴ礁が化石となり地殻の変動で地上に出てきたのです。」
咥子「（馬鹿にしたように）熊田さん、サンゴ礁ってご存じですか。」
千里「今で言うところの、オーストラリアのグレートバリアリーフや、ビキニ環礁に多く生息する海洋生物のことですよ。」
熊田「見たことあります。って言うか、見られていました。」
咥子「え？見られていた、とはどういう意味ですか。」
熊田「ええ。ビキニの鑑賞のことですよね。多くのカメラ小僧がファインダー越しに水着姿の私を狙っていました。」
咥子「カメラを止めて。ディレクター！もう、あたしがＮＨＱをぶっ壊したくなったぁ！」
ディレ「なんだよ。カメラを止めるな。俺も早くこんな撮影を終えたいんだよ。」
千里「こちらの石は、火成岩と深成岩です。いずれもマグマが冷えて出来た石ですが、火成岩は地表、深成岩は地下深くで出来ました。熊田さんは、どちらがお好みですか。」
熊田「いずれも好きではありませんが、真性よりも仮性のほうが、まだましです。」
千里「あたり一面をごらんください。これら火山性の石がある理由は、このエリアが火山に囲まれているからなのです。」
熊田「知ってます。エリア・カザン。映画監督ですよね。作品も見ました。『エデンの東』『欲望という名の電車』があったなあ。それにしても、車内だと、欲望を掻き立てられて、いっそうお互い燃えるんですよね。」
千里「何故、火山が集中しているかというと、太平洋からプレート（大陸の塊）が地下に沈み込んで、その圧力で高熱になり、岩石が溶けてマグマとして地表に出てくるからなのです。火山も出来るし、地震も生まれます。」
熊田「私の鼻に入れたプレートも沈み込んできています。私の場合は、地震は生まれませんが、自信を失うことになります。近々、直す予定にしています。」
咥子「ディレクター、私、辞表を書きます。大越健介先輩に続きます！」
ディレ「カメラを止めるな！辞表は俺が先に書く。話を変えろ！」
咥子「こ、この石はなんですか。不思議な光沢がありますが。」
千里「いいところに気づきましたね。これは、隕石です。」
熊田「隕石ですか。宇宙から来た。それは困ります。」
咥子「困るとは、どういう意味ですか。」
熊田「コリン星から来たものでしょ。ゆうこりん（小倉優子）の星です。おなじママドルとしてキャラ被りが起こりますので。私としては、到底受け入れられません。カメラを止めてください。」
ディレ「（泣きそうになりながら）カメラは止められません。」
千里「ここ甲府盆地では、江戸時代後期に、この南斜面を使って、ブドウ園を作るようになったのです。ブドウは、水はけが良い地層を好みます。栽培するには、この火山性の地層が好都合だったということなのです。ほうら、今日も、家族連れがブドウ狩りを楽しんでいます。」
咥子「だから、冒頭のお題“ヒトは、扇状地を目指す”につながるのですね。答えが見つかりました。ようやく、エンディングに行けそうです。ありがとうございました。」
咥子「どうでしたでしょうか。今週のブラ・クマダ。それにしても、こうやって、ブドウ狩りを楽しめるのも、この地層が生み出した南斜面の扇状地のお陰だったということですね。どうでしたか、熊田さん、今回のご感想はどうでしょうか。来週はもうないと思いますので、最後の一言をどうぞ。」
熊田の独り言（あら、ソフト路線もやり過ぎたのかしら。このままじゃ、ママドルの支持を得られないわ。そうだ、最後は、子供が好きな様子を視聴者に見せておけば、同性からも支持されるわね。）
熊田「本日は、ありがとうございました。初めての冠番組で緊張しました。最後に、親子連れにもこのブドウ園の感想をインタビューして、この撮影の終わりとしたいと思います。」
咥子「それでは、お願いします。」
熊田「ぼうや、今日は楽しかったかな。お土産もお母さんから買ってもらったんだよね。」
子供「ううん。ママはケチだから、おもちゃを買ってくれないんだ。ブドウ園のブドウで我慢しろって言うんだ。つまんない。」
熊田「そうなんだ。。。。そうだ！お姉さんね。ちょうど、おもちゃ持ってるんだ。確か、このカバンの中に。普段から持ち歩いているんだ。それ、ぼうやにあげるよ。ええ、っと、どこだったかな。電動式の・・・」
ディレ「早く、カメラを止めろ！」 完
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