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読書記録

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【読書記録】『仕事と江戸時代』

【読書記録】『仕事と江戸時代』

『仕事と江戸時代』を読みました。

今年に入ってから、労働の歴史(『働き方全史』)について学びました。

そんな中で、日本人にフォーカスされている箇所がありませんでした。なので、「じゃあ、日本はどうだったの?」って思ったのが読んだきっかけです。

学校で日本史を習ってからさっぱりだったので、なんとなく聞き覚えのある言葉も見ながら読みました。

身分の違い

当たり前のことかもしれませんが、まず身分

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【読書記録】『働き方全史』

【読書記録】『働き方全史』

『働き方全史』を読みました。

『サピエンス全史』のように歴史を辿りながら「働く」とはどこから生まれたことなのか?を説明した本です。

少し本書の内容から逸れた話をします。

今、同時並行して、『万物の黎明』も読んでいます。同時並行と言っても、まだ1章しか読んでいないですが…。

この本では、『サピエンス全史』のようなポップ人類史の説明を否定します。というのも、これらの人類史は人類の歴史を簡潔にし

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【読書記録】『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』

【読書記録】『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』

大学の終身雇用にまで登り詰めた著書がバーンアウト(燃え尽き症候群)に至って、仕事を辞めてしまった。本書はそんな著者が自分の状態を知るためにあれこれと調べたり、足を運んで気づいたことについてまとめられたものです。

本書では、バーンアウトは仕事における「理想」と「現実」のギャップに引きずり込まれることと定義されている。

この背景には仕事を取り巻く環境と文化的に原因がある。

これからバーンアウトの

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【読書記録】『生きるとはどういうことか』 #1

【読書記録】『生きるとはどういうことか』 #1

養老先生の『生きるとはどういうことか』を読んだ。

これまでも養老先生の本を読んできた。この本はタメになることが多かったので、引用しながら思ったことを書いていく。

自分の意識上では、「いつまでも変わらないな」と思っていることが多い。年齢を重ねれば、考え方も改まるだろうと漠然と期待していたが変わらない。そう感じる。しかし、物事の見方が変わった。社会に出て、学校教育で行われたことはここにも現れている

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【読書記録】『生きるとはどういうことか』 #2

【読書記録】『生きるとはどういうことか』 #2

前回に引き続き、『生きるとはどういうことか』の読書感想です。

苦い思い出を甘味にする。身近なことで考えれば、苦いコーヒーを砂糖で味つけする。そうすることで飲みやすくする。例えとして、これが近いのではないだろうか。

大人になれば、苦いコーヒーもそのまま飲める人もいる。それは、それくらいの苦さにはもう慣れていてへっちゃらだから、甘味をつける必要はない。つまり、苦しいできごとに慣れすぎて何ともないと

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