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愛着のない人のナラティブは、回復とともにつまらない平和な物語へ変化する

わたしたちの日常は刺激を求めています。テレビやSNSは刺激がないと、視聴率も低迷しリツイートもされません。現代はそんな日常です。しかしこころの動きは、そんな日常とはかけ離れたことが起きています。

こころの病から回復してくると、語り(ナラティブ)の内容や口調が変化してくるものです。例えば愛着不全の人の語りは冒険物語に変化していきます。では愛着障害の人、つまり愛着のない人の語りはどう変化していくのでしょうか。

こんな質問をいただきました▼

「基底欠損でない人は悲惨な物語から冒険物語にナラティブが変化します」とのことですが、基底欠損の人のナラティブはどんなふうに変化するのでしょうか。

この質問はこころの回復の話ですね。基底欠損でない人の回復は、悲惨な物語から冒険物語へ変化するけれど、基底欠損の人は回復とともにどういう物語へ変化していくのかという質問です。

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

※この記事は、ソレア質問箱【 https://solea.me/questions/ 】に来た質問を深掘りして回答したものです。心理相談などはソレア質問箱へどうぞ。

■愛着障害で紡がれる物語

それでは愛着障害の人々の、その回復過程で語る物語がどう変化していくのかを具体的に見ていきましょう。

❶基底欠損とは愛着障害のこと

1つ目は基底欠損への理解が大切です。 この言葉よく使うんですけれども、これは基底が欠損している状態を言っています。愛着障害と同じ意味で使っています。基底が失われているとは、ベースがないことです。わたしのブログを読んでもらえれば随所に出てきますが、基本的信頼感のない状態、絶対的安心感がない状態です。

❷冒険物語にドラマチックに変化するのは、親子の愛着がある場合が多い

2つ目は、カウンセリング回復途中の物語の変化についてです。悲惨な物語から冒険物語にドラマチックに変化するのは親子の愛着がある(しかし不完全な)場合が多いですね。主に思春期心性のケースで愛着不全の人が治ってくる場合、これが冒険物語に変化していきます。

❸基底欠損のナラティブは、つまらない平和な物語になる場合が多い

最後に3番目です。基底欠損の人のナラティブは一体どう変化するのか?これは愛着障害の人の回復が進んでいくと、自分の出生の秘密が解き明かされるわけです。そうだったのか、みたいな。

死んでしまいそうな(PTSD的な)刺激がいっぱいの物語だったものが、つまらない平和な物語になるということです。つまらない平和な物語です。冒険物語じゃないんですよね。

このつまらない物語については、先日のnoteに書いています。

これはクチコミに頂いた投稿を再録させて頂いたものです。つまらなく平和になる。この平和は愛着障害の人が最も望んでいることなのです。平凡の幸せを身に染みて感じ入る。そのときこそ、彼らが回復したという証拠でしょう。

■ポイントは3つ▼

❶基底欠損とは愛着障害のこと
❷悲惨な物語→冒険物語にドラマチックに変化するのは、親子の愛着がある場合が多い
❸基底欠損のナラティブは、秘密が解き明かされ、刺激的な物語からつまらない平和な物語になる場合が多い

■他の助けを求めるのもいいでしょう

あなたが愛着の問題を抱えている場合は、自分の物語を十分に話せる臨床心理士などの専門家に相談するとよいでしょう。もし、いまのカウンセラーがいまいちと感じるのなら、別のカウンセラーを探しましょう。あなたにとって良いカウンセラーはあなたの一生の財産になります。あなたのカウンセリングがうまくいきますように。

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