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シベリヤに落ちた隕石
チェリャビンスクの隕石(2013年)
ロシアのウラル地方チェリャビンスク付近に落ちた隕石のことは、明るくたなびく雲の映像がニュースで流されたので、まだ記憶に新しい。
この隕石は付近の湖中から回収されたらしいが、まだ詳報はでていなのだろうか。
今回の隕石落下は、100年ほど前に同じシベリヤに落ちた別の隕石のメカニズムの解明につながったということだが、それについて書いてみたい。
ツングースカ大
ノビコフ・プリヴォイ「バルチック艦隊の壊滅」→「ツシマ」
京急「横須賀中央」駅から徒歩15分、海に面した「三笠公園」に日本海海戦の旗艦「三笠」が据えられている。内部を見学すれば、とうじの士官室の様子や砲の艤装などがうかがえる。
1904・5年の日露戦争時、旅順周辺での陸海戦ののち日本海で日露の主力艦隊が対決し、日本側の圧倒的な勝利となった。
バルチック艦隊の一水兵だったノビコフの戦記は、当初「バルチック艦隊の壊滅」と邦訳されたが、のちに原書どおり「ツ
大久野島 二つの戦争の記憶
瀬戸内海に浮かぶ広島県大久野島はウサギの遊ぶ島として人気が高いようだが、コロナ禍で国民休暇村が閉鎖されているせいで訪れる人も減り、ウサギだけが増えているそうだ。
ずいぶん昔のことだが、毒ガスの貯蔵施設跡を見るためにわざわざ出かけたことがある。
当時まだウサギは放たれていなかったが、旧軍用地を引き継いだ国有地は保養地に転用されていた。
毒ガス貯蔵庫はうえの写真のとおりズズ黒い骨格をさらしていて
中南海 中国要人の住まい
中国は着々と力をつけ、いまや新冷戦は米中が主役となった感がある。
メディアによって中国要人の動静はときおり人民大会堂での演説の形で伝えられるが、ふだん彼らはどこで暮らしているのだろう?
少し古いようだが、上の写真の右手にある正方形の堀に囲まれた地域が紫禁城であり、その左手にある三つの人工池のうち、中湖・南海周辺がその居住区域である。
国会にあたる人民大会堂は紫禁城天安門の前面にあるので、職住
マルタの鷹 ダシール・ハメット
ハードボイルド御三家といえば、D・ハメット、R・チャンドラー、R・マクドナルドだが、ハメットの「マルタの鷹」が傑出している。
村上春樹のようにチャンドラーに肩入れする向きもあるので、後段では比較のため「ロング・グッドバイ」にもかるく触れてみよう。
「マルタの鷹」あらすじ(最後のネタバレなし)
サンフランシスコの探偵サム・スペードは、秘書エフィいうところのノックアウト(超美人)から依頼を受ける