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法華経・観音菩薩

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2024年3月の記事一覧

鬼子母神①子殺し

 大分前の話になるがご近所で親子心中事件があった。一生に一度あるかないか、そのくらい滅多に起こる出来事ではないのでその日のことは鮮烈に記憶に残っている。

 天気の良い日と悪い日が交互にくるようないわゆる季節の変わり目だ。その日は昼間はとてもお天気がよかったのに夕方から天候は悪くなり、帰宅するころには雷雨。そういえば、つい先日も雷雨があり竜の巣の様な雲が空に現れ「ラピュタみたい!」なんて話をきっか

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人間の成長の図
壁、何かを指摘される→悩む→受け入れる→自分の再構築→一皮むける

再構築の時に他責になると、記憶を書き換えたり自分は悪くない理由の肉付けが歪んでおかしくなる。繰り返すと霜降り肉みたいに複雑になる。認知が歪む。
また、自責になりすぎると今度は抜け出せなくなる。

知恵

知恵

 自分に都合が悪い人がどうにかなれと常々願う者がいた。必死なのはわかるが都合の悪い相手が居なくなれと願うことは「魂の殺人」であり、殺人者と同じような感覚を疑似体験している。

 その後、その方が最後に連絡をよこしたときは、ご祈祷に金を払うからなどと言うほどになり、あまりにもなので話を聞いてみた。本人にとっては重大問題で疲弊しているのだが、整理して要約すれば両親の介護が大変になったという話だった。

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堤婆達多(文殊菩薩のおはなし)

堤婆達多(文殊菩薩のおはなし)

妙法蓮華経 堤婆達多品

堤婆達多(だいばだった/ディーバダッタ)は仏教上の極悪人のような表現で伝わっていますが、地獄を理解するうえで非常に大切な要素になるでしょう。
読み始めたばかりなので、何を得られるかは今後の文殊菩薩のお話でつないでいきたいです。

このYouTubeは解説が極端かもしれませんが、いわんやこうゆうことなのだという筋はわかります。

提婆達多といえば、宇賀神さんの陀羅尼経で「堤

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餓鬼とはなにか

 「餓鬼」とはなにか。
地獄に住む鬼だろうか。亡霊のようなものだろうか。もがき苦しむ地獄に落ちた人の姿だろうか。

乳飲み子に例えた依存心を捨てなさい、自立しなさいという弁天さんの話を出しているが、「不安」の大きな原因の一つが「依存心」である。何かを頼らなければ不安なのだが、頼っても結局不安は消えないのだ。

そして、餓鬼が好むものが依存心。
依存心に群がる不安が餓鬼。依存心が小さくなると、餓鬼の

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仏法をさまたげ、修行をさまたげる魔を、正しくないという意味を込めて「邪魔」とよびます。
そもそも、天部の神様は皆仏法を守護しますから間違った方向に進めば道を正します。
それが時に、障碍であったり実害がひどければ祟りと呼ぶのかもしれません。
合掌

観音妙智力〜観音様のご利益〜

 だれでも名前くらいは知っているし見たことがあるだろう。
様々な姿で表される観音菩薩。
一般的にイメージされるいわゆる聖観音菩薩は不動明王や天部の神様のように腕がたくさん生えていないし、武器も持っていない。神仏のなかでも穏やかかつ地味なお姿かもしれない。

六道を守護している各界の観音菩薩の姿はそれぞれ特徴的な姿をしており、こちらは優しい姿だけでなく、ときとして荒神のようでもある。
観音菩薩は知れ

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