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ネタ倉庫(旧・ゴリラのネタ倉庫)

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2022年1月の記事一覧

時限爆弾男の生涯

時限爆弾男

西荻窪のバーで飲んでいた時、となりに座ってきた男。

知り合って5分も経たないうちに彼は爆発して死んだ。

とてもお喋りな青年だった。

「好きな気候は爆弾低気圧。好きなタイプは手榴弾顔。不発弾を見ると鬱になる。電車男は永遠の憧れ。正直、火炎瓶男を下に見ていることは認めるよ。生みの親がノーベルであるダイナマイトは羨ましいな。それ以外にも聴きたいことはあるかい?血を吸った蚊は2

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授業終わりの俺は誰とも喋らずに帰るぜマジで

誰とも喋らずに帰ってしまうぜ。

クソッ。

喋りかけたいやつの隣にもう1人喋りかけたいやつがいてどちらに話しかければいいかわからねえんだよ。

クソッ。

あと、喋りかけたいやつの横を石焼き芋のトラックがゆっくり通り過ぎようとしていて、喋りかけたいやつに近づいているはずなのにいつの間にか石焼き芋を買ってしまって、それを食べ終わる頃には、喋りたかったやつが帰ってしまってんだよ。

クソが。

こん

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白が一番好きな理由

好きな色は何ですか?

こう聞かれたとき、皆さんは何て答えますか?

僕はね、いつもこう答えるんです、、、、、、白です。

なんでそんなにためるんだい?そう思った方もいるかもしれません。僕は白に、貴乃花が、息子の花田優一に対して思う気持ちくらい複雑な感情を抱いているんです。

色の中でも白が一番好きな理由、山ほどあります。

まず「白」という字に1本線を足すと「自分」の「自」になるんです。真っ白な

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マッチングアプリで近所の女の子の顔を覚えよう

最近、久しぶりにお酒を飲みました。

酔っぱらって、気づいたらマッチングアプリを始めていました。

しょうがないですよ。同棲していた蜘蛛がいなくなって寂しかったんですから。人肌恋しくなったんですよ。

まあ僕が殺したんですけどね。

それに酔っぱらってるだけだったら色んな人の顔を見ておいた方がマシですからね。

それでプロフィールを設定したんですよ。

酔っ払った自分を自撮りして写真を見てみたら、

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日記の最後に「継続は力なり」と書いている

僕の友達は日々の出来事を魚のエラに書いている。世界一臭い日記だ。毎日、母親の作った弁当を爬虫類に例えて酷評しているそうだ。

さすがに真似しようと思わないが、日記をつけることは良い習慣だから見習うことにした。

そんなわけで今日買いに出かけたのだが、最近の日記はなかなか個性的なものばかりだった。

チャーシューみたいにヒモでがんじがらめに固められている日記

隅っこにお寿司のガリが乗ってい

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タクシードライバーは変わった人を乗せることが多い

昔はありきたりなことを言うようなやつではなかったんですけどねえ。

「自分で考えて答えが出てくるまで行き先は教えません」
 

理不尽な客だった、と彼は言いました。 

話を聞かなくても勝手に話し出す。気が滅入っている人の特徴です。

よくいるのが喧嘩腰の乗客だそうで

「この仕事に誇りを持たないでください」

「華がないですよね」

「ナビを使わずに行けるところもナビを入れる癖がついてない?」

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虫と乱交するサークル

世の中には変わったサークルがあるもので、常人には考えられない、考えられないというよりどうあがいてもその発想に至らない奇怪な同好会が存在する。

世界で一番クレイジーなヤリサー。なんと有害指定されている。その実態は某大学に存在する昆虫研究会なのだが、本性は虫と乱交するという、耳にするだけで顔を歪めてしまう非常に不気味なサークルである。

それをヤリサー呼べるのかはいささか疑問なのだが、それはこの後に

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独自のカリキュラムを取り入れた教習所

最近、通い始めた教習所が独自のカリキュラムを取り入れていた。

運転技術だけでなく独創的な考え方を学べる学校を目指しているそうだ。

運転技術だけでいいのに。

そもそも、独自カリキュラムなんて高校受験で志望校を決めているときにしか聞いたことがない。

その教習所は奇妙なところだった。

まず、おびただしい数の居酒屋に囲われていた。飲酒運転の常習者を作りたいのか?だったら飲酒運転予備軍学校に名前を

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3年間ルールを知らないまま野球部にいたやつが初めて試合に出た

高3の時、ずっと来ていなかった幽霊部員が突然部活に参加し始めた。彼は俺の同期。「野球を知りたくなった」と言う。彼はルールを全く把握してなかった。

球場に入りベンチに荷物を置き、バッグからじょうろを取り出した。水筒の水を入れ、彼はマウンドに向かう。

マウンドに水やりをし始めた。

「だいたいどれくらいで、ピッチャーって生えてくるの?」

そこにピッチャーの種は埋められてないぞ。

そのことを伝え

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γ版zoomでリモート会議をやってはいけない

大学のサークルで初めてのリモート会議をした。

議題は今のサークルをヤリサーに変えるかどうか。

正月明けにヤリサーになろうとしているサークルがあることをどうか忘れないでほしい。

議論は全く進まない。というのも、zoomのホストがγ版を使用していて、新しく追加された機能のせいで色々と厄介なことが起こり続けたのだ。

まず、全員の画面の端に手話通訳者がなぜか映っているのだ。誰かが喋る度に動

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僕のオーラは兄のお下がり

「大事なのは存在感やオーラだ。もっとオーラを出せ。今のお前からは徹夜明けの漫画家以下のオーラしか感じられない」

オーラを出したくない。僕のオーラは兄のお下がりでところどころ穴が空いている。定期的に叩かないとほこりが溜まるし、地上波では放送できない形をしている。

それにずっと放出してると、酸化して茶色くなる。背中にぶつぶつがたくさんできる。

30分出しているだけで2万円も払わされるぼったくり

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家族経営で清潔感を意識できている店は素晴らしい

友達が家族経営のコンビニで働いている。家族経営感が丸出しだった。入り口には円筒の傘立てが置いてあった。中に入ると次女がリコーダーで入店のbgmを奏で始めた。店内は暗い。日中は明かりを消しているそうだ。ちなみに夕方になると炊き込みご飯の香りがたちこめるらしい。店内放送は次男の自主制作ラジオ。ダミ声が不快だった。コーヒーマシンの上には招き猫が置いてあった。地震が起きたらすぐに落ちそうなくらい幅を取って

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トムヤムクンにハエが入っていた時の対処法

例えば、夜景の綺麗なお店に彼女と2人で行ったとします。そこはエスニック料理屋であなたはトムヤムクンを頼みます。彼女と談笑していると店員がテーブルの前で立ち止まった。そしてこう言います。「お待たせしました。トムヤムクンです。熱いので気をつけてお召し上がりください」辛みと酸味が混ざったような匂い。「美味しそうだね」と彼女に語りかけ、あなたはトムヤムクンを飲もうとする。しかし、そこには1匹のハエが浮いて

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水ガチャ

富士山の8合目と9合目の間にある、知る人ぞ知る老舗の駄菓子屋「ハオ」。死期を悟った私は60年ぶりに訪ねることにした。

店に入ると、奥の方から見慣れたエプロンをした青年が出てくる。そうか、もう店主は「変わった」んだな。

「どうしたんですか?もう死にそうじゃないですか」

「おいおい、冗談はよしてくれよ、ところで…」

「わかってますよ!こちらですよ!」

店の奥に連れてかれると、そこには60年前

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