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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2022年5月の記事一覧

オンラインで演劇を観た⑧(男性ブランコのコントライブ/ロロ「ロマンティックコメディ」)

オンラインで演劇を観た⑧(男性ブランコのコントライブ/ロロ「ロマンティックコメディ」)

男性ブランコのコントライブ

男性ブランコのコントライブが2月から毎月開催されていて、そのたびに配信で見続けている。その創作スピードもさることながら毎度クオリティも非常に高い。アイデア一発で展開していくものが多く、いちいち目のつけどころが個性的なのだがその出力が男ブラ最大の魅力だろう。独特のリズムと語彙で言葉を紡ぐ平井まさあきと、それをたしなめ悟し、なるたけ理解しようとする浦井まさあきであるからこ

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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレに行った

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレに行った

4/29から新潟県で開催中の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に行った。開催会期は秋まで、そして開催地域も世界最大級という芸術祭。地域とその暮らし、歴史に根ざしたアートの数々は見惚れるものが多く、名の通り大地の存在を強く感じるものばかり。観た作品についてつらつらと。

新潟に訪れるきっかけは、ジェームズ・タレル作の光の館に泊まるため。直島、熊本、金沢と様々なタレル作品を見てきたが、唯一

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5.15 SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022@山中湖交流プラザきらら

5.15 SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022@山中湖交流プラザきらら

SPACE SHOWER TVが主催する山中湖の音楽フェス、春では初開催となるラブシャの2日目があまりにも好みドンピシャだったので参加。初のラブシャ、というか初の富士山麓フェス、そして2019年のSunset Live以来の野外フェス。

会場に着いてみて実感する。めちゃ空いてて快適すぎるのだ。シートエリアに椅子を設置した後、最前に座ってスカートのリハをガッツリ観れる状況。佐藤優介がシマダボーイの

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あのオレンジの光の先へ〜クリープハイプ 全国ホールツアー2022「今夜は月が綺麗だよ」@愛知フォレストホール

あのオレンジの光の先へ〜クリープハイプ 全国ホールツアー2022「今夜は月が綺麗だよ」@愛知フォレストホール

クリープハイプ、3年ぶりの全国ホールツアー。昨年の傑作アルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』を引っ提げてのレコ発であり、メジャーデビュー10周年記念行脚でもある。個人的にも2019年のワイバン以来、ワンマンとしても前回のホールツアーぶりなのでかなり待望の公演だ。更に言うと『夜に〜』は去年のマイベストアルバム。つまりは感慨が山盛りである。

音もなくふらりと現れ、静かにインスト曲を奏で始まったこ

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2012 to 2022~BUNS AND PASTRIESの10年

2012 to 2022~BUNS AND PASTRIESの10年

まずは以下の記事をご覧ください。超面白いので。

そして先に言っておくと本稿は異様な記事です。上記のの「架空のバンド持ち寄って実在しないロックフェス作ろうぜ!!!!!!!!」という企画に参加する際に私が生み出した架空のバンドBUNS AND PASTRIES。詳細にその存在を作り込むうちに、彼らは実際にこの10年間メジャーシーンにいたとしか思えなくなり、活動記録を記すことにしました。くれぐれも気が

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2022年4月の色々②(金沢21世紀美術館/KAMU KANAZAWA/金沢観光/おとぎ話×ザ50回転ズ)

2022年4月の色々②(金沢21世紀美術館/KAMU KANAZAWA/金沢観光/おとぎ話×ザ50回転ズ)

金沢21世紀美術館

現代アートに魅了されてからというもののずっと憧れだった金沢の21世紀美術館へ。「スイミング・プール」は多分、日本を代表する有名アートでは?入り口のワクワク感が凄まじく、見上げた時の空の揺らめきが良かった。

恒久展示がすごく充実していてよかった。直島で惚れてしまったジェームズ・タレル氏の空のアートにも再会したし、夜と朝とで光の演出を変えるオラファー・エリアソンの作品や「雲を測

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