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記事一覧

#022 キャリアの滑落死を避けるための三つのポイント

キャリアはよく登山になぞらえられて語られます。では、登山において最も重要視されるのは何でしょうか。それは「生きて帰る」こと。これに尽きます。ところが、キャリアに関する論考の多くは「いかに速く登るか」、「いかに高く登るか」といった論点にフォーカスするばかりで、肝心かなめの「いかに生きて帰るか」「いかに滑落を防ぐか」といった論点がなおざりにされている感があります。

僕は前著の「仕事選びのアートとサイ

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#085 ソーシャル・ビジネスとクリティカル・ビジネスの違い

NOTEの記事ではちょとちょこと「クリティカル・ビジネス」というテーマに触れています。初出はこちらの記事でしたね。

社会批判・社会運動としての側面を強く持つビジネスが「クリティカル・ビジネス」ということになるわけですが、読者の中には「山口のいうクリティカル・ビジネスというのは要するにソーシャル・ビジネスのことじゃないか。なぜ今さら、混乱するような新しい用語を持ち出してくるんだ」と思われた人もいる

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「学習する組織」のきほんの「ほ」(オンライン&短縮版①)200326

「学習する組織」のきほんの「ほ」(オンライン&短縮版①)200326

少人数のワークショップなので、換気を徹底しつつオフラインでの実施を目指していたのだが、前日にオリンピックが延期、東京では知事が緊急声明を出すなど、にわかにざわざわする状況になったため、オンラインで実施することとなった(直前の変更を一緒に考えてくれたかず&ふみさんにありがとう。対応してくれた参加者のみなさまにも多謝です)。

↑ おなじみの人にはおなじみのやつ

創造的志向性と内省的対話の2つの軸に

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200205 システム思考のひとつの語り方

200205 システム思考のひとつの語り方

「あなたはどうして今ここにいるのでしょうか?」って問いかけから、教員、先生のたまご、高校生の参加する場でシステム思考について話してみた。(どんな反応があるかとてもドキドキした)

一人ひとりがここにいる理由は、教員としての仕事だから、システム思考について知りたいから、あの先生の話が好きだから、など、いろいろとあると思うんだけど、こういうとき、「1つの理由」を探そうとするのが僕らの思考の癖だ。

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200127 【下書き】学習する組織とは何か? 平易な言葉にしてみよう。

200127 【下書き】学習する組織とは何か? 平易な言葉にしてみよう。

まず、学習という言葉から始めましょう。学習という言葉を聞いたときに、まず頭に浮かぶものは何でしょうか?
ほとんどの場合、学習という言葉から連想されるのは「学校」です。

実は、この『学習する組織』の本ができた頃、ピーターセンゲは、学習(Learning)という言葉の使用を躊躇していました。学校のイメージで捉えられたくなかったのです。生徒が整然と机を並べて前を向いて教官から正しい知識を与えてもらう。

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食卓の向こう側 〜システム思考で食を考える〜

食卓の向こう側 〜システム思考で食を考える〜

食をテーマにしたイベントで、パネルとしてお話をさせていただきました。テーマは、「食」についてシステム思考で考えることで見えてくる「食卓の向こう側」です。内容を少しまとめ直してシェアします。

システム思考の「システム」とははじめに、システム思考における「システム」について少しご紹介します。まず、私たちが日常「システム」というとき、その主な意味は2つ:IT(インフォメーション・テクノロジー)と、管理

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創造的緊張の話

創造的緊張の話

今度来日するロバート・フリッツのことは、ピーター(センゲ)を通じて知った。今もピーターが講師をつとめる「Foundations for Leadership」というワークショップは、Innovation Associates社が作ったプログラム「Leadership and Mastery」を名称変更したものだ。そのコンテンツを作ったのは、ロバートとピーター、そしてチャールズ・キーファーの3人。単

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ビジネスモデル2.0図鑑 #全文公開チャレンジ

ビジネスモデル2.0図鑑 #全文公開チャレンジ

書籍「ビジネスモデル2.0図鑑」を2018年9月29日にKADOKAWAより発売しました。発売前の9月12日から予約開始にあたって書籍の内容を全文公開することにしました。無料公開自体は多数の事例があるものの、発売2週間以上前に、ビジネス書で1記事に全文無料公開するのはおそらく初ではないかと思います。なぜこんなことをしたのかは最後にちょこっと書いています。Amazonの案内もありますので、内容をみて

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山の上のパン屋に人が集まるわけ

山の上のパン屋に人が集まるわけ

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初めまして。株式会社わざわざの代表の平田はる香と申します。これからnoteに経営のことを中心に書き綴っていきたいと思います。最近の趣味は、会社の現状分析です。夜に好きなお酒を飲みながらデータを見ながら会社のことを考えるのが大好きです。

このnoteにはパンと日用品の店「わざわざ」の経営から考えたことを書いていきたいと思ってい

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