ローレンス佐藤

チーム最適化ファシリテーター。形を媒介とする対話からチームの最適化を支援。LEGO®︎ …

ローレンス佐藤

チーム最適化ファシリテーター。形を媒介とする対話からチームの最適化を支援。LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ 兼 認定トレーナー / ライフ・ブレークスルー・ジャパン株式会社 代表取締役。

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体・技・心

大切さから言えば、「心・技・体」というのは理解できますが、それは全てを会得した人からみえる見地のような気がします。 学んでいく順序からいけば、「体・技・心」なんだと思います。 まずやってみる、繰り返しやってみる。 いずれ型が身につく、技が身につく。 技を繰り返すことで、その背後にある心が見えてくる。 心が見えた上で、またやってみる。 心を理解した上で型をアップデートする。技をアップデートする。アップデートされた技を繰り返すことで、心のさらに深い部分を理解する。 そして

    • まず選ぶ。そして考える。

      私たちの日常は常に選択の連続ですね。 今日着ていく服はどうするか、朝ごはんに何を食べるか、といった小さな選択から、学校選びや就職先の選択、そしてパートナーの選択といった人生の大きな選択まで様々です。 そういったあらゆる選択において、私たちの思考は大きく2つに分かれると思います。ひとつは、「考えてから選ぶ」(理性的選択)であり、もうひとつは、「選んでから考える」(感性的選択)です。英語で言えば、「Think and Choice」か、「Choice and Think」か、と

      • 【△を○に】

        △(サンカク)だった目が○(マル)に変わる。 LSPやってて良かったなぁと思う瞬間です。 今の社会においては、もしかしたら△の目の方が勝負に勝てるかもしれない、偉くなれるかもしれない、よりお金も稼げるかもしれない。でも、周りの人を幸せにすることはできないかな。△の目は自己中の目ですから。 人を幸せにできるのは○(マル)の目。 自分が幸せになれるのも○(マル)の目。 ビジネスは△の目でやるものって思い込んでる人が多い気がしますが、ビジネスこそ○の目が大切ですね。ビジネス

        • 私にできること

          私にできることは正直決して多くありません。 はっきり言って不器用なので、企業など多勢の人が集まる組織の中で生きていくことは上手くできませんし苦手です。多勢の見知らぬ人が集まるビジネス交流会や立食パーティーなどは特に苦手で、1時間といられません。 起業して9年目になりますが、アントレプレナーを目指してというより、ひとりで仕事する方が性に合っていたので結局そういう帰結になったと思っていますし、正解だったと思っています。 幼い頃から、集団行動や「みんなで何かをする」という状況

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        • お気に入り
          9本

        記事

          楽観性

          私が折に触れてご紹介&オススメしている針貝有佳さんの「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」(PHPビジネス新書)。今多くの書店でベストセラーに並んでいるそうです。 そんな針貝さんが、デンマークに本社を置く世界有数のヘルスケア企業ノボノルディクスの日本法人社長さんにインタビューされたことを投稿されていました。 ノボノルディクスといえば、成長ホルモン製剤の顧客体験をイノベーションしたことで我々LSPファシリテーターにとっては良く知られています(我々は「第3のイノ

          禅とLSP

          LSPで行っていることを見ていくと、多くは仏教の中で語られていることに繋がっていることに気づきます。世界でも日本が最もLSPに熱い国のひとつだという事実は、DNAに仏教思想が根付いていることに関連があるのではと思えてきてしまいます。 例えば、以下はLSPで実現していることに関連する仏教用語です。 ・無碍自在(むげじざい。心が自由で、何にも妨げられずに自在に動き回ることができる状態。この状態では、心が一切の束縛から解放され、自由で楽しい行動や思考が可能になる) ・三昧(ざん

          社長と共に遊ぶ!?

          社長という職種は、自分を強く信じていないと務まりません。信じられるのは自分だけという厳しい時間を誰よりも長く耐えていますから。 でもそれが故に、人の言葉を聞き入れられなくなるという弊害が起きます。 そんな社長を助けるにはどうしたら良いのか? と部下の皆さんは悩んでいると思います。 会社のためにも進言したいけれども、聞き入れてもらえない。いやむしろ返り討ちにあってしまう!😭 そんな状況にお薦めするのは、いつもの「情報伝達」や「結論ファースト」のコミュニケーションとは違う、「

          社長と共に遊ぶ!?

          大切だから遊ぶんです!

          大人が会社でレゴで遊ぶ。 それは仕事なのか?笑 立派な仕事です。 大して重要でもない雑務に忙殺されるよりも、余程仕事です。 大人がレゴで遊ぶのは何の仕事なのか? その組織やチームや仕事や自分が何のために存在しているのか、何を目指しているのか、大切な根本を考える仕事。 互いのメンバーが「役割」という機能の前に、一人の「人間」だということを思い出す大切な仕事。 仕事は常に人同士の「関係」の中で成り立っているものであり、その「関係の質」を高め、成果の質を高める重要な仕事。

          大切だから遊ぶんです!

          レゴ® シリアスプレイ®って何??

          「あんたは、レゴ シリアスプレイって、しょっちゅううるさいけど、何なのそれ??レゴしか頭に入ってこないけど!」 と直接言われることはさすがにありませんが、そう思っている人は多いことでしょう笑 結論から簡単に言ってしまえば、こんなに楽しく(ラクではないです!)、安全に人の「思考」と向き合える手法は他にないですよ!と僕は思ってます。 「思考」って言葉が堅苦しく感じるかもしれませんが、「思考」という言葉をバラすと、「思い」と「考え」。これ、誰でも持ってるものですよね? 言葉には

          レゴ® シリアスプレイ®って何??

          作りながら考える。作考シンキング。

          「結論から言いなさい」というビジネスの鉄則とは真逆の常識破りな思考法。それが「作考シンキング」です。これからの時代は、「作りながら考えなさい」です。 その効果は何か。 それは、「作る」という作業の中で、その問いやテーマについて集中して考える時間が持てるということです。その思考時間に大きな意味があります。全くの暗中模索で作っていても、思いついた答えを形にしていても、「作る」というプロセスによって思考が駆動し、自分の中で知識が構築、あるいは再構築され、新しい知識が獲得されていき

          作りながら考える。作考シンキング。

          自分の「怒り」を探ってみる

          自分は元々交友関係が狭いのに加えてコロナ禍が拍車をかけて、最近は友達と飲みに行くことがめっきり少ないのですが、先日久々に気の置けない旧知の友人たちと飲みに行きました。 日本酒も進みほろ酔い加減でいろいろ話してると自分の本音なんかも出てきます。ところがどうも私の本音は過激なようで「毒が出てる」と揶揄されたりもしますが笑、自分の根っこに何があるんだろうと思う訳です。 「怒り」かな、とその時も語ったんですが、何への怒りだろうかと。 幼少期から先生とか上級生とか「上から来る何か」

          自分の「怒り」を探ってみる

          個性のピラミッド

          私はアカデミアの研究者ではありませんので、あくまで私個人の考察ですが、「個性」は図のようなピラミッドの上に成り立っているように思います。 ひとりひとりがこれだけの文脈の上に形成している「個性」というものを一旦すべて切り離して、組織の目的のために行動しようと設定している「組織」がいかに難しいことをしているかが分かると思います。 異なる文脈を持つ個性同士を連動させて、自分の所有物でないもののために働いてもらう為には、その「意味」を社員ひとりひとりがちゃんと理解できていることが

          個性のピラミッド

          「作考(さっこう)」という言葉をつくりました

          「作考(さっこう)」という新しい言葉を日本に導入したいと思います。 「作ることで考える」、「作りながら考える」、「作品を通じて考える」の意味です。 広辞苑や大辞林にも、過去の文献にも、Google検索やChat-GPTに聞いてもこの言葉は過去に存在していないようですので、新しい造語ということになるのかもしれません。すでに存在していたら申し訳ございません。 ただ、仮に言葉としては過去に存在しなかったとしても、考え方としては遠い昔から人間が持っているものだと思います。原始時

          「作考(さっこう)」という言葉をつくりました

          Ikigai(生きがい)について

          ”生きがい(ikigai)”という言葉が海外で注目されるようになって久しいですね。先日のデンマークに出張した際も、海外のファシリテーターでikigaiをテーマに活動されている方に何人かお会いしました。ikigaiはフランス語で"joie de vivre”(生きる喜び)とも表現されますが、生きている張り合いや、生きている値打ちといった意味で我々日本人は使っています。ただ、私的には、ikigaiという言葉をことさらに意識したり、着目しているかと言えば、そういう感覚は全くありませ

          Ikigai(生きがい)について

          無自覚な自分のOS

          (著作家・経営コンサルタント山口周氏のnoteやvoicyから得た学びを自分なりに解釈してアウトプットしています。私の解釈と意見が主で、要約ではありませんのでご了承ください) #今回の学習元: Voicy「ウラヤマグチシュウ:0030アンラーンの個人的経験」 山口氏は知識獲得のプロセスを以下のように定義されていましたが、最後に④が来るというのがミソだと思いました。大人になった我々が陥る落とし穴の多くは④にあることが良く分かります。 〈知識獲得のプロセス〉 ①「知らない」

          無自覚な自分のOS

          不条理を受容する力

          キャリアにおいても人生においても、この世界を生き抜いていく上で非常に大切な力は「不条理を受容する力」だと山口周氏は語っていますが、全く同感です。 論理的思考力をあまりに自負する人や過大評価する人は、この「不条理を受容する力」を脆弱化させていると感じます。すると、キャリアや人生の中で論理ではどうにもならない事態に直面した時に、あっさりと滑落して山を滑り落ちてしまいます。 何を隠そう、私自身がそうでした。私は新卒でソニーに入社して30代前半まで勤務させていただきましたが、たま

          不条理を受容する力