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セカイの日常

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セカイの日常。
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2022年3月の記事一覧

小説が好き。そして、苦手。

小説が好き。そして、苦手。

小説はサラリとした紙を一枚捲れば、現実世界を超えた新しい場所へ、わたしを連れていってくれる。

一行読めばそこはもう、主人公がいる世界。現実離れした世界の時もあれば、似ているけれど世界線の異なる世界の時もある。すぐ隣で暮らしているような気にさせる時もある。

わたしは一度、小説の世界に呑み込まれてしまうと、まわりの景色も音も感覚もすべてが消えて、身体と五感まるごとぜんぶを連れて行かれてしまう。

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『ポケモン世界が美しすぎるので。』ギャラリー。

『ポケモン世界が美しすぎるので。』ギャラリー。

ポケットモンスターシリーズ『Pokemon LEGENDS アルセウス』。初めて手に取った『クリスタル』以降、毎度プレーを楽しんでいるわたしですが、今作は映像美が群を抜いていて思わず筆を取った次第です。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』も映像の美しさに感動したけれど、まさか幼少期から共に生きてたポケモン世界でこれほど美しいものをみられるとは……、感銘を受けないわけがない。

時の流れ

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「せっかく、女の子を産んだのに」という母の一言が忘れられない。

「せっかく、女の子を産んだのに」という母の一言が忘れられない。

「結婚式はしない」
そう宣言するわたしに、母は眉間に皺を寄せた。

浅瀬程度かもしれないけれど、驚く気持ちも、悲しい気持ちも少しはわかる。母の世代では結婚式を挙げるのは当たり前の出来事だったのだから、結婚式を挙げないだなんて、衝撃の一言だったに違いない。

その悲しみにやさしく寄り添える立派な娘であれば良かったのだけれど、「せっかく、女の子を産んだのに」と言葉がつづいて、いたたまれない気持ちになっ

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痛みや苦しみに気づくことは、自分に優しくなることだ。

痛みや苦しみに気づくことは、自分に優しくなることだ。

自分に対して、丸くなる。
そんな言葉が頭に浮かんだ午後のこと。

7 : 3 で割ったカフェラテをステンレスマグから喉に流し込むと、ストンと言葉も一緒に喉を通って腹落ちした。 

会社員として一日、16時間程度拘束されていた頃は、痛みや苦しみは仕事から逃れるための言い訳として捉える以外に考えがなくて、限りなく0に近いHPに見て見ぬフリをしてパソコンの画面に喰らいついていた。

パソコンに感情があっ

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