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マーケティング 人と社会の幸福を実現する

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#消費者

マーケティング マーケティングの2つの視点:講義の課題を紹介します

突然ですが、今回はいつもとは少し違った視点からマーケティングについて考えたいと思います。

僕は今、メインで教えている学校である広告デザイン専門学校では、1年生のロジカルシンキングと2年生のマーケティングを担当しています。
専門学校なので、講義は午後、13:20から16:00までです。かなり長丁場なので、学生さんの様子を見ながら、途中で休憩を挟みますが、おおよそ大学の講義2回の時間です。
この時間

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2022秋 ブランディングを考える

「正しい日本語はない」
これは以前、僕が短歌の師匠から言われた言葉です。

言葉の使われ方、意味や概念は、時間とともに変わっていくもの。当然その時代ことの正しさがあります。それ以来僕は、例えば講義などで「適切な日本語」と表現するようになりました。

そこで考えると、実はマーケティングの代表的な定義、AMA(全米マーケティング協会)の定義も、これまで何度も変わっています。時代の変化や社会での役割に合

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モノからコトの再確認2 「モノからコト」の本質

前回、「モノからコトの再確認」では、「モノ」と「コト」の関係性について考えました。しかし前回の考察以後、さらに考えてみると、実は私達の身の見回りにあるモノの発展を考えることで、「モノからコト」のこれからが見えてくるように思います。

そのため今回は、前回の続きを、製品の変化から考えます。

・製品の発展から考える「モノからコト」
前回述べたように、20世紀は、生活が機械化されるという大きな変化の時

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「モノ」から「コト」の再確認

「モノからコト」という言葉を聞くようになっで、かなり時間が経ちました。実は、僕はこの言葉を、デザインの世界と関わるようになって、初めて聞きました。
僕は元来経営経済学が専門です。自分の研究だけでなく、色々なコトに携わりましたが、「コト」を成すのが僕の仕事ですから、当たり前のことなので、正直に言えば‘今更、、、’と感じました。
また近年では、「経験財」や「経験価値」という言葉が、広く使われるようにな

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消費者を考える 消費者は自由でわがままなもの:本当の不満を知る

今回は消費者について考えたいと思います。講義や講演でもよく話す内容です。

・消費者は知らない
これはどんな製品・サービスについても言えることですが、消費者は基本的に何も知らないた考えます。
勿論、製品やサービスについてかなり勉強している方もおられます。しかし製品やサービスを提供する人、特に専門性の高いものであれば、同業者でない限り、知識に偏りがあることが少なくありません。接客の際にはこうしたこと

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