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心理カウンセラーとして想うこと

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心理カウンセラーとしてカウンセリングルームで クライエントさんの大切な人生に触れながら お悩みやご相談をお聴きしています。 カウンセリングルームでクライエントさんと 向き合いな…
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2020年9月の記事一覧

自分を保つ「心のメンテナンス」

自分を保つ「心のメンテナンス」

先日、とても深い苦しみの中で立ち向かっている
クライエントさんがカウンセリングに
お越しになった。

カウンセラーとして
支えたい気持ちでいても自分にできることは
もう、祈ることしかできないと思うほど
無常に流れていく時間・・・
どうあがいても運命を変えられない苦しさ。

祈ることしかできないのではない
祈ることならできるんだ。

そうやって、セミナー講師でも伝えているのに
「祈ることならできる」

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立ち止まることは 弱さじゃない

立ち止まることは 弱さじゃない

現在、美容院で働く新人スタッフの皆さんが
カウンセリングルームに多く訪れている。

相談内容は様々だが
今年度の新人さんに対して
「特徴的なこと」を感じている。

身体的反応として
寝れない・食べれない・吐き気やお腹をこわす
このような状態になり
職場でめまいやふらつきがあり
顔色も悪くなり身体もだるくなる。

心の反応として
やる気はあるのに
身体がついていかない・・・
何もポジティブに考えられ

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言ってしまった言葉の後悔

言ってしまった言葉の後悔

カウンセリングルームにて
クライエントさん(Bさん)の相談

仕事のパートナーに対して
ひどいことを言ってしまった

たぶん、次のプロジェクトから
自分は外されてしまうだろう

彼(Aさん)の人間性まで否定することを言った。
きっと、彼は私に失望し
私のことを嫌いになったと思う

Bさんは、落ち込み
全てを悔やみ、自分の人生まで
大きく変わってしまうかもしれないという
恐怖に悩んでいた。

Bさん

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初めて「しなさい」と言われた

初めて「しなさい」と言われた

小学生の頃から
カウンセリングをさせて頂いている
Aさんは、Aさんだけでなく
お父さん、お母さんのカウンセリング
家族カウンセリングをしてきた。

Aさんは、東京で
大学生 生活を送るようになり
Aさんと私は会う機会は少なくなったが
お父さん、お母さんのカウンセリングは
継続的に行ってきた。

この家族に
想像もしていなかった事が起こる。

家族を大切に大切に想って
人生を歩んできた
お母さんが「

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久しぶりの「彼」

久しぶりの「彼」

小学生や中学生の頃、
学校でのトラブルによって学校に行くことができない
いわゆる「不登校」の状態で

カウンセリングに通っていた
当時の子どもたちが大人になり
カウンセリングルームに
会いに来てくれることがある。

先日、小学生の頃から
カウンセリングをしている「彼」が、
久しぶりにカウンセリングを受けに来てくれた。

当時、小学生(10歳~12歳)
中学生(13歳~15歳)だと10年経てばもう大

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幸福の七か条

幸福の七か条

先日、取材を受けた席の中で
とても違和感を感じる質問をされた。

「先生の競合は誰ですか?」

この質問は・・・
ライバルは誰か?
敵は誰か?
同じようなことをやっている人は誰か?

こんなことを表す質問なんだろうか?

最近、よく打合せの相手に聞かれる。

何となく違和感を感じていたけれど
あることをキッカケに明確に解った。

よくビジネス書にも
「ライバルを知るコト」について
書かれていること

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人と違うことは相手のものさし

人と違うことは相手のものさし

最近、カウンセリングをしていると

「相手との違い」や「相手から見られる自分」
「周りからの評価」を気にするがあまり
 本来の自分らしさを見失っている方が
 多いなと感じる。

相手の求める自分になろうと、
そのことにばかり目を向けていると

自分の個性や自分の価値が分からなくなっていく。

今日は、そのことについて書いてみようと思う。

今からずっと昔(笑)
まだ心理カウンセラーとして
勉強中の

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子どもの心

子どもの心

カウンセラーとしての
私の専門は児童心理であり

親子でのカウンセリング、
親御さん自身のカウンセリング、
子どもたちと向かい合う時間を通して
心理カウンセラーとして 日々、向かい合っている。

その関わりの中で私が大切にしていることがある。

学校の先生のご紹介や、
親御さん自身が私の講演会を聴いたり
周りの方からのご紹介で、
カウンセリングのご予約をされる際に

「子どもにカウンセリングしてほ

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支えてもらってもいいですか?

支えてもらってもいいですか?

「支えてもらってもいいですか?」

とても大切なクライエントさんから
こんな言葉をもらえた。

その方(Aさん)は、
とても苦しい職場環境の中にいて
今、出勤できなくなっている。

共に歩んできた仲間も心配し
家族もとても心を痛めている。

Aさんが一人で抱えてきたものが
少しずつ、少しずつ心に溜まっていき

自己コントロールができなくなった状態で
「でも、頑張らなきゃ!」と奮い立たせたことで

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誰でもない人になる

誰でもない人になる

今からずいぶん前のこと・・・

私は、心理学を学び
大きなチャンスをいただけて
偉大な教授のもとで学ぶことができた。

まだ、日本に「心理カウンセラー」という
言葉も仕事もない頃

教育界は、私を「心のアドバイザー」という肩書で
自分の専門である「児童心理」を活用できる
ポジションを与えてくださった。

でも、そのスタートは
非情なほどの重圧との戦いだった。

私が教育界で「カウンセラーと」して

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経験から出る言葉の強さ

経験から出る言葉の強さ

9月9日に開催したインスタライブのテーマについて
なぜ、テーマを「人とのつながり」にしたのか?
昨日は投稿したのですが・・・
今日は、インスタライブの中での気づきについて
投稿したいと思います。

https://www.instagram.com/tv/CE6rD5zAn-q/?igshid=mlzhc6wj08uh

善本考香さんとのインスタライブの中で
心理カウンセラーがクライエントさんと

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人とのつながり

人とのつながり

昨夜、善本考香さんとのインスタライブ
第4弾を開催しました。

今回のインスタライブ「人とのつながり」を
テーマにしたいと考えたのは
ソーシャルディスタンスという言葉に覆いつくされて

日々の生活の中で
人が人と関わらないようにしているように感じ
身体的距離だけではなく心の距離ができ始め
その心の距離が「心の健康」に
多大なる影響を与えていると思ったからです。

9月1日のnoteへの投稿でも書き

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言葉の語尾 ”無意識”

言葉の語尾 ”無意識”

私は、カウンセラーとして会社の顧問になり

スタッフとの関わりについてや
離職率低下のために

スタッフ自身の悩みに対してお話をお聴きしたり
問題があるスタッフの相談に乗ること
(カウンセリングをする)があります。

顧問先から、カウンセリングのご依頼が入るのは、 

社内の心理学セミナーなどで、私の事を知っていて
本人から連絡が入るパターンもありますが

直属の上司からの場合が多く
上司からご連

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心のサインを見落とさない

心のサインを見落とさない

私のカウンセリングルームには
苦しい時間を過ごし
問題が解決した後も
また同じ状況にならないように

予防のためや
自分の状態を確認するために
定期的にカウンセリングを
受けに来てくださる方がお見えです。

それは、カウンセラーとして
とても大切なことだと思っていて

クライエントさんが苦しい状況になって
身体反応が、
(寝れない・食べれない・
憂鬱な状態が続いているなど)出てから、
自分の状態に

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