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悲しくないふりが美しいわけないじゃない Instagram:sako_writing

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固定された記事

可愛い女の子でいたい

私、可愛いって思われたいんです。 他人の目線とか気にせずに、そのままの自分を受け入れて「これが私なのよ!」って言えるような逞しい女の子の方が魅力的なのかもしれな…

sako
2年前
187

ぜんぶゆめ

生きててごめんなさいって言った時に、誰に謝ってんの?って言ってくる人が嫌い。 なんで私のことわかってくれないの、むきゃー!って騒いでいるうちが花。 幸せになるのが…

sako
1か月前
15

偶然と必然と運命は紙一重

最近実家へ帰ると母は、仕事へ行く前に布団の中にいる私の頭をなでなでする。その度は私に、少し泣きそうになりながら、ああ小さい頃にこうして欲しかったなと思うのだ。 …

sako
1か月前
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紫陽花の咲く頃に

私の日々は貴方によって形成されていた。 朝一番にすることは洗顔から歯磨きに変わっていたし、1人でしていた読書は貴方と肩を並べてするものに変わっていた。 利き手で紙…

sako
7か月前
22

あ、今の嘘だろうな。 って感じることがよくある。 でもそれをわざわざめくる必要は ないんじゃないかなと最近思う。 きっとその人は、私にそう思って欲しいのだ。 それ…

sako
10か月前
24

記憶に残る夜は永い

夕飯で焼き魚が出たら 今日焼き魚か〜って少しガッカリするのに 夕飯時に歩いていて焼き魚の匂いがすると、そこに幸福がある気がして、そして自分はその対極にいる気がして…

sako
10か月前
14

キャロットケーキ

彼氏との初デートで食べたくないランキング1位だな。 この食べ物を綺麗に食べ終えられる人は居るのだろうか。 毎回そんなひねくれたことを思いめぐらしてしまう癖に、カフ…

sako
1年前
11

少女レイ

相手の目を見て、相手が不快になはない程度の質問を、自己開示しつつ投げかける。引き出しを引くように、その人が何を求めているのか探る。私の思惑に気づかれないように、…

sako
1年前
13

永遠でなければ全ては未遂

夕焼けが綺麗だなと思う瞬間、私はいつも絶望している。 絶望しているから、ふと夕焼けに目を向けてしまったのだろうか。 それともそんな私を嘲笑うかのような夕焼けの美し…

sako
1年前
18

不確定ばかりの世の中、大切なのは解釈だけだ。

「人には人の地獄がある」 とあるテレビ番組で宇垣美里アナウンサーが仰っていた言葉です。 誰もが見惚れる美貌の持ち主が放った言葉なだけに、世の中がざわついたのを覚え…

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1年前
21

今でもたまに、過去の幸せに縋りたくなることがある。噛み合わない価値観を噛み砕いて、一緒に生きたかった。

sako
1年前
15

染まる季節に、恋をする

夏が終わる。 この季節になると、私はいつかの夏にBARで出会った、顔も名前ももう覚えていないお兄さんのある言葉を思い出す。 「ねえ、どうして秋だけは”深まる”って…

sako
1年前
24

言葉になり得ぬ幸福に。目を凝らして。

「幸せじゃない」 なんて言ってしまったけれど 誰かから幸せをもらおうとすること自体がおこがましくて、本来なら私自身がそこにある幸せを認識しないといけなかった。 確…

sako
1年前
38

この虚しい気持ちを誰かで埋めようとせず寂しさを乗り越えたら私は報われるのだろうか

sako
1年前
9

生きてることは偉いんじゃなくて奇跡的なことなんじゃないかと最近思います。
その人生でよく生きてるね、私、と。

sako
1年前
11

題名のない関係

深夜1時。 池袋の西口を左に進むと、座ってくださいと言わんばかりの石畳の花壇が並んでいる。薄暗く、静かになりかけている街を横目にファミリーマートの電気だけが煌々と…

sako
1年前
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可愛い女の子でいたい

可愛い女の子でいたい

私、可愛いって思われたいんです。

他人の目線とか気にせずに、そのままの自分を受け入れて「これが私なのよ!」って言えるような逞しい女の子の方が魅力的なのかもしれない。確かにそういう女の子は素敵だ。

それでも私はもっと可愛くなりたいって思う。今の私でも可愛いよって言ってくれたとしても、毎回会うときに「え、前より可愛くなった?」って心の中で思って欲しいし、私に会うたびに恋して欲しいから。

そもそも

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ぜんぶゆめ

ぜんぶゆめ

生きててごめんなさいって言った時に、誰に謝ってんの?って言ってくる人が嫌い。
なんで私のことわかってくれないの、むきゃー!って騒いでいるうちが花。
幸せになるのが怖いという感覚は、理解されづらいらしい。喉から手が出るほど求めていたものを与えて貰えたら、満足して死んじゃいたくなる気持ちは理解されないらしい。
幸せなものが崩れるのって怖いでしょ

最寄りの商店街を歩きながら彼氏と居酒屋に入って焼き鳥を

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偶然と必然と運命は紙一重

偶然と必然と運命は紙一重

最近実家へ帰ると母は、仕事へ行く前に布団の中にいる私の頭をなでなでする。その度は私に、少し泣きそうになりながら、ああ小さい頃にこうして欲しかったなと思うのだ。

母は一般的に考えても、多分不器用だ。そしてタチが悪い。
料理をする時はなぜか味見をしないからいつも薄味だし、俗に言う”余計な一言”が多すぎるし、自虐が多い。実際それはそうという自虐内容ではあるが人の良さは認められるから、責めたらこっちが悪

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紫陽花の咲く頃に

紫陽花の咲く頃に

私の日々は貴方によって形成されていた。
朝一番にすることは洗顔から歯磨きに変わっていたし、1人でしていた読書は貴方と肩を並べてするものに変わっていた。

利き手で紙タバコを吸いながら、もう片方の腕で私を抱きしめてくれる朝がどうしようもなく好きだった。

ずっと誰かに愛されたいと泣いていた私が、初めてこの人を抱きしめてあげなきゃと思った。
誰にも甘えられない貴方が、何も気負わずに帰って来れる居場所に

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嘘

あ、今の嘘だろうな。
って感じることがよくある。

でもそれをわざわざめくる必要は
ないんじゃないかなと最近思う。

きっとその人は、私にそう思って欲しいのだ。
それが嘘だとしても、真実だと思って欲しい。

だからその人の前では、嘘に騙された振りをしてあげたらいい。

それを探ったり誰かに確認して本当のことを知ろうとしたり、「嘘をつきました」と訂正させることにはなんの意味もない。

「嘘はとびきり

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記憶に残る夜は永い

記憶に残る夜は永い

夕飯で焼き魚が出たら
今日焼き魚か〜って少しガッカリするのに
夕飯時に歩いていて焼き魚の匂いがすると、そこに幸福がある気がして、そして自分はその対極にいる気がして少し寂しくなる

疲れた時1人で飲むビールも、誰かと一緒にバカみたいな量の酒を胃に注ぎこむのも。
楽しいはずなのに。
小さい時パパがお箸でペロッと舐めさせてくれたビールの方が、ずっと頭から離れなくて、小さな幸せとして思い出に残っているのは

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キャロットケーキ

キャロットケーキ

彼氏との初デートで食べたくないランキング1位だな。
この食べ物を綺麗に食べ終えられる人は居るのだろうか。

毎回そんなひねくれたことを思いめぐらしてしまう癖に、カフェに置いてあると必ず注文してしまう。

フォークを入れる途中で胡桃にぶつかると先に進めない。その癖わろうとすると、昔よく行われていた、牛を使って人を八つ裂きにする拷問みたいに胡桃が飛び散るから面倒なのだ。

それなのに私はキャロットケー

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少女レイ

少女レイ

相手の目を見て、相手が不快になはない程度の質問を、自己開示しつつ投げかける。引き出しを引くように、その人が何を求めているのか探る。私の思惑に気づかれないように、相手の空っぽな部分を埋めてあげる。

そうすると、その人は「この子しか自分のことを理解してくれる人はいない」と錯覚する。

これは水商売をやって学んだこと。
そんなのに引っかかるやつ居るの?って思うでしょう。
人間は思っている以上にシンプル

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永遠でなければ全ては未遂

永遠でなければ全ては未遂

夕焼けが綺麗だなと思う瞬間、私はいつも絶望している。
絶望しているから、ふと夕焼けに目を向けてしまったのだろうか。
それともそんな私を嘲笑うかのような夕焼けの美しさが、私の目をそちらへ仕向けたのだろうか。
燃えるような赤だ。私は絶望の色を見た。

本当は黙って抱きしめていてあげたいのに、自分を納得させるためだけにその理由を聞いてしまったりする。情けない。
言わなくてもわかってほしいあなたは、言葉に

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不確定ばかりの世の中、大切なのは解釈だけだ。

不確定ばかりの世の中、大切なのは解釈だけだ。

「人には人の地獄がある」
とあるテレビ番組で宇垣美里アナウンサーが仰っていた言葉です。
誰もが見惚れる美貌の持ち主が放った言葉なだけに、世の中がざわついたのを覚えています。
私の2022年は、彼女のこの言葉を痛いくらい実感させられる一年でした。

私が苦しんでいたのは「摂食障害・OD癖・愛着障害」主にこの3つだったように思います。
「デブは甘えだ」なんていう常套句と一緒になんかしてほしくないほど、

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今でもたまに、過去の幸せに縋りたくなることがある。噛み合わない価値観を噛み砕いて、一緒に生きたかった。

染まる季節に、恋をする

染まる季節に、恋をする

夏が終わる。

この季節になると、私はいつかの夏にBARで出会った、顔も名前ももう覚えていないお兄さんのある言葉を思い出す。

「ねえ、どうして秋だけは”深まる”って表現するんだろうね」

確かに、春や夏や冬を”深まる”と表現することはない。

最近夏の匂いがしなくなった。秋の香りがする。
私にとっての秋の香りは金木犀の甘ったるい香りではない。
どこか空気が澄んでいて、その冷たさにずっと身を任せて

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言葉になり得ぬ幸福に。目を凝らして。

言葉になり得ぬ幸福に。目を凝らして。

「幸せじゃない」
なんて言ってしまったけれど
誰かから幸せをもらおうとすること自体がおこがましくて、本来なら私自身がそこにある幸せを認識しないといけなかった。

確かにそうなのだ。
幸せなんてものは、言葉で得ようとしてもハリボテのようなもので。
自分の気持ちを言葉にすることは大切だけれど、言葉にし得ない幸福な瞬間に私たちを閉じ込めてしまったほうが、言葉にするより複雑で、どうしようもなく忘れられない

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この虚しい気持ちを誰かで埋めようとせず寂しさを乗り越えたら私は報われるのだろうか

生きてることは偉いんじゃなくて奇跡的なことなんじゃないかと最近思います。
その人生でよく生きてるね、私、と。

題名のない関係

題名のない関係

深夜1時。
池袋の西口を左に進むと、座ってくださいと言わんばかりの石畳の花壇が並んでいる。薄暗く、静かになりかけている街を横目にファミリーマートの電気だけが煌々と光っている。コンビニの前では酔っ払って距離が近くなった大学生たちがほおを赤らめながら下品な笑顔を浮かべている。彼らにとっては今が勝負なのだろう。お目当ての女の子をお持ち帰りできるか否かの戦いなのだ。いや、お目当てでなくてもいいのかもしれな

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