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少年の心よ永遠なれ。

◾️夢を追いかける。
・少年時代、物心ついた時から私は兄貴の背中を追いかけて、彼と同じスポーツ少年団に入った。
・そのスポーツにのめり込み、この世界でプロとして生きていくんだ、と学生時代を過ぎても夢を追いかけた。
・身をもって経験し感じた事、それは巡り合う人々、環境そして努力次第で誰でもある程度のレベルまでは到達出来る、という事だった。

◾️努力では超えられない事もある。
・しかしそこから先の世界は努力だけではどうにも出来ないセンスというものが必要という事を身を以て知った。
・レベルが低い場所からプロの世界まで各レベルにおいて上手い選手は五万といる。しかし、夫々のレベルにおいて「膝がやたらとタコのように柔らかい」、「足がやたら速い」、「視野の広さなら誰にも負けない」、「肉弾戦ならピカイチ」等と何かひとつ秀でていなければ目立つことはできない。
・要はオールマイティにそこそこプレー出来るのは当然、しかし、トップクラスの選手になるには「これなら誰にも負けない何か」をもっている事が選手生命を左右していく。
・これはスポーツの世界だけではなく、ビジネスにおいても共通する事なんだ、とスポーツを通して今ではそのように感じている。

◾️人生を楽しもうと努める。
・夢を諦めたものの、少年時代から続けるスポーツを私は今でもベトナムで続ける。トップクラスの選手にはなれなかったが、落ち着くところに落ち着いて今も楽しんでいられる事は大変にありがたく幸せな事と感じている。
・少年時代、夢を追いかけ私の人生はずっとその夢の中で生きていけると信じていた。大人になって働くというイメージは全く無かったし、朝起きて会社に行く、「そんなのやだ」、「大人になりたくない」、と常にそう考えていた。
・と同時に「ずっと少年のままでいたい」とも強く思っていた。時間を忘れて何かに夢中になれた日々、楽しい気持ち、悲しい思いをカラダ全体で自分自身をストレートに表現した感覚は大人になっても持ち続けよう、そうするためにはどのように日々を捉えて、どう歩いて行けばそんな気持ちでこの先もいられるのだろうか、と必死になって考えた。
・それに対する夢を諦めた後に出した私の答えは、「何にでも興味を持てるような好奇心、未知を一旦咀嚼しようとする柔軟性、四の五の言わずに行動する素直さ」が歳を重ねても私を少年のような人間でいさせてくれるのではないか、そう結論づけた。
・さまざまな事が起こる人生において、「大人の対応」も時には必要だろう、そして辛い時には上述の結論さえも忘れかけ薄れる事があるだろう、笑顔の出し方すら忘れかける事もあるだろう。
・しかし、私は今でも「好奇心、柔軟性、素直さ」を胸に秘め、いい年齢なのに「大人になんてなるものか」、「私はずっと少年のような心で生きていくんだ」、と自身を鼓舞している。

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