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【きまぐれ更新】Leony letter

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こんにちは、親愛なるnote住人のみなさん。 きまぐれ更新のLeony letterです。 宛名のないお手紙を書くような気持ちで書いています。よかったら覗いてみてくださいね。
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2022年4月の記事一覧

あり得る未来に抵抗する

あり得る未来に抵抗する

カツセマサヒコ著・『明け方の若者たち』を読んだ。

恐れずにいうと、何かと「エモい」という言葉で片付けられがちなこの手の内容が個人的にはあまり好きではない。それでも手にした理由は、簡単に言えば「こうはならないぞ」と自分に苦い肝を舐めさせるためだった。
あり得る未来に抵抗するためだ。

この作品の舞台は明大駅前、お決まりの最終的には結ばれない二人なのだが、この時点ですでに坂元裕二の『花束みたいな恋を

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好きな人のスキを知ること is 尊い

好きな人のスキを知ること is 尊い

好きな人のスキなものを一生懸命知ろうとしている自分の姿に、我ながら「尊(とおと)〜〜〜!!!」と思う。

好きな人のスキを自分も好きになろうとする人間の性質、尊くないか。

たとえば、めちゃくちゃバイブスの合う人と知り合いになり、その人の好きな作家を知るとする。名前だけは知っていて、あえて自分からは手に取ることがなかった作家だ。後日、本屋に立ち寄った際にふと「そういやあの子はあの作家が好きっていっ

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スーパーはだいじ

スーパーはだいじ

今の家に引っ越してきて、1年が経つ。

バタバタと引っ越してきたこの街も、だんだんと愛着を感じられるようになった。

......スーパー以外は。

今住んでいるところのスーパーはちいさなチェーン店の2軒しかない。交差点を隔ててひとずつあるのだが、それぞれでラインナップもちがうので行き来しないといけないのが不便なポイント。

横断歩道を渡る前にあるスーパーは野菜や果物の種類が豊富だ。毎日安い野菜が

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天然たいやきの「天然」ってなに?

天然たいやきの「天然」ってなに?

今日はすこし冗長になってしまいそうだ。

まず、私がはじめて「天然」たい焼というワードを発見したのが、今日行きつけのモスバーガーではじめて上がった2階の席に座った時だった。しかも座った瞬間に目に入ったというよりかは、「何かネタはないか」と思い、ふと窓の景色を見わたして偶然発見したものだ。

えーとどこから話そう、時系列はさらに戻ります。

それより遡ること今日の夕方、ほぼ日で私の人生の師匠である吉

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ドライブ・マイ・カー感想:悲しみの底まで潜る必要性

ドライブ・マイ・カー感想:悲しみの底まで潜る必要性

映画『ドライブ・マイ・カー』をようやく観た。

上映時間が3時間ということ、こればかりは原作を読んでから観に行きたいということ、そして何よりアカデミー賞に選ばれたと知ってから劇場にいくミーハーな己への嫌気と葛藤があり、鑑賞が今になってしまった。

結果、よかった。

賞に選ばれた後にこれを観ている自分に悔しくなるくらい、私にとっては観応えのある、実に興味深い内容だった。

『ドライブ・マイ・カー』

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通りすがりのトートバッグに幸せを願われて

通りすがりのトートバッグに幸せを願われて

なんかよくあるじゃないですか、よく読むとめっちゃ人の幸せを願っているトートバッグ。
「You make me happy」「have a good day 」「I hope you smile everyday」など、やたら明るくてまあまあ長いフレーズがトートバッグのど真ん中にデザインされている、あれです。

トートバッグに限らず、布でできた日用雑貨にはなぜかポジティブなメッセージが書かれているこ

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ヒールを鳴らして

ヒールを鳴らして

用があって今日はめずらしく音の鳴るヒールを履いていた。

たま〜に履くヒールの、なんとも言えないこの優越感のようなものを、言葉でどう説明すればいいかわからない。とにかく、たまに履くヒールはかなりいいものだ。
正確に言うと優越感ではなくて、背が高くなって少しだけ見える風景が変わってご機嫌、というのでもない。まわりより身長が高いとか、なんなら男の人の平均身長より突き抜けるからいいとか、そんなことでもな

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コーディネートを考えるのは好きだが、服を買うのはめんどくさい

コーディネートを考えるのは好きだが、服を買うのはめんどくさい

悩ましいファッションの問題の数々。
過去にも何度か書いてきた。

おしゃれをする(身なりに気を配る)ことは好きなのだが、今日の問題は
店に行って選ぶのがめんどくさ〜〜〜〜い!!!ということだ。



とある大事な用事があり、きれいめ・かつ年相応の若さのある服を求めて今日はGUへと向かった。その場しのぎのお買い物なんだけど。

GUにあるのは当然のことながら、全て新品である。
広告塔は中条あやみさ

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近すぎて書けない

近すぎて書けない

書くネタがないと言いつつ、実は書きたい内容は常にたくさん抱えている。

でも、これを読んでくれているだろう顔の知った人の存在を考慮すると、たいていはボツになって書けなくなってしまうのだ。
近しい人に言われた言葉で印象的なもの。ムカついたこと。あの人はこうと言っていたけれど、私はこう思ったな、とか。身も蓋もない恋愛事情や最近エロいと思ったこと。そんな話を、本当は堂々と書いてしまいたい。
でも、書けな

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よもぎは和製ハーブの女王

よもぎは和製ハーブの女王

まいった。今日は本当に書くことが思いつかない。
頭の中をかき分けてもかき分けても、本当に「よもぎ餅たべたい」ということしか出てこない。今日はひたすらよもぎ餅のことを書いていいですかね。ホントに。

2,3日前から東京は空模様が微妙だ。空模様が微妙だと、なんだかよもぎ餅が食べたくなる。なんでですか。

よもぎは小さい頃の空き地、風の匂いを思い出す。

空き地に生えている雑草のよもぎより、スーパーに並

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オモコロ的文章、手元に意識を向けるということ

オモコロ的文章、手元に意識を向けるということ

オモコロ的文章を書ける人を私は尊敬している。
読んでてゲラゲラ笑えてくるようなおもしろい文章には、文量が少なくとも意外とコツが必要だったりするものだ。ああいうネタ系の記事には間や強調箇所などの微妙な匙加減、そして何よりも、生活で全くタメにならないものをただただ楽しむための記事を、最後まで熱量を維持して書きあげることが重要になってくる。意外と難しく、私は書けない。

私が想像するところのオモコロ的文

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岡崎京子『Pink』の感想

岡崎京子『Pink』の感想

岡崎京子の『Pink』を読んだ。
申し訳ないけど、私にはごく普通の内容に見えてしまった。出版は89年。よくよく考えればもう30年以上経っている。そりゃあ時代も変わるわけだ。

当時は画期的な社会の見方だったのかもしれないが、今となっては割と普通に語られるようなお話になっている。22歳でお茶汲みをする主人公のOL兼ホテトル嬢(今で言う、デリヘルらしい)ユミちゃんの話。実の母は自らの目の前でストッキン

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文学の意義

文学の意義

ああ。さっさと今日のぶんを書いて(毎日noteを自分に課している)早く寝たいというのに、なんで私はよりにもよってこんな数千字もかかりそうな内容しか書けないのだ。
眠いので、手短に思っていることを書きたい。



この世には、一定数「あたらしもの好き」が存在する。
最近は当たり前になってきたがしきりにキャッシュレス決済しか使わない人、最近オープンした〜〜の店とか、あたらしくできたサービス、よくわか

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月を経る

月を経る

今日はおひさしぶりにドえらい痛みの生理痛が来た。
いつもは大したことのない、無視して過ごせる程度の鈍い痛みなのに。何か変なもの食べたっけ?酒の飲み過ぎ?体が冷えてる?鉄分不足?最近焼き鳥屋に行ったら必ずレバーも食べてたのに???

しかし痛みに悶えている最中はそんな呑気なことを考える余裕もなく、今日は腰をかがめて歩く1日を過ごした。顔も歪み、冷や汗も出てくる。何もできない。ソファにうずくまったまま

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