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2021年7月の記事一覧
ゲームと業務 #風景画杯
「じゃあターンもらって、ドロー、マナチャージ。『霞み妖精ジャスミン』を召喚して」
「あーループはいったわ」
「『ボアロパゴス』の効果で『ディス・マジシャン』。『ジャスミン』を自壊、効果でマナチャージ。『ディス・マジシャン』のスペースチャージで」
「負け負け負け」
宮田は広げていたカードを片付け始めた。市ヶ谷のバトルゾーンには、効果処理の無限ループに入れるだけの材料が揃っているので、宮田の負けは確
優雅ですばらしき殺戮
ぼくが思うに、「殺戮」という行為は人類種にとって欠かすことができない要素だ。
ムラ社会だったころの生存圏と糧食を確保するための戦いから、イデオロギーの摩擦により起こった国家間の戦争。日常に溢れた殺人事件の数。異なるコミュニティの断絶を、ソーシャルメディアが壊したことで生じる無自覚な殺意。
そんなものを超えて、ぼくの心を捉えて離さない殺戮行為がある。
熱した鉄板、鈍く輝くナイフ、デロリとした肉
パーフェクトイケメンスマイル(あいてはしぬ)
前 目次
「な、なにをする気!?」
「別に」
「え?」
「特に何もせんよ。ただ転移網を使って〈化外の地〉に帰るだけだ」
「なにを……! アンデッドなんかに転移門が開けるわけないでしょ! あれはあたしたちの神聖な……」
「まだそんなおめでたい勘違いをしているのか。次までにはもう少し王国外の現実に目を向けておくことだな」
「次!?」
「私はまた来るぞ。何度でも、何度でもなァ……」
青白い眼光が
辛い麵メント:灼熱のチーズ的狂気
アクズメさんは新しい辛い麺を見るとついに手を出す。辛い麵を食べて、悶え苦しむ体験を記録して文章に書いたら大体受けがいい。なぜなら他人の苦しみを見るのが世界一面白いエンターテインメントだから。たまにサポートまでもらえる。味を占めたアクズメさんはこうしていままで自分の内臓と肛門を酷使してきた。そして今日も過ちを繰り返す。
では今から胃袋に収める劇物を紹介しよう。
このパッケージに見覚えがあるかな?
2020(2021年)東京五輪が物語作りに及ぼす影響の思案
さて、最近は「リアルタイム」で情報を追いかけることの弊害を感じることが多く、なんでもあえて一歩遅れて情報に目を通すようにしています。それでも十年前に比べれば、あらゆる情報の伝達速度が向上しているため、同時性としては十分すぎるほどだと感じます。
「リアルタイム」の情報には、おびただしい数の憶測や一時の感情論が混じるものが多く、そんなものにとらわれることのほうが厄介です。とりわけ政治色の濃いイベン