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人間性、身体性、家族そしてテクノロジーが凝縮された長谷敏司の『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』は圧巻の出来映え!
『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(長谷敏司、早川書房、2022年10月18日)発売と同時に購入し、一気読み………したかったのだけど、仕事がつまっていて送れてしまった。すごくもったいないことをした。本を読むのが遅くなったのをそんなに悔やむ必要はないと思うかもしれないが、限りある生きられる時間の1日をこの本を読んでいない状態ですごすことになったわけなので1日分の人生が薄くなった気分だ。
おおげさか
『サーミの血』監督インタビュー「自分はサーミ人なのにサーミを嫌う者がいます。アイデンティティを変えた者と、留まった者との対立が、私の一族の中にまだあるのです」
映画『アナと雪の女王2』のクリストフや、架空の民族「ノーサルドラ」のモデルになったと言われるのが、北欧の先住民「サーミ」です。アップリンクは、2017年に日本公開した映画『サーミの血』を2月7日(金)よりアップリンク渋谷にて1週間限定公開します。
監督のアマンダ・シェーネルはサーミ人の血を引いており、自身のルーツをテーマにした短編映画『Stoerre Vaerie』(2015)を撮った後、長編映
ドイツクーデター未遂事件続報 これから日常となる事件のパターンのひとつ
ドイツのクーデター未遂事件から1日経って新しい情報が公開されたので、追加するとともに、これまでに起きたこととの関連を整理します。
これまでの情報や今回関与のあったドイツのグループReichsbürgerについては昨日の記事を参照。
ドイツのクーデター未遂事件が暗示する新しい日常
●新情報下記の新情報が公開されていた。ソースは末尾参照。
・QAnonとReichsbürgerの関連についてよりは
現代でも使える名著『クーデターの技術』を読んだ
『クーデターの技術』(クルツィオ・マラパルテ、中公文庫、2019年6月20日)を読んだ。
●本書の内容本書はタイトル通りクーデターを成功させるための方法論と、防御するための方法論を著者の生の体験をもとにまとめたものである。
本書は90年前、スターリン、ムッソリーニ、ヒトラーの時代に書かれたもので作者はその時代に生き、実際に彼らと直接、間接に関わったことがある。そんな昔の本がいまどき役に立つのか
弱者男性が救われる日は…多分来ない
はじめに2017年にアメリカのいわゆる落ちこぼれ男子問題に焦点を当てた記事を書きましたが(アメリカの「落ちこぼれ男子問題」は日本でも火を噴くか?)、この落ちこぼれ男子問題を放置した結果、米国でいわゆる弱者男性が生み出され続けています。
そして、この弱者男性問題を取り扱った、Of Boys and Men: Why the Modern Male Is Struggling, Why It Mat