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外見が良いほうがいつも勝利する2つの理由『ユニフォーム効果』と『ハロー効果』


見た目より性格というけど、どう考えたって見た目は大事ですよね。


ジャニーズのコンサートが行われている○○ドーム前には毎回チケット漏れを起こした女性がダンボールに「チケットゆずってください。」と書いて立っています。


恥ずかしいを通り越してコンサートに参加したいという気持ちが行動させているんですね。


その根本にあるのがジャニーズというブランドと見た目に対しての執着だと思います。


今回はブランドの持つ権威性を表した『ユニフォーム効果』と見た目に対して働く『ハロー効果』について紹介していきます。

『ユニフォーム効果』とは

ユニフォーム効果とは、心理学者のレオナルド・ビックマンがユニフォームを利用した実験で証明した「人は権威・権力のあるように見える人に従いやすい」というものです。



ビックマンは3パターンの衣装を着た人に、歩行者を呼び止めて「向こうにいる男性に駐車のための1セントを与えてください」といった頼みごとをしてもらいました。



この時の3つの衣装とは「ガードマンの制服」「牛乳屋さんの制服」「スポーツジャケットとネクタイという一般人の格好」というものでした。

◆実験の結果(指示に従った歩行者の割合)

①ガードマンの制服を着た人の指示に従った歩行者は75%


②牛乳屋さん制服を着た人の指示に従った歩行者は47%


③一般的な服装の人に従った歩行者は29%


このような実験から「人は権威・権力のあるように見える人に従いやすい」と言われています。

『ハロー効果』とは


ハロー効果とは、外見や経歴が性格などの内面的な要素と直接関係があるわけでないのに、その人の評価に意外なほど影響を与えてしまうという心理効果です。

◆ハロー効果の例

①ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまう

②外見のいい人が信頼できると感じてしまう

③高学歴だと真面目で勤勉であると感じてしまう


ハロー効果は、良い印象から肯定的な方向にも、悪い印象から否定的な方向にも働くので注意が必要です。



例えば最終学歴が『中卒』であると、マイナスイメージに拍車がかかるのです。


高学歴の人が遅刻をした場合、何かあったのかも知れないとなりますが、低学歴の人が遅刻をした場合、育ちが悪いから(略)となるのです。


人材採用における具体例



見た目は大きな判断材料になります。


わたしが採用担当をしていた際、こんな出来事がありました。


採用枠はあと1名ですが最終候補者が2名となりました。


決裁権は上司にあるのでどちらを採用とするかを相談することにしました。


その結果、採用部署に欲しい能力を持っていたAさんより能力の劣る女性Bさんが勝ち残ったのです。


Bさんが採用された理由は『容姿』でした。


通常であれば能力値選考であるべきなのですが「仕事ができないのは育てればカバーできる!だからBさんだ!」となりました。


容姿はあとからは変更しづらい、育成投資するなら見た目重視だと決定したのです。


建前でいうと「う~ん、なんだかなぁ」ですが部署の士気が上がり、今後も継続するならば生産性も上がるかもしれないなと思ったものです。


このことはTV局のアナウンサー試験でハッキリ結果は出ていますよね。


「仕事は教えることができるが容姿は教えることはできない」

容姿も立派なスキルなのです。


容姿がよくないと視聴者からクレームが入るかもしれない、そうなると育成しても使い道がなくなる。


容姿がよいと、周囲の協力もあってエースに成長するかもしれない。


事実として、新人は仕事はできないものとして採用されるのですから、伸び代がある人材が採用されるのは理にかなっていますよね。

最後に


今回は外見が良いほうがいつも勝つ理由を2つの効果を交えて紹介しました。


「人は権威・権力のあるように見える人に従いやすい」ユニフォーム効果と「外見のいい人が信頼できると感じてしまう」ハロー効果が存在します。


人間は打算で動く生き物です、見た目はスキルと割り切ってみがいてみましょう♪

80歳まで生きるとすると、人生の残り日数は3万日です。 40歳だと1万5千日、仕事・睡眠・プライベートの3つで分けると5,000日 プライベートタイムを家事・風呂食事・趣味の3つで分けると1,666日しかありません。 そんな貴重な時間を使って読んで頂き嬉しいです!