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#小説
『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について
cakesの人気連載だった『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、とうとう出版されて、めっちゃ売れている。
この連載がはじまったきっかけは、cakes編集部の中島くんがぼくの席にきて
「Twitterですっごくフォロワーが多くて、やたらとエモいツイートをする、おもしろい人の小説をはじめたいんです。自伝的な内容なんですが」
という話である。企画書などはなく、口頭だった。ぼくは、
(おまえは
世界が終わる前に(前編)
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群像掲載・純文学デビュー3作品「世界が終わる前に」「六本木のネバーランド」「サンディエゴの38度線」を単行本発売(2017年8月末を予定)まで、
順次noteでも有料公開していきます。
作品の世界観を気に入ってくださった方は、ぜひ、単行本をお買い求めいただけると嬉しいです。(鋭意執筆中です…)
※note掲載にあたり、作品内の改行などを一部調整しています。
■関連ブログ
もういろん
世界が終わる前に(後編)
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群像掲載・純文学デビュー3作品「世界が終わる前に」「六本木のネバーランド」「サンディエゴの38度線」を単行本発売(2017年8月末を予定)まで、順次noteでも有料公開していきます。
作品の世界観を気に入ってくださった方は、ぜひ、単行本をお買い求めいただけると嬉しいです。(鋭意執筆中です…)
※note掲載にあたり、作品内の改行などを一部調整しています。
前編はこちら。
■関連ブ
主人公の仕事は文書改ざん。ジョージ・オーウェル『一九八四年』(第一部-1)冒頭公開001
『一九八四年[新訳版]』
ジョージ・オーウェル/高橋和久訳
第一部
1
四月の晴れた寒い日だった。時計が十三時を打っている。ウィンストン・スミスは不快な風を避けようと顎を胸に埋めるようにしながら、ヴィクトリー・マンションのガラス製のドアを素早く通り抜けた。素早くとは言っても、砂埃の渦が自分について入ってくるのは防ぎようがない。
玄関ホールは茹キャベツとぼろぼろになった古マットの匂